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カテゴリ:JW
「良心の危機」でも著者が組織から粛清された経緯がありますが、
まるで共産主義者の粛清と手口が同じです。 冤罪をでっちあげてスキャンダルに仕立てて除名する。 読んでいて、戦前の日本のエホバの証人の組織「灯台社」の代表だった明石順三も 同様に粛清されたんだなって高校生以来の疑問が解けました。 でも、わたしの脳天を鉄の金槌で襲ったのは預言の解釈をめぐる記述です。 ダニエル9章にはネブカドネザル王というある王様の見た巨木が倒される夢があって、 その夢に出てくる異邦人の時と呼ばれる「2520日」の始まりと終わりがいつか? つまり、「終わりの時」はいつか?に関する解釈です。 聖書に馴染みのない方はごめんなさい。でも、僕には重大な、人生を左右した預言だったんです。 JWはフリーメーソンメンバーの初代会長チャールズ・テイル・ラッセルが19世紀末に 1914年を「異邦人の時」の終わりと言って、その年に第一次世界大戦がはじまったので、 どうしても、そこにこだわりすぎてしまったようです。 2520日を「1日=1年」と読み替えて、2520年として、 ゴールが1914年にするには 1914‐2520=‐606 でも、「西暦0年」が存在しないので、‐607つまりBC607年にしないといけないんです。 BC607年に古代エルサレムが滅んでいないといけない。 でないと、異邦人の時でない。 でも、世界史を高校で受けた人は、おかしい、って気づくでしょ? ネブカドネザル2世がエルサレムを完全に滅ぼしたのはBC586年です。 BC606年ですと、エホヤキム王と貴族の拉致のみです(預言者ダニエルも含む)。 わたしもどうして教科書の言っていることと違うのか、当時英語版しかなかった「聖書理解の助け」という辞書のようなものを近隣の信者からコピーさせてもらって高校の授業中に必死に翻訳してみましたが、納得のいく答えは出なかったので保留にしていました。 「良心の危機」では、レイモンド・フランズがこの「聖書理解の助け」の執筆をしている時に、この矛盾をどうしたらよいか、伯父のフレデリック・フランズに質問している場面が記されていました。 フレデリックは、適当に書いておけ と言ったそうです。 この一言がとどめの一撃でした。 だから、「聖書理解の助け」には大したことが書いてなかったんだ。 英語を読めないだろうとたかをくくって、あのページを見ろって日本語の書籍に書いたんだな。 心の中で「信仰の城」が土台から崩れ去ったのを感じました。 砂煙を挙げて。 統治体自体がゴミだった…。 その瞬間、組織とかかわりを絶つ決意をしました。 数か月後、神戸に引っ越す際に、聖書を除いてすべてを棄てました。 携帯も番号を変え、連絡先は信者には一切伝えませんでした。 良心の危機「エホバの証人」組織中枢での葛藤 せせらぎ出版刊【電子書籍】[ レイモンド・フランズ ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.02.17 03:03:49
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