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猫背でも胸をはって、泥臭くとも前向きに生きるやすきゅんの独り言

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2004/08/05
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カテゴリ:カテゴリ未分類
見極めが非常にむずかしい『親切』と『おせっかい』

ボクは高校時代、世界史が大の苦手だった。
苦手だからなんとか克服しようとするのが普通なのだが
普通とはまったく正反対で我が道をいく愚かなボクは
「理系なら世界史は関係ない」とムリヤリ方向性をねじまげていっさい勉強やめた。
もともと暗記科目よりアドリブのきく数学が好きだったボクは
カタカナ一文字で不正解になるややこしさと、年号の丸暗記は苦痛だった。

当然のように試験ではわからないことだらけ
まさに世界史で赤点の世界記録を樹立する勢いだった。
そんな偏差値の高い学校ではなかったが、新設校ということもあり
教師陣の熱血ぶりはまさに軍隊のようで、取れるところで点を取れと指導され
なぜだか社会科目が全国模試では好成績だった。

方針に反して成績の悪いボクは毎日のように職員室に指導で通っていた。

世界史の教師はボクにあれやこれやと課題を出したが
最初はこの教師のことが大嫌いで、いなくなってしまえばいいとすら思っていた。
授業中も手を挙げていないボクを指名し、答えられずクラスで恥をかいていた。
「なんでこんなボクに絡むんだろう、なんてねちっこいんだろう?」

なおさらボクは世界史の教師を疎ましく思っていたが
当時の愛読書『ビッグトゥモロウ』の記事を読んで考え方を改めることとなった。
「ボクのことを気にかけてくれるから一生懸命かかわろうとしてくれてるんだ!」
そう考えたら急に、ひかりが差し込んだ様な晴れやかな気分になった。
不思議なことに顔をみるもうんざりだった教師がハンサムに見えるようになった。

それ以降も世界史の成績はたいしてあがらず、大学受験も得意だった数学だったが
世界史の先生から受けた思いやりへの感謝はいまでも覚えている。

よくおせっかいという言葉を聞くが
だれかが自分のためと考えてしてくれたことには感謝の気持ちが必要だと思う。
それが自分にとってプラスであろうとマイナスに作用しようとも
相手が自分のためにかけた労力にかわりはないのだから。





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Last updated  2004/08/05 06:29:06 AM
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