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ふるっぴ@ Re:時は流れても、私は流れず(08/26) もうすぐ2016年の夏です。みんな元気…
ヤンスカ@ Re[1]:時は流れても、私は流れず(08/26) furuさん ふるっぴ、お久しぶりです! よ…
ヤンスカ@ Re[1]:時は流れても、私は流れず(08/26) gate*M handmadeさん うお~!お久しぶり…
furu@ Re:時は流れても、私は流れず(08/26) 勝手に匿名コメントを残し、怪訝にさせて…
furu@ Re:時は流れても、私は流れず(08/26) やっぱり元気やったな!? 良かった。

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2012.08.05
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カテゴリ:カテゴリ未分類
昨夜、大学の先輩の花火パーティーでお知り合いになった方を
車にお乗せして、帰ることになった。

たまたま、方向が一緒で、電車の時間もきびしいかなあという状況だったし、
お相手も、初対面の私をよく信用してくださったなあと思うが、
年も近いし、趣味も同じ、とても楽しいドライブになったの。

そう、趣味は山登り。
白山の麓の原生林の話や、小さな温泉の話、
立山の上から眺めた星空の見事さや、
屋久島の縄文杉に、ウィルソン株に…。

ウーが生まれる前は、山歩き、昔の街道のウォーキング、よく出かけた。
添乗員の仕事としても、本当によく行った。
すごい時は、日帰り大台ケ原の9キロのコースを、
週に3回同行したり。
2泊3日の大台ケ原縦走も、思い出深い。
どしゃぶりの雨と、霧の中を、
なんのために、私たちは歩くんだろう。

白神山地の、ぶなのマザーツリーをマタギさんのガイドと訪ねたり、
コースの下見で、ガイドさんと営業さんと御在所岳にも登ったなあ。

彼女と、そんな話をした。

面白いことを、その方が言っていて、
「低い山の方が、単独行は怖いですよね、
 高くなればなるほど、安心してのぞめると思いませんか?」

うんうん。
私も、単独で、奈良の春日山原生林の石仏を観に行った時に、
変な男のハイカーに追いかけられて、
必死に走って下山したことがあるわ。
以降は、絶対に独りでいかんけど。

確かに、本格的な登山に挑む人たちは、
品格の違う男が多い気がする。
女が一人で頂上をめざすときに、変な手助けはしない。
が、山の仲間として、気にかけてくれる。
一言も話さないまま、前後して、
分岐点に来た時に、
「お気をつけて」と声をかけあう。


私が山から遠ざかった頃に、彼女は山に近づいたらしい。
へえ、6年かあと、私たちは後部席でぐっすり眠るウーの姿を意識する。
ショートヘアで、よく日に焼けた生き生きとした顔。
私は、あの頃の自分を彼女の中に見た気がする。

「山ガールなんて言葉がない頃ですよね」と彼女。
「女の山屋って、言われてました」と私。
「私も、この時代に山屋です」

見たらわかりますよと、私も答える。

そして、初対面の二人は、いきなり深い話に入る。
独身のいいところ、つまんないところ。
結婚の意味、子供を持つこと、仕事のこと。

旅先のルームメイトだなあ、と感じた。

バックパッカーの旅をしていた頃、
ウーの父親と一緒だったが、貧乏旅行なんで、
基本はユースホステルや、安宿。
しかも、ドミトリー。
海外では、男女ミックスの部屋も多くて、
男ばっかの部屋に私一人泊まったこともある。

男女別なら、夕飯食べて解散したら、
ルームメイトと雑談することになる。
日本人の子がいたら、たいてい、数時間後には
お互いのリアル友人以上に深く知り合ってるんじゃないかというほど
語り合ったりした。
時には、外国人の女の子も加わり、
世界共通の恋バナに花が咲いたりもしたわねえ。

もちろん、一人旅の男の子とも知り合ったりした。
長い旅をしていると、元の夫とは、単なる旅仲間のようになってしまっていた。
ある時、初めて会ったばかりの人に、そっと
「本当に彼氏なんですか?二人の間の空気が信じられないんですけれど」と言われ
目の前の雄大な景色が一瞬にしてかすんだ事もある。
私は、きかないふりをしたけれど、
精一杯、笑顔で相手をみたんだけど、彼は冷静な表情だった。

あの、スイスの山での朝の光景が、何年もかけて、
シチリアのタオルミーナの夜の光景に
ゆるゆると繋がっていくことになるのだ。

旅という、非日常の世界だから、
人は、心をさらけだせるし、いつも見えないものに気づいたりするのよね、きっと。
だから、通りすがりの旅人同士で、一気に互いの深みを知り合えるのだわ。

けど、逆もあるのよね(笑)。
ゲレンデの恋といっしょで。
日常で会ったら、がっかりということも、確かにあったわ。
まあ、それも、みんなわかっているのかもね。
だから、連絡先を交換しても、結局会わずじまいとかね。



そんなことを、頭の片隅に思いながら、
隣の彼女の話を聴きつづける。
「行きましょう」と、強い口調で私に呼びかけてくれる。
「ウー君もつれて、きれいな空を眺めたり、
 原生林を歩きましょう。私、ご一緒しますから!絶対に」

なぜか、その声には、本当に叶いそうな響きがあって、
私も、素直にそうしたいなあと思った。
彼女を、車から降ろす時にも、
また、お会いしたい人だなあと思わされた。

M先輩、素敵な方に出会わせていただいて、ありがとうございます。
いつか、また、登山靴を履く日を夢見て、
体力作り、がんばります。
山辞めてから、8キロ太りましたからねえ~、まずいですわ。





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Last updated  2012.08.05 08:40:21
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