韓国旅行二日目その3
石窟庵の見学の後は慶州市内の遺跡巡りをした。ワゴン車での移動で見学前に昼食をとることになった。食堂に向かう途中どの辺を走っているのかはわからなかったが、ところどころでこれから見学する場所が見えていた。車のフロントガラスの奥に天文台が見えて、芝生の奥には二つのこんもりとした古墳が見えた。ドライブインとお土産屋さんが並んでいるところで昼食をとった。おかずと称されるものが最初に出てきた、辛いものが少なかったので安心した。料理の名前は忘れたが、鳥が丸ごとスープの中に入っていてお店の人がこれをばらばらにしてくれた。このお店で作っている「海苔」を宣伝していた。古墳遺跡に向かう途中で竹を高くかざしているお店がたくさんあった。お店の横に枝がついたままの青竹が立ててあるのである。この竹が立っているお店は「占い」をやっているお店との事だ。占いをやっているお店の数は結構沢山あった、韓国の人は占いが好きなのかと思う。何かを始めたりするときは必ず占い師を尋ねるそうだ、日本でいう「暦」のようなものと思った。ここが古墳遺跡の入口(裏門)だ。門の中は広々とした芝具の中に沢山の古墳が点在していた。古墳の中を見学できた。天馬塚という古墳の中に入って、埋葬品のレプリカなどを見ることができた。天馬塚について2つの面白い話を聞いた。一つは、天馬塚となずけたのは埋葬品の中に白樺の木の皮を何重にも合わせたものに、空を飛ぶ白い馬(天馬)が描かれていたので名前を付けたそうな。近年になって、この天馬は天馬ではなくキリンではないかという説が浮かび上がったそうな、しかし今更「麒麟塚」とも名前を変えるわけには行かないそうだ。二つ目は、天馬塚の発掘は大きなほかの古墳を発掘する前に、予備的に発掘したそうだ。そうしたら埋葬品がとても立派なものが出てきたのでそのまま展示することにしたそうだ。次は東洋で一番古い天文台を見た。この場所から見るのはただで見られるが、近くで見るには入場料を取られた。夜間はきれいな照明がともされるみたいだ。次は半月城を見た、新羅の時代に宮廷があったところというが、何もなくちょっとがっかり。道を隔てた反対側にある雁鴨池(臨海殿跡)を中に入って見学した。ここの場所は当時の王子様が住んでいた場所という。一度、池の水を空にして池の中を調査したそうで、そこからは沢山の遺物が出てきたそうな、それらの遺物を集めたものを国立慶州博物館の中の雁鴨池館に展示してあるとの事。足早に慶州市内の観光を済ませホテルの戻った。明日は日本に帰るだけである。韓国旅行をして感じたことは、日本との関係は相当大昔から続いているのだなと思った。仏教が伝わってきたのも昔の朝鮮からだし、豊臣秀吉の時代の文禄・慶長の役の時の築城跡や、日本が統治した時代などもあってとても身近な国であったと感じた。学校で習った歴史を、もう一度見直す気にもさせられた。