南九州の旅4 鹿児島の夜
鹿児島中央駅に降り立った。高校卒業時に串木野の父親の実家に行ったとき以来だから、21年振りとなる。その時の駅名は、西鹿児島駅だった。「西駅」と呼ばれていると、聞いたことがあった。2004年に九州新幹線が開業し、駅名が鹿児島中央駅に変わり、地元の人たちの呼び名も「中央駅」に変わったらしいが、変わったのはそれだけではなかった。高校卒業当時の記憶はもうハッキリしないが、おぼろげな記憶を辿ってみても、すっかり変わってしまったという感覚がある。駅はもっと普通の建物だったし、駅直結のデパートもこんなに立派じゃなかった、いや、そもそも、駅にデパートがくっついていた記憶も無い。すっかり開けたなぁ…と言うのが、正直な感想である。ただ、実際の温度と言う意味ではなく、空気が暖かいのは、前と変わらないな…と思った。独特の暖かさを感じる。駅前の停留所から路面電車に乗り、高見馬場で降り、近くのビジネスホテルにチェックインした。ホテルでベッドに横になったら、すぐに眠くなり、1時間ほど仮眠を取った。目を覚まし、レセプションに「天文館ってどうやって行ったら良い?」と聞いた。すると、「ここも天文館の一部です」だって。早速、食事をしに外出した。さすが鹿児島、「豚」って看板やのぼりが目立つ。いい匂いもしてくる。ブラブラ歩いているうちに、大きいお土産屋さんを見つけたので、会社の仲良しさんに「何が欲しい?」と写メール。こう言うとき、普段以上に早く返事が戻ってくる。かるかんや紫いものお土産を買い、再びブラブラ。かちょー。さんが教えてくれた、「むじゃき」の看板を発見。僕はてっきり、スイーツの専門店かと思っていたら、食事も出来るらしい。「薩摩紀行」ってセットが気になり、居酒屋営業しているお店に入った。お店に入り、早速、薩摩紀行注文した。出てきたのは…わっぜえか丼(言葉の意味は不明)黒豚の生姜焼きとそぼろが載ったドンブリで、ご飯の上に千切りキャベツが敷かれている、ボリュームある一品。そして、しろくま。フルーツがトッピングされた練乳味のかき氷だが、氷の舌触りに何とも言えない優しさがある。このセットで、1,300円足らず。大満足です。旅に出たときの食事は、こうでなくちゃ!ただ、僕はかちょー。さんから教えてもらった「むじゃき」はスイーツのお店と言う固定概念から逃れられなかったので、店員さんの女の子に「ここって、『しろくま』で有名なむじゃきですか?」と聞いてみた。間違いなくむじゃきで、建物に入っている全てのお店でしろくまを出していて、食事のメニューがフロアによって変わってくるとのことだった。鹿児島に遊びに来たら、またここに食べに来なくちゃ!腹ごなしの散歩をしてからホテルに戻り、寝床についた。(続く)