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カテゴリ:国内旅行
夜が明けた。
朝から良い天気だ。 ホテルの無料の朝食を食べ、部屋で一息入れてから、チェックアウト。 お土産で膨らんだかばんをレセプションに預け、カメラとビデオをショルダーに入れ、外出した。 行く先は、鹿児島市の水族館である、いおワールド。 動物園といえば旭山、では水族館と言えば…沖縄の美ら海…だが、鹿児島の水族館も中々良いと聞いたので、やってきた。 入場料を払い、エントランスを通って、エスカレータを上ると、いきなり目玉の展示に出くわす。 世界で最大のサカナであるジンベイザメが泳ぐ、黒潮大水槽である。 世界最大のサメを飼うのは並大抵のことではないそうで、ここでは成熟していない固体を飼っているそうだ。それでもジンベイザメの大きさを実感でき、あちこちから子供の歓声が。 黒潮大水槽は、インターネットで見た沖縄美ら海には、規模では到底適わなさそうだが、それでも海底トンネルもある大きな水槽である。 館内では、鹿児島近辺に生息する海洋生物を中心にさまざまな生物が飼われている。 展望コーナーには、父親の実家に近い川内(せんだい)に打ち上げられた、『タイヘイヨウアカボウモドキ』と言う希少な種のクジラの骨格の標本が展示されていて、桜島をすぐそばに眺めることも出来る。 大変に興味深い水族館だった。 出口近くに、何もいない空の水槽があり、その横に、ある詩が綴られていた。 何とも心に残る詩だったので、ここにも綴っておく。 沈黙の海 青い海 なにもいない もう耳をふさぎたいほど 生きものたちの歌が聞こえていた海 それが いつのまにか、何も聞こえない 青い海 人間という生きものが 自分たちだけのことしか 考えない そんな毎日が続いているうち 生きものたちの歌がひとつ消え ふたつ消えて それが いつのまにか なにも聞こえない 青い 沈黙の海 そんな海を子供たちに残さないために わたしたちは 何をしたらいいだろう? 水族館を出て、昼食を食べに、水族館近くのドルフィン・ポートと言う複合施設に行き、とんこつラーメンを食べた。 その後、時間が来るまで天文館に戻ってコーヒーでも飲もうかな…と思ったが、天気が良かったので、腹ごなしの散歩を兼ね、鹿児島駅(中央駅ではない)まで歩いた。 鹿児島駅前には、路面電車のターミナルがある。 鹿児島の路面電車は主要なポイントをほぼ押さえているし、発着も頻繁で大変に使い勝手が良く、市内の見て回る足として、大変に重宝できると思う。 また、路盤には芝生が敷き詰められており、見ていて心が和む。 路面電車と自然の緑の組み合わせって、メルボルンを想像させてくれた(まだ滞在したことないんだけど)。 ホテルで荷物を受け取り、天文館に戻り、空港に向かうリムジンバスに乗り込んだ。 鹿児島空港は、昨日のはやての風の旅で通りかかった嘉例川駅近くにあり、決して市内から近いとは言えないが、ここ天文館から10分おきに連絡バスが出ていて、アクセスはそんなに悪くは無い。 空港でチェックイン、カウンターに聞いてみたら、クラスJの席に空きがあるとのことなので、追加の1000円を払い、席を変更した。 羽田への出発まで1時間半あったので、空港の中で喫茶店が無いかと探して回っていたが、喫茶店以上に楽しめそうなエリアを見つけた。 SORA STAGEと言う名の、ミニ航空博物館のような展示である。 鹿児島空港の歴史(鴨池に空港があったんですね)、ジェットエンジンの仕組み、戦闘機や歴代の世界の旅客機のレプリカ、世界ナンバー1空港に選ばれた仁川空港の紹介など、中々面白く、羽田に戻る直前まで楽しい時間を過ごすことが出来た。 この展示、かちょー。さんは知っていたかな? 耳寄りな情報だと良いんだけど… 1泊2日の短い旅だったが、ものすごく内容が濃い、楽しい時間だった。 かちょー。さんから、人吉での滞在を勧められたこともあるので、また近いうちに鹿児島方面に行ってみたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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