文春新書『英語学習の極意』著者サイト

2013/01/21(月)00:31

歌会始 おふたり揃って愛子さまのことを詠まれた皇太子殿下・妃殿下

詩詞・短歌・俳句(11)

批判ではありません。心配におもうだけです。 1月16日に行われた歌会始の皇太子殿下・妃殿下のお歌は、いずれも敬宮(としのみや)殿下にまつわるものだった。 内向きなご家族である。 お題の 「立」 で、もっと広い世界に目を転じて詠んでいただけたならなぁ。 幾 人 の 巣 立 て る 子 ら を 見 守 り し 大 公 孫 樹(いちょう)の 木 は 学 び 舎 に 立 つ 皇太子殿下のお歌。産経によると、≪母校であり、長女の敬宮愛子さまが通われる学習院初等科の 「大いちょう」 の下で、児童らが遊ぶ姿を見た感慨を表現された≫ という。 愛子さまおひとりにではなく、「幾人の」 と、一群の子どもたちに目を向けておられるところに、まだ救いがある。 十 一 年 前 吾 子(あこ)の 生(あ)れ た る 師 走 の 夜 立 待 ち 月 は あ か く 照 り た り 妃殿下のお心は、ひたすら愛子さまおひとりに向かっているようである。現在でも未来でもなく、十一年前の過去に向きあう。 産経によれば ≪愛子さまが誕生された日に見た、十七夜の 「立待ち月」 を思い起こされた≫ ものという。 皇太子妃殿下のお歌は例年、愛子さまのことを詠まれたものが多いが、昨年はそうではなかった。 吹 く 風 に 舞 ふ い ち や う の 葉 秋 の 日 を 表 に 裏 に 浴 び て か が や く 妃殿下のこのお歌を拝読し、昨年は安堵を覚えたのだけど。 しかし、このいちょうもまた、今年皇太子殿下が詠まれた学習院初等科のいちょうだとしたら、愛子さま歌にはちがいない。

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