文春新書『英語学習の極意』著者サイト

2014/12/13(土)23:14

うちの彼女のシュールな夢

うちの彼女がふらふらと歩いてきた。 「今朝は変な夢を見たわ」 「どんな夢?」 「あのね、なぜか中国にいるのよ。わたしたち、2階建ての家に住んでるんだけど、1階に下りて行ったら家の中を電車が走ってるの」 「すごい家だね」 「その電車がね、横があいてて中が全部見えるのよ。中が全部見える電車が走ってるの」 「すごくシュールじゃん。アートしちゃってるよね。そういう絵って、あると思うよ。全然、変じゃないよ」 「そうかしら。でも変な夢だったわ」 「アートファンとしては、奥さんもシュールな夢を見てくれるって、自慢の奥さんだなぁ」 * ぼくのもっとも思い出深い夢。 ウルトラマンになって飛んでいたら、エネルギーが切れてきた。だんだん低空飛行になってくる。太陽の光を浴びてエネルギーを補給したいが曇り空だし、高くまで飛ぶ力はもうない。 地上に降り立って、路地裏で新聞紙に火をつけると、胸のカラータイマーのところに持っていった。太陽光線の代わりに、新聞紙の火でエネルギー補給をしようというわけだ。 たしかに、太陽光線を浴びるより、体のすぐそばで物を燃やしたほうが多量の輻射熱を浴びることになる。 その意味では実に論理的な行動だが、新聞紙を燃やしたていどのエネルギーで空を飛ぼうとするとはね。 で、夢のなかでぼくは新聞紙の焔(ほのお)ですこし元気になると、シュワッチと飛び上がった。からだは浮いたが、飛びかたはガクガクしている。ものの10秒とたたないうちに、また地上に降りざるをえなかった。 この辺だけ、妙に論理的だ。せっかくウルトラマンになったんだし、どうせ夢なんだから、縦横無尽に飛び回れば楽しかったのにと思うが、脳は夢ひとつにもいろいろと足枷(あしかせ)をはめてくる。

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