テーマ:本日の1冊(3698)
カテゴリ:本
『まひるの月を追いかけて』
恩田 陸著 文春文庫 異母兄が奈良で消息を絶った。主人公は兄の恋人に誘われて彼を探すため奈良を旅する。 二転三転どころかコロコロ変わる複雑な人間関係。 最後までどうなるかが予想できなかった。 訪れた事のある名所旧跡のオンパレードで奈良を旅したくなった。 恩田陸の小説には、日頃心の中で思っていても口には出さない想いが文字になっている。 些細な「だからなんなの」程度の事ではあるが、それも積もり積もれば 「冷淡」あるいは「変人」と受け取られるような心の動き。 恩田陸を読んで、私は「こんな風に感じてるのは私だけではないんだ」と思い安心する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|