ご無沙汰しています。やっと報告できるところまでこぎつけました。

　全国の図書館にCDを送り続け、プリンターが故障した。今までは相方に任せていた。しかし、結婚で仁美はやめた。

　活動は暗礁に乗り上げる。

　いないVoのCDを送り続けていたら聴いてくださる皆様をだます様にも見える。どうしたらいいかわからなくなった。

　そして、母親が心臓手術で入院。娘は手術しないですんだ。

　しかし、神様は俺を見捨てなかった。

　理屈から考えれば行動できなくて当然だよね　笑。。だって母親が入院し、もし、ほっておいたら一年の命だったわけだ。音楽どころじゃない。

　一月に退院し、俺の仕事も六本木にある店を任されていたから何もできなかった。

　自分の体すら思うとおりに行かない日々が続き、春4月になったら一つメールが届く。俺をバンドのキーボードをやってもらいたいという要望。

　20歳の大学生。「ちょっと待ってよ～～　20歳かよ。。。わけ～～な～～」と思いながら「歌声聴かせて！」とメールを返したところ

驚き桃の木山椒の木！

　歌が大してうまいわけではないけど説得力がある。そして歌詞もズバ抜けているセンス。こういったら申し訳ないが仁美の書く詞はいかにも女性らしい表現。こいつは違う。

説得力がある。

　歌声も歌いこんでいくと持ち味がさらに磨かれプロでも通用するような声だ。くどいようだが20歳での歌唱力は大したことない。一年たつと全然違うのがよくわかる。

もっと驚いたのが俺が生まれた埼玉大宮出身！！占いの方に言われた

「生まれた故郷が応援するわよ～」

このことだったのかとぞっとしてしまった。俺をバンドに誘う予定がこういうことになった　笑

そしてできた曲がこれ。

復活　Freedom Kitchen　一作目　まだ咲かぬ花

紹介しよう。Vocal　Guitar　辻村　真利奈





　彼女には強い武器がある。それは語学力。

　東京外国語大学の現役の学生だ。

　そして東北にボランティアに来ている。福島と岩手。俺のプロジェクトの話をしたら前向きに答えてくれた。

　前のVoが歌っても気にならないという。早速、動き出した。そしてレコーディングを行い出来上がった。



　なんでイギリス国旗のデザインなのか。それは外国で一番最初に俺のプロジェクトを取り上げてくださったからだ。それと、俺がやっていることはジョンレノンやポールマッカートニーがやっていることを見習っている。アマチュアとしてできることを形にした。それが図書館に送ることだった。そして図書館に送るのがきっかけでプロジェクトが進行した。

それが

世界の日本人学校に送ること。その一発目がイギリス。そして、カナダ、メキシコ。



　カナダは震災直後、日本を救おうとYouTubeで世界に訴えた。Yahoo翻訳使って海外の新聞社にもメッセージを送った。それに反応してくれたのが

The Glove And Mail

カナダを代表する新聞社だ。スペースをあげるから書いていいという。まだその時、構想だけだったから何もできなかった。だが、形になった。

メキシコはプロレスが盛んな国だ。プロジェクトを通じて知り合った神取忍さん。彼女を筆頭に選手の皆様は自腹きって東北を応援している。それを宣伝にも使用しない。その女子プロレスラーの一人が浜田文子選手だ。

会ったことはないが彼女はメキシコで生まれ育っている。確認していないがメキシコの日本人学校を卒業しているかもしれない。なので送った。

アメリカにも数日中に送る。デザインは出来上がった。

　数多く存在する震災プロジェクトは被災地に向けてのものだ。故郷を離れた皆様へ通じるプロジェクトには残念ながら知らない。

　そして、震災を受けたものだけが悔しい思いをしているのではないことにも気づいた。

　東北から応援を求めていながらその感謝の気持ちを発信する東北のプロジェクトも俺は知らない。

　お願いをしたら「ありがとう」というのが人の道ではないだろうか。

　直接、世界や全国を出向いて震災のお礼が言いたいのが本音。ライブもやりたい。日本の図書館に送り直したい。

　これをするにはさすがにお金がない。だけど日本人学校を通じてお礼をいうことはできる。

　CD収録曲の二曲は震災を通じて作ったものではあるのがどんな方にでも共感できるような詞にした。

　どんなに辛いことがあっても一歩を踏み出さなければ先に進まない。

その一歩進む大切さとこの歌が心に届いてほしいとの願いで相棒の真利奈が作った

　　『　歩き出せ　』

ギターは真利奈が弾いている。

そして歌詞を作り直してできた曲が

　　『　　True Happiness　　』

　真利奈の歌声を生かすためにかなりアレンジした。ドラムはカナダを代表するバンド『Rush　』のドラマー、ニールパートを意識して作った。似てないかもしれないが　笑

　歌以外の演奏はすべて俺。コーラスは前Vo仁美。今までの感謝をこめて。

　震災後、絆という言葉がよくつかわれた。絆は企業の営業言葉ではない。

本当の絆を国内に限らず作り上げたい。