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言葉を“面白狩る”

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2006/08/03
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カテゴリ:カテゴリ未分類
病気の節は可成丈け保養を加へ」(徳川幕府県治要略)という一節があります。

「病気の時には、できるだけ養生を加え」の意味だろうと想像はつきます。難しいのは「可成丈け」をどう読めばいいのか、いささか迷います。

「可成」または「成可」なら、「なるべく(できるだけ)と読むことができます。
「成丈」なら、「なるたけ(できるだけ)と読みます。

これが一緒になって、「可成丈」になると、話がこんがらがってきます。
「可成」に「丈」が付いたので、「なるべく-だけ」なのか。それとも、
「成丈」の前に「可」が付いて、「なるたけ-べく」と読むのか。

さすが、『国語大辞典』、

なるべく-だけ【成可丈、可成丈】成丈(なるたけ)に同じ。

に軍配が上がりました。

古語辞典によると、「べし」は活用語の終止形に付く、つまり「成」には続くが、「丈」には続かない、とのこと。「飛ぶ」べしはあっても、「空」べしはないですね。つい、「成丈」に迷ってしまいました。

可成程(なるべくほど)」という言回しもよく使われていますが、いまでは死語となっています。

「領主方よりも可成程力を尽し、随分と救之手当仕」





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最終更新日  2006/09/24 09:01:51 PM



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