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言葉を“面白狩る”

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2009/02/28
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カテゴリ:カテゴリ未分類

頼春水の室屋喜右衛門(広島新町組の町大年寄)などに宛てた手紙(岩室家文書「頼家書翰」)を眺めています。「読んでいます」と書きたいところですが、残念ながら「眺め」ています。それでも、ジッと繰返して見るといくらかは解ります。日付ひとつにしても簡単には解りません。

右図で、Aは「十一月二日」です。Bは月を省略して「廿六日」の日付だけです。問題はCです。「十二」までは読めますが、その下の「し」に見える字は「月」と読むのか、それとも「日」なのか……。

「手紙の日付は、平安時代から室町時代のころまでは、月と日を正しく数字で示した。が、二、三の特例を除くと、桃山時代のころになると、月に異名を用いたり、ただ日付の数字だけをぼつんと簡略に記したり、さまざまな書き方が見られる。」(小松繁美『手紙の歴史』)

手紙に日付だけを書くことはあっても、月だけを書くことはないでしょうから、これは「十二」と読むと了解しました。
Dも同じ「十三し」ですが、「十三月」はないので「十三日」に決りです。くずし字辞典で「日」の崩しとして「し」は見つかりませんが、Eの例を見ると、「五日」に確定です。






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最終更新日  2009/03/01 12:41:09 AM



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