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言葉を“面白狩る”

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2022/07/04
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カテゴリ:カテゴリ未分類
​​​「先年上州へ越山、為始那波要害所々攻落、依茲守筋目、味方中得力復先忠之上、引立諸軍、相州迄押詰、及百年不揚放火小田原之地、其外在々所々屋舎無一宇焼払、内々敵城可付落居、候処、佐竹、宇津、小田、宇都宮以下、頻異見之旨候間、任其儀相窕候」(蕪木文書 永禄七年八月四日 上杉景虎書状)
​​​
この書状の史料は、返り点が付いていたので、それを頼りに次のように読み下しました。

​​​​「先年、上州へ山を越へ、那波の要害を始めと為​(し)​て所々攻め落し、茲​(これ)​に依て筋目を守り、味方中力を得て先忠を復しの上、諸軍を引き立て、相州迄押し詰め、百年に及び放火を揚げず、小田原の地、其の外在々所々の屋舎、一宇無く焼き払ひ、内々敵城落居に付くべき候処、佐竹・宇津・小田・宇都宮以下、頻て異見の旨候間、其の儀に任せ相ひ窕ぎ候」
​​​​
​​この中で「放火を揚げず」の文言に頭をひねりました。「放火」は、正しくは「烽火」ではないか。烽火なら「揚げる」の表現に納得できます。
​​
​「窕」も見たこともない漢字ですが、「クツログ」と読むそうですこのような漢文を「変体漢文」と言うのでしょうか。それにしても漢文は難しい。​





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最終更新日  2022/07/08 08:14:18 AM



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