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テレビ・新聞が報じないお役に立つ話

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2021.11.22
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日刊ゲンダイデジタル様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。

 2年近くに及ぶコロナ禍は、いろいろな生活を変えている。夫婦関係もそうだろう。世界的なパンデミックを機に在宅勤務が定着したことで、関係が良くなった夫婦も、悪くなった夫婦もいる。では、そんな夫婦のカタチを、波瀾万丈の人生で大往生を遂げた作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(享年99)の言葉と思いで読み解いてみると……。

  ◇  ◇  ◇

 半世紀を超える作家人生で残した作品は400冊以上。ペン一本に命を懸けた寂聴さんの作家人生は、不倫から始まっている。25歳で学者だった夫の教え子の男性と恋に落ち、夫と3歳の娘を残して、京都に駆け落ちする。正式に離婚が成立すると、作家を目指して上京した。

 その名を不動のものにしたのが、1962年に発表された小説「夏の終り」だろう。中身は、妻子持ちの年上作家と年下男性が加わった、自らの三角関係をもとにしている。

「人生で最も大切なのは愛」

 自分に素直な生きざまは自分を苦しめる。51歳での出家は、公私に追い詰められ、「一種の自殺」と表現していた。苦しみの上に導かれた言葉は重い。長く行われていた法話には、いろいろな悩みを抱えた人が集まり、気持ちを軽くして帰っていった。

 そこで、気になるのが11月22日の「いい夫婦の日」にちなんで、明治安田生命が行った調査だ。20~70代の既婚男女1620人に夫婦をテーマにアンケートしたところ、コロナ禍の影響で夫婦の仲が良くなったのは20.2%で、悪くなったのは8.2%。大多数は波風立てずに暮らしているようだが、悪化が1割近いのは見逃せない。

 円満夫婦とそうでない夫婦でズレが生じているのが、相手にかける言葉だ。相手に言ってほしい言葉で最もギャップが大きかったのは、「ごめんなさい」で、円満夫婦が望む割合はわずか1.1%だが、そうでない夫婦は13.6%に上る。雲行きが怪しくなった夫婦ほど、トラブルを起こした方はスルーしてウヤムヤにしようとするから、相手は「ごめんなさい」を求めるのだろう。

■「愛することは許すこと」

 愛を貫いた寂聴さんは「生きることは愛すること。愛することは許すこと」とよく語っていた。大麻所持で逮捕された俳優の萩原健一氏やSTAP細胞不正で批判された小保方晴子氏に手を差し伸べている。

 しかし、ちょっとしたことに「ありがとう」「ごめんなさい」と言えないと、言われない方の心のかすみが濃くなっていく。それで怒り続け、許せないのもつらい。

 コロナ禍で在宅勤務が定着。明治安田の調査では、その時間は4時間半近く延びた。連日一緒にいることで夫婦がギスギスする、という見方もあるが、円満夫婦もそうでない夫婦も在宅勤務時間の長さに差はない。ギスギスを助長するのは、ちょっとした言葉のかけ方や気配りが影響しているのかもしれない。

 そういえば、寂聴さんは「愛は思いやる心」とも話していた。性人類学者のキム・ミョンガン氏が言う。

「男性の稼ぎがイマイチで、女性に事実上養ってもらっている夫婦が時々います。男性がヒモ状態で女性に受け入れられるのは、家事をこなし、セックスでガンバル。そんな要素があるでしょうが、突き詰めると女性への思いやりが不可欠です。その気持ちは、広く一般の夫婦関係にも当てはまります。ギクシャクしている夫婦は、思いやりのなさが固定化してしまっているのです。寂聴さんの指摘は、至極もっともでしょう」

 キム氏の元には、セックスレス状態の夫婦が相談に訪れる。関係がこじれたケースでは、男性の言葉や配慮が足りないことが少なくないという。ある相談者の40代女性はこうボヤいたそうだ。

「夫はゴミ出しを忘れることがよくあり、缶やペットボトルの飲料は飲んだら飲みっぱなし。それを注意すると、『なんでだよ。次のゴミ出しにやるよ』と逆ギレです。内心、『そこは、ごめんなさいでしょう』と思いますよ。たまにお土産を持って帰ると、『これよりあっちがよかった』と否定するので、『まずはありがとうだよ』と心で突っ込んでいます」

 その夫は、“ATM”としては有能らしいが、「リストラされたら、即離婚」と笑っていたという。

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妻に疎まれる3つ
お茶しに行こうか?(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ
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 夫婦関係にヒビが入った程度なら、まだ修復できる。寂聴さんが語る「思いやり」で対応できるのは、ここまでか。ヒビが溝となり、溝が深まると修復は難しい。キム氏が続ける。

「たとえば夫は正社員、妻は非正規だと、収入は夫が多い。経済的に夫が優位だと、令和の今も昭和的に『オレが稼いでいるんだ』と強気になりやすく、夫の中に主従関係が生まれることがあります。もちろん、妻は従だと思っていなくて、あくまでも夫の潜在意識でのことです。その兆候が、①妻の髪形や服装の変化に気づかない②妻の誕生日や結婚記念日などを忘れる③妻の行動にありがとうを言わなくなる、あるいは妻の指摘にふてくされる(ごめんなさいを言わなくなる)の3つ。夫にとってプラスのことはやってもらって当然だから、妻への感謝の気持ちがなくなるのです」

 夫婦はもちろん、人間関係は、エチケット、マナー、ルールを守るのが大前提だ。

「夫のマウンティング行動のサインとなっている3つは、どれもエチケットやマナー違反。多くは気づかずにやっているので、妻の指摘を受けたら、すぐに改めるべきです」(キム氏)

■「忘己利他」でプレゼントを

 では、ダメな夫が行動を改めるにはどうするか。

「先ほどの3つの行動に尽きます。まず妻を見ることです。これがとにかく大事。男性は、女性の髪形や服装の変化に気づかないと言葉で言われますが、気づかないのではなく、相手を見ていないのです。妻に何か言われても、視線をテレビやスマホに落としたままではダメでしょう。まず見ることを心掛けて、変化に気づいたら、『それ、いいね』で十分。共感の気持ちを示せばいい。記念日のプレゼントは、あくまで気持ちですから、金額の大小ではありません。会社帰りにケーキを買うだけでも相手は喜びます。そして感謝の気持ちです。『ありがとう』が気恥ずかしければ、『どうも』や『サンキュー』から始めたらどうですか。この3つをキッチリとやっているのが、ヒモなんです」

「愛は許すこと」というと堅苦しいが、「愛は思いやり」と置き換えれば、気が楽だし、それが夫婦円満の秘訣。

 そんな寂聴さんは、講演会や法話などで「忘己利他」を説いていた。

「己を忘れ、他を利する。人を幸せにすること」だ。たまには、妻を笑顔にさせるべく、プレゼントでも買って帰ったらどうか。

 ちなみに、前述の明治安田の調査では、プレゼントについても調査。誕生日や結婚記念日などにプレゼントを渡すかどうか、渡す場合はその予算もチェックしている。プレゼントを1年に1回以上渡す場合、円満の人の予算は約4万円で、そうではない人は約1万9000円と半分以下だ。

 金額は、渡した人のみの集計で、464人は渡していない。円満で渡さないベテランカップルも含まれるだろうが、うっかり忘れた人は、「忘己利他」を胸に刻むべきだろう。





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最終更新日  2021.11.22 15:30:05
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