読みたい放題の一日

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  知識や論理ではなく経験なのだ（「日本の弓術」）

  ヘリゲルが日本における5年間の弓道体験を踏まえ、ドイツ帰国後に行った講演。経験を重視せず、論理を重視する西欧の研究者に向けたもの。ヘリゲルは頭で理解しようとし、師匠に言葉でぶつかっていくが、師匠は考えるのではなく、修行をすすめる。弓道は一切が、経験であるため、言葉で伝えることはできない。 弓術は精神的過程であり、自分自身を的にする。力を抜いて心で引く。意識的ではなく、無心になる。故意に無心になろうとしたり、的に当てることを考えない。どうやって・・・。知識ではなく、論理ではなく、経験であり、体得しないとわからない。言葉にできないから、言葉にできないことを理解しよう。あらゆることに当てはまる話で、読むたびに忘れかけていた何かを思い出させる。読んでいて全く違和感を感じない点もなくはないが、繰り返し読むたびに新たな発見がある。読みやすく、手元に置きたい名著。

  2011年01月30日

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  落語の神様（「ＮＨＫプロフェッショナル仕事の流儀　柳家小三治」）

  ＮＨＫプロフェッショナル仕事の流儀、100回目のゲストは柳家小三治。ほとんどテレビに登場しないため、貴重な映像が多く、録画して繰り返し見た。テレビでの映像は、彼の魅力の一部を映し出したにすぎない。客席の声で、今日の話の内容を決めることや、リウマチの薬を飲む私生活の映像は、興味深い。かつて、真面目な性格の小三治の落語を聞いた師匠である小さんは、「お前の落語は面白くねぇな」と真剣な顔をして言ったそうだ。悩んだ結果、たどりついたのは、落語を面白くしようとしないこと。「笑わせるのではなく、笑っちゃうのが芸だ」。小三治は、今も、自分が未熟だと思い、芸に精進している。落語界のトップに立つにもかかわらず、真摯な態度に感服する。番組の最後、プロフェッショナルとは何かと聞かれて一言、「プロフェッショナルは、自分をプロフェッショナルだと思っていない。今のことで夢中だ」。以後、小三治のうどん屋、初天神を聞き、「落語家論」を読んだ。私は、漫才が好きで何十回とチケットを買ったことがある。落語にも興味を抱き、チケットを買って足を運びたいと思った。ドキュメンタリー映画「小三治」も見たい。

  2011年01月28日

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  ブログの文章力

  文章力の衰えを感じる今日この頃。自分の書いたブログの文章を読んでみると、よくここまで、たくさん書けたなぁと思う反面、以前と比べて構成を考えた文章が少なくなり、硬さが抜け、雑記文が多くなってきた。よい意味では読みやすくなり、思いつきで書くほうが容易だと感じる。よく考えた文章と、思いつきの雑記文の違いは読めばわかる。誰もがうらやむ良い文章を目指すには、書き続ける事が大事だと思う。たくさん書いていたときは、書くパターンが自然に身についていた。パターンを自分で考え、繰り返す。読みながら振り返ることも大事だが、書き続けることのほうが大事だ。自分の文章の癖を見抜き、多用している読点、代名詞（この、その）を削る、無駄な文章を削る等の訂正箇所を発見できれば、文章が上達した証拠。作家を目指す人でなければ、文章は普通に書くことができれば、それでいいのだ。

  2011年01月26日

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  結婚式のあいさつと親孝行

  桜ノ宮の帝国ホテル大阪で行われた結婚式にお伺いしてきた。チャペルで結婚式の後、披露宴。お祝い貧乏になってきた。大学時代の同級生たちと卒業式以来に会うことができ、プチ同窓会となる。電車の中で、結婚式であいさつをしてくれと言われても大丈夫なように頭の中で考える。普通は数週間前に頼むよと言われるはずだが、万が一にと考える私は、おバカさん。どのようなあいさつをすればよいのか、堅苦しい上司のような文章だが、下の文章にユーモアをプラスすれば、目の前の料理に必死になり真剣に聞く人はほとんどいないと思われるが、恥はかかないと思われる。「新郎新婦、御両家の皆さん、このたびは、ご結婚おめでとうございます。心からお喜び申し上げます。私も結婚して○○年経ちますが、自分の結婚式を思い出しておりました。○○くんは、学生時代の同級生ですが、まじめで、明るくユーモアさもあり、その場を和ませる力を持つ魅力的な人だと思います。これだけ多くの友人や同僚、ご親戚を集められることは、新郎新婦の魅力的なお人柄であり、困難が立ち向かおうともサポートしてくれる人々が多いことを考えると心強く、将来有望です。私のまだ短い結婚生活ですが、わずかな知恵を振り絞り、助言を致しますと、自戒の意味を込めてですが、結婚する上において、忘れてはならないのは、このような素晴らしい式を挙げ、多くの人々に祝福されるということは、ご両親のお力添えがあったからだということを忘れてはなりません。表においても影においても支えてくださったご両親のようなお手本となる家族を作っていくということが、親孝行につながると思います。新郎新婦のお姿を見ておりますと、必ずや親孝行してくれると確信しますし、自分もお二人のお姿を見て親孝行しなくてはと思うわけでございます。皆さんでお祝いし、一生に一回しかない、素晴らしい式に御呼びいただき、感謝いたします。パワーをいただくことができました。明日からの生活を新たな気持ちで迎えることができます。本日は、新郎新婦ご両家の皆さん、本当におめでとうございます」というような挨拶になると思われる。伸ばしたり縮めたり、ユーモアを織り交ぜればバッチリだ。自分と新郎との関係をうまくおりまぜながら、あいさつをすればよい。結婚式は自分に親孝行の重要性を再認識させる場になるのだろう。

  2011年01月26日

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  北海道フェアと百貨店

  北海道に行ったことのない私は、大丸や伊勢丹などの百貨店で行われる北海道フェアによく足を運び、匂いと試食で満足してしまう。客がよく集まるため、何度も開催される。高値の商品が揃っている。魚介類、ラーメン、ソーセージ、ハム、じゃがいも、しゅうまい、コロッケ、チーズケーキ、たいやき、お茶、ソフトクリームなど多くの店が集う。北海道に行かなくても、いろいろ食べることができるのだから便利な世の中になったものだ。インターネットを使えばお取り寄せも可能だ。北海道に行った知人と話をするとお土産は北海道フェアで買えると言っていた。魅力的なのは試食が多いこと。試食のみの客を警戒しながら試食を配っている店がある。積極的に試食を配る店は人だかりができるのを喜んでいる。売り上げが多いところは、味に自信ありなのか、試食を積極的に提供していたように見える。北海道から販売に来ていた店員は、ほとんどいなかったと思われる。毎回足を運ぶと店員のおばさんが前回と今回では違う店で販売していることがわかる。食材は北海道から運ばれてきて、百貨店員が販売していると思ってよい。現地で言葉と気温と気分と食材を味合わなくては。現地で食べると違った味を楽しめるはず。

  2011年01月26日

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  京都の不気味な場所（「京都魔界案内」）

  京都には、歴史から魔界と呼ぶにふさわしい場所が多々あるようだ。豊国神社の向かい側に耳塚というお墓がある。戦国時代、武士は戦の手柄として相手の首を持って帰った。慶長の役で朝鮮出兵したときは、手柄として首を持って帰るには大変だった。そのため、耳や鼻を持って帰ったという。供養をするため、古墳のような形をしたお墓が耳塚であり別名、鼻塚である。実際に足を運んでみると、韓国人の小学生と思われる集団が修学旅行で集合写真を撮っているのだ。歴史の意味を教えるために旅行の一部として耳塚が組み込まれているようだ。日本と朝鮮における歴史関係を記す場所の一つとなっている。このような場所が京都駅から歩いて行ける距離にあることに驚いた。

  2011年01月21日

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  京都にある地獄への入り口（「京都魔界案内」）

  中学時代に教科書に出てきた小野篁。同じ部活動をしていた高村君が小野篁と言われていたのを思い出す。小野篁は先祖が小野妹子、子孫に小野小町、小野東風がいるという名門一家。彼は、なんと地獄を行き来していたそうだ。六道珍皇寺に着くと、なんとも息苦しくなったような気がする。気のせいかもしれないが異様な雰囲気が漂う。平安時代、六道珍皇寺の前にある松原通を葬列が、鳥辺山方面に向かって通ったらしい。六道珍皇寺が六道の交差点になっていた。珍皇寺に入ると、閻魔大王の横に小野篁の像がある。小野篁は、本道の裏にある井戸から、あの世へ行ったそうだ。隣には、毎年8月7日～10日に六道まいりで霊を呼ぶ為の迎え鐘がある。現世に霊がとどまっていてはいけないので、盆が終わる16日に五山の送り火で霊をあの世へお返しする。宮廷に仕えていた彼は、夜になると井戸に入り、閻魔に仕えたという伝説がある。罪に問われた彼を助けた藤原良相が亡くなった時、あの世で助け、生き返らせたそうだ。ちなみに六道珍皇寺の井戸は、一般公開されておらず、遠くから井戸の姿を拝見することしかできない。のぞきこんで地獄を垣間見ることは、残念ながらできないのだ。

  2011年01月18日

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  時の流れに身をまかせ（「ムンバイなう。」）

  作者のつぶやきや写真を読んでいると、インドでは、日本における流れるような時間のはやさを感じさせない。インドでは、カレーが安く、おいしく、楽しそうな楽園というイメージに見える。インド人も明るく、やさしく、楽しく、日本の忙しさを忘れさせる。実際は、いいところばかりではない。物乞いをすることもたちの写真も写っているし、水は美味しくないから、衛生面でもよくない。しかし、インドに行ってみたいと思わせる、笑わせる、なごませる一冊。

  2011年01月11日

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  実践するべし（「暮らしの哲学」）

  視点を変えて、物事をとらえること。頭の中でリンゴの皮をむいてみる。むき方も様々。いかに頭の中だけで考えることが難しいかが分かる。私たちがふだん、頭の中で思い浮かべていることが、いかに不正確か。物事を正確に思う浮かべることは簡単だという考えが、いかに傲慢か。やったら楽しい101題。実際にやってみることによって、物事を違う角度からとらえることができる。「世界」とか「現実」とか「普通の生活」とか呼んでいるものは、うすっぺらい層にすぎず、たやすくかき乱されてしまうものなのです。うーん納得。

  2011年01月09日

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  1123種類のレトルトカレー（「レトルトカレー図鑑」）

  家庭のカレーか、スパイスの味が中心のインドカレーか、タイカレーか、スープカレーか。カレーにも種類があって、好みも人それぞれ。レトルトカレーは、人の好みに応じてたくさんの種類が作り出されてきた。ご当地、海外、アニメ、メーカーなど。本書は著者が食べたレトルトカレーコレクションを紹介する。インスタントラーメンで同種の本を読んだことがあるが、レトルトカレーのパッケージもおもしろい。パッケージが1123種類あり、著者は全種類レトルトカレーを食べたことになる。マクドナルドを食べ続ける映画「スーパーサイズミー｣も驚きだ。

  2011年01月05日

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  幸せの修行体験（「プチ修行」）

  以前、「精神道入門」というタイトルで出版された時、読んだことがある。文庫でタイトルが「プチ修行」に変更され、改めて読んでみると、漫画で楽しめる内容。修行の体験談として優れていてわかりやすい。隠れた名著のように思う。幸せとは自分を消すこと。自分を消すことは幸せなのだろうか。修行している人は幸せそうに見えない。修行体験は贅沢なのかも。ごもっとも。2006/02/09に書いた修行の結果は（「精神道入門」）へジャンプ

  2011年01月03日

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  思い通りに嫌われる（「筋違い半介」）

  筋を通すことがかっこいいと思われるし、通すことで人間関係は改善されるような気がする。しかし、筋を通さないのが主人公、岡っ引の半助。他人から好かれることもない。旗本の三男という家柄を利用し、家出し、自分より身分の上下関係なく横柄な態度にでるのだ。自害した兄の深層を探り、原因となった人物を突き詰めた主人公は、家を継ぐことを兄嫁から勧められる。家を継ぐことも、弟に継がせることも筋を通すことになるため困った半助は、サイコロで決断する。ミステリーの味もしながら、歴史も楽しめる。読み応えある作品。

  2011年01月02日

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  音楽を作り上げる（「This Is It」）

  最後のコンサートツアーとなった「This Is It」のリハーサル映像をまとめた作品。作詞、作曲、ダンス全てをマイケルが行うことから、指揮者であるかのように、各担当者に指示をだし、全体を取りまとめる。監督の影が薄くなるほど、中心として取りまとめ役となる。ドキュメンタリーというよりは、コンサートやミュージカルを見ているような雰囲気になる。作品を見ることで、マイケルの偉大さを再認識できる。ただのダンサーや歌手ではない、音楽を作り上げるマイケルの姿を見ることができる。ファンは日常生活以外の経験をすることを望んでいるという認識のもと、一致結束して、地球を守るというメッセージを投げかける。ノーベル平和賞の候補者にもなっていたのですね。

  2010年12月31日

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  イージーライダーと「Born to be wild」

  5年前に初めて「イージーライダー」を見た。その時から「Born to be wild」が、よく頭の中で流れる。デニスホッパーとピーターフォンダのようにバイクをカッコ良く乗りたいと思ったものだ。あらゆる人々が真似をしても、彼らのかっこよさに追いつくのは無理な話。「イージーライダー」を見ると、音楽、風景、役者すべてが揃って、かっこよさを引き出す。対向車もなく、無人の道をステッペンウルフの「Born to be wild」をバックに、ノーヘルで突っ走る姿がかっこいい。行きつく先は見えず、これからどこまでも突っ走っていく。youtubeでイージーライダーのはじまりを見よう。youtubeで布袋のborn to be wildを見よう。2005/11/08に書いた自由はどこに（「イージーライダー」）へジャンプ

  2010年12月17日

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  自分の目で見て初めてわかるマイケルジャクソン（「キング・オブ・ポップ」）

  マイケル・ジャクソンの音楽を聴くと、すごくリズム感があって、さすが世界のマイケルだと改めて思う。しかし、音楽だけを聞いてから、映像を見ると、映像があって、マイケルの素晴らしさがよくわかる。音楽とダンスの両方を合わせて、マイケル・ジャクソンなのだ。特に素晴らしいリズムと一体になって踊るビリージーンは圧巻だ。日本においてダンスをしながら歌い、作詞作曲も行う歌手はまれだと思う。マイケルの魅力を、真に知ろうと思えば、自分の目で見るしかないのだ。かっこよすぎるスーパースターは映像でよみがえる。

  2010年11月28日

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  写真家の情熱（「オーロラの彼方へ」）

  19歳のとき、神田でアラスカの写真集を見たことがきっかけで、アラスカにある村に手紙を送ったそうだ。村長から快い返事が返ってきて、純粋で感動できる心の持ち主である星野道夫さんはアラスカに行った。アラスカが好きだったに違いない。アラスカの風景とともに、星野さんの言葉をかみしめることができる。「子どものころに見た風景がずっと心の中に残ることがある。いつか大人になり、さまざまな人生の岐路に立ったとき、人の言葉ではなく、いつか見た風景に励まされたり勇気を与えられたりすることがきっとあるような気がする」「遠くを見ること。それは現実の中で、悠久なるものとの出会いを与えてくれる」寒さが伝わるアラスカの風景、それでも温かそうなアザラシや白クマ、夜には美しいオーロラ。厳しい自然に挑む写真家として行動してきた熱い心が伝わってくる。

  2010年11月05日

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  掃除の範囲が人格に比例する（「凡事徹底」）

  整理術や掃除本がブーム。きれいにする技術ではなく、本当の清掃の意味をとらえる名著があった。著者はイエローハットの創業者で、「清掃という生産性の悪いことではなく、経済性の高いことをやったらどうか」と批判されたそうだ。清掃の大切さは理解できていも、平凡で普通のことばかり考えていては、激しい競争社会では、勝ち残れないという考えが大半だったから。大事なことは省いて、結果だけを求めるようになっていくのが社会だと思う。知識や知能だけでは、感情や感性がすたれてしまう。感謝し、感動する気持ちで人に接していかないと、縁ができない。ひたむきな姿は人の心を打って、それが縁となる。縁を良くしていくために、気づく人になること。人のために、喜ばすために、自分のやっていることは、どうなのか気づく人になる。気づく方法として、掃除をすすめている。掃除することでいろいろなことに気づいていく。気づくことが思いやりになっていく。「根深ければ葉繁し」というように、根はどうしても、おろそかになる。影である根ばかりに集中していれば、すぐに結果が出ない。著者は、根をおろそかにし、木ばかりを追求して失敗している人を見てきたという。人の喜びで最たるものは、頼りにされる、あてにされること。義務でないことをどこまでできるかが人間的な魅力である。自分のやっている掃除の範囲が人格に比例する。

  2010年11月05日

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  ＡＳＫＡの偉大さ

  ミスチル桜井を超える声量と貫録でＡＳＫＡが「名もなき詩」を歌う。観客とミュージシャンは、楽しみと感動を共有する。ＡＳＫＡとミスチルがap bank fes08にて「名もなき詩」と「YAH YAH YAH」をコラボする。とりわけ、驚くのが「名もなき詩」。桜井が小さく見えます。ＡＳＫＡが歌い始めた瞬間、会場が驚きでざわめく。ＡＳＫＡが歌うと「名もなき詩」はミスチルの歌ではなく自分の歌になる。見ている人はＡＳＫＡワールドに引き込まれる。ＡＳＫＡが突っ走るので桜井がハモれていない部分もあり、偉大さが分かる。桜井が楽しそうに笑いながら歌っている姿が印象的です。

  2010年10月31日

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  苦悩を離れて人生なし（「必生 闘う仏教」）

  44年ぶりの帰国。二度と日本に戻ることはないだろう。仏教の誕生の地でありながら、ヒンズー教が大半を占めるインド。インド仏教の頂点が日本人。どのような人物かを知りたくなって、かつて「男一代菩薩道」という本を読んだことがあったが、仏教というよりは、不可触民の解放者というイメージが強かった。本書を読み、佐々井氏について今まで以上に理解できたと思う。自殺を3度試みたことがあり、太宰の「人間失格」を読んで影響を受けていたとは驚き。日本において仏教に闘うという言葉は似合わない。日本仏教に批判的な佐々井氏は、沈黙によって何も行動をとらないならば、平和を壊すことに加担しているのと同じだと述べる。瞑想や座禅で座っているのではなく、大乗や小乗、宗派にこだわっている場合ではない、「さあ、立ち上がってください！」と叫ぶ。闘う仏教という題名に違和感を感じていたが、インド社会における最前線で佐々井氏は、不義不正と闘っている。本書を読むと宗教は違うけれども、不義不正に挑んだキング牧師を思い出した。

  2010年10月31日

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  身分なんか関係ありません（「破戒」）

  明治時代において、平等といえども、各地にはえた・ひにんの差別が残っていた。仲の良い知人など関係なく、えた・ひにんの身分だとわかると人間ではないと思われる。主人公は父との約束で身分を隠して生きることになるが、出身地や愛読書などから、えた・ひにんではないかと疑いをかけられ始める。差別が主人公を追い込み、教職を追い込まれ、父との戒律を破ることになり、テキサスへ旅立つ。子どもたちは主人公に駆け寄るが、主人公の立場は戻らず、日本から追い出されるように終わるラストは暗い気持ちにさせられる。

  2010年10月31日

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  法の精神か、支配者の精神か（「ヴェニスの商人」）

  法の精神がヴェニスの地位を確保してきた。金を貸したシャイロックは、契約書通り、借りたアントーニオの肉を切り取ろうとするが、「肉は切り取っても良いが、契約書にない血を1滴でも流せば、契約違反として全財産を没収する」と宣告される。仕方ないと金を要求するが、一度、拒否した事から認められない。アントーニオの命を奪おうとしたため、財産没収。刑を免除される代わりにキリスト教に改宗させられる。法の下の平等を説くシャイロックの言葉には、説得力があるが、肉を貰おうとする契約そのものに違和感を感じる。同時に、一度金銭を拒否したからと言って命を奪おうとし財産没収になったことも違和感を感じる。ユダヤ人であるシャイロックはキリスト教徒に支配されたのか。描かれる人物によって、喜劇にも悲劇にもなる、後味の悪い両面的な物語。

  2010年10月12日

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  もっとプラス思考に（「人間失格」）

  有名な作品で、ここまで苦痛になる本も珍しい。もう少しプラス思考の人生送りたいものです。冒頭から「恥の多い生涯を送ってきました」。本当の自分を誰にもさらけ出す事の出来ない男の人生を描いています。主人公の大庭葉蔵は、混乱した精神状態で、酒、タバコ、女性、左翼思想、薬物にはまり、あげくのはてには、女性と入水自殺をするが、自分だけ生き残ってしまい自殺幇助罪に問われる。暗い話が続き、人生に何かいいことなかったのだろうかと思ってしまう。病気となり、狂人や廃人になっていく自分を自覚し、もはや人間を失格したのだと考える主人公。作品から１ヶ月後、太宰は自らの命をたった。本書を読み、感想を書くと憂鬱になってきます。

  2010年10月11日

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  果てしない闇の向こうに（「Tomorrow Never Knows 」）

  心を揺さぶる名曲。だんだんテンポが上がっていって、サビで少年の気持ちを吐き出すような流れが好きで、気持ちがメロディーにこもっている。何年か経って改めて聞いてみると、さらに曲と歌詞の重みに頭が下がる。一生懸命生きてみても、明日は見えない。人間には欲望も、裏切りも、苦悩も付きまとうけれど、時が忘れさせる。忘れさせるけど、新しい欲望や、裏切り、苦悩が生じ、新しいことを始めようとすると争いが生じる世界。やさしさだけでは生きていはいけない。いっそのこと、欲望も、裏切りも、苦悩も過去は全部背負って生きていこう。夢を描いて、誰かのために生きてもみても、明日はどうなるかわからない。果てしない闇の向こうに手を伸ばそう。誰も明日のことなんかわからないんだ。勇気を持って踏み出そう。生きよう。メロディと詩がマッチングして、明日も生きようと勇気を与えてくれる。「Tomorrow Never Knows」は、桜井さんの作詞作曲。これだけ素晴らしい曲を演奏でき、人の心を打つ詩が書けるミスターチルドレンは日本を代表する素晴らしいミュージシャンだ。

  2010年10月11日

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  全てを忘れて感激の涙（「藤十郎の恋 恩讐の彼方に」）

  数年前、香川県に行った際、菊池寛記念館に立ち寄った。うどんを食べて、夏のため暑かったのを思い出す。購入したのが菊池寛の「藤十郎の恋、恩讐の彼方に」であった。どちらも印象深い。「藤十郎の恋」は、芸として恋を学ぶため嘘の告白を行い、女性を自害に追い込む話。人間の弱さを描いた作品だが、どろどろした話で後味が悪く、人間はなぜ、人をそこまで裏切ることができるのか、陥れ、追い込むことができるのか虚しくなる。人間は、自分のことばかり考えて弱い生き物だと思うと、次には、恨みなど吹き飛ぶ話。「恩讐の彼方に」は、人を殺した主人公が、出家し、罪を償うために21年かけて、耶馬渓にノミでトンネルを掘った伝説の話。息子が父のかたき討ちに来るが、トンネルの完成という行を終えた主人公に感動し、敵討などできなくなる話。「歓喜に泣く凋（しな）びた老僧を見ていると、彼を敵として殺すことなどは、思い及ばぬことであった。敵を討つなどという心よりも、このかよわい人間の双の腕（かいな）によって成し遂げられた偉業に対する驚異と感激の心とで、胸がいっぱいであった。彼はいざり寄りながら、再び老僧の手をとった。二人はそこにすべてを忘れて、感激の涙にむせび合うたのであった」。皆、全てを忘れて感激の涙にむせび合えば、争いはなくなる。そんな世の中になればよいと思う。

  2010年10月11日

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  川端康成の表現力（「伊豆の踊子」）

  数日前にいた場所から考えると、おそらく踊子は茶店にいると思って入ると一行がいた。ある意味ストーカーに近いかもしれない。主人公は20歳、踊子は未成年の14歳。川端康成の伊豆旅行の体験記で、川端だから許される表現だと思う。一般の男性が表現すると変態だと言われる。主人公が踊子に寄せる思いを次々と描く。出会いに笑い、愛することに苦しみ、別れに涙する。表現力や描写がリアルで、少年の緊張感や踊子のしぐさが、よく伝わってくる。踊子は、差別と偏見への道に足を運び、やがて無垢さが汚れるのではと心配する主人公。金がつき、東京に帰らなくてはならない別れのシーンで、両者は涙する。川端の表現力の巧みさに、ひきつけられること間違いなし。これぞ日本が誇る文学だ。

  2010年10月07日

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  現代病の予備軍（「イン・ザ・プール」）

  自分が思っていることを深刻に受け止め、精神科医にかかる患者となる人もいる。生きているからには、ストレスの全てをなくすことはできない。少しずつ悩みながら解決していく、患者たちが、読みやすい短編で登場する。登場人物が個性的。伊良部は医学的な治療はせず、ユーモアあふれる謎の医者。水泳中毒、ケータイ中毒、自意識過剰などの患者たち。患者は、伊良部のもとに通い続け、医学的ではない形で各々の悩みを解決していく。自分が似たような症状を持っているならば、まねをしたら治るかもしれない。なぜか藤子不二雄の「笑うせぇるすまん」を思い出した。

  2010年10月07日

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  久しぶりにラーメン横綱へ

  久しぶりにラーメン横綱に行った。数年前に行った時と同じで、ねぎかけ放題でおいしかった。天下一品とは違い、パンチのあるとんこつではなく、とんこつ醤油。食べやすく万人受けしやすいと思う。しょっぱいラーメンが好きなのだが、しょっぱいラーメンが好きでない人はどうだろう。チェーン店として多くの店を広げることができたのは、ラーメンがおいしいからだと思う。接客もよく、店内は多くのお客さんで賑わっていた。

  2010年10月06日

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  人はみな仮面をつけて生きている（「ジキル博士とハイド氏」）

  自分の欲望のままに、皆が行動すれば、世の中はめちゃくちゃになる。だから仮面をつけながら、善悪を心の中で判断し行動する。ジキル博士は、人生に満足ではない。科学の力を借りて、神の領域に近づこうとする。善の自分と悪の自分を分けることができる薬を飲むことで、満足した人生をおくりたい。作品ではハイドになり、事件を引き起こす。人生はそもそも誰もが満足できるわけではない。「ジキル博士とハイド氏」は二重人格を描くとされるが、単なる二重人格ではない。麻薬を描いているようで、欲望につぶされ、壊れていく様子を描く。人はみな仮面をつけて生きている。いつ誰がジキル博士になるかわからない。だからこそ読み継がれているのだと思う。

  2010年10月06日

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  どこにでも行ける切符を持って（「銀河鉄道の夜」）

  銀河鉄道には、人のために尽くし、亡くなった人が乗車してくる。列車の人たちとの会話の中で、ジョバンニは、本当の幸福とは、人のために尽くすことだということがわかってくる。列車から降りると、カンパネルラはおぼれた友人の犠牲となり、ジョバンニに、生きる目的を伝えた。日々、人のために尽くして生きることがカンパルネラとともに生きることになる。夢の鉄道で得た、どこにでも行くことができる切符を手にして、現実の世界を歩いていくことになる。

  2010年10月06日

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  戦後の過去を抱える女性たち（「ゼロの焦点」）

  戦争が生み出した悲劇を描く。戦後、米軍基地のある立川で、米兵に体を売って生活する女性がいた。その時から数十年、過去を隠して生きる女性の悲劇を描く。 結婚1週間で失踪した夫を捜しに、妻（広末）が金沢に行く。結婚する直前まで夫は、米兵相手に生きてきた過去を持つ、久子（木村）と能登で同棲していたことがわかる。同様の過去を持ち、世間に知られるのを恐れた夫の取引先の社長夫人・佐知子（中谷）も登場。戦後、夫は警察官であったため、彼女たちの過去を知っていたことから、殺害されたことが分かる。隠された過去が現在を引き裂く。過去を作り出したのは戦争。社会派、松本清張をさらに読もう。ラストは中島みゆきの歌。

  2010年10月06日

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  風情のある街並み：城崎温泉

  城崎温泉に行く。風情のある街並みが魅力的。平日だったので人は少なく、移動もしやすかった。天気も良く暑かったので、温泉で汗を流した後も、汗をかいてしまった。平日だったので、人はほとんどおらず、一の湯はほぼ貸し切り状態。少し塩素のにおいが気になったが、存分に水とお湯を使い、洞窟風呂は露天風呂のようでリラックスできた。「そふと工房」でソフトクリームを食べる。湯上りにはちょうど良く人気の店らしい。手作りで種類も豊富。かにみそソフトクリームがなかったのは残念。市場に行った後、駅前でスムージーを飲んだ。

  2010年09月02日

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  みんな大好きな唐揚げ

  大分県の中津市には唐揚げの専門店が60以上ある。ＪＲ吹田駅前の商店街には、中津から来た、「とよからあげ」という店がある。テレビにも登場したことがある、「もり山」の姉妹店。上海万博にも出店している。暑い夏だが、唐揚げブームが訪れている。コンビニに行くと様々な種類の唐揚げがあり、たこ焼き屋の中には唐揚げを販売している店も多い。日本唐揚協会のホームページでは、横浜で「からあげカーニバル2010」というのも開催されていた。ケンタッキーフライドチキンに対抗して、全国には中津から唐揚げの店が少しづつ進出している。名古屋の大須にある「李さんの台湾名物屋台」の唐揚げは絶品だが、和風唐揚げである「とよからあげ」もジューシーで絶品。注文してから作ってくれるので揚げたてが食べられる。暑い夏だが、唐揚げを食べて体力をつけよう。

  2010年08月20日

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  寿がきやといえば名古屋、名古屋といえば味噌煮込うどん

  フードコートで寿がきやのラーメンを食べると290円。昔ながらの安い価格と思いながら、寿がきやと言えば名古屋に行ったことを思い出す。名古屋に行くと必ず食べるものといえば八丁味噌の味噌煮込みうどん。名古屋で味噌煮込の店を探すと、立ち食いに慣れている者としては、かなりのお値段が・・・。鍋で煮込んだアツアツのうどん、夏は暑いと思いながらすすって食べると八丁味噌ってこんな深い味だったと改めて感じる。自宅でお手軽にインスタントで味噌煮込うどんを食べたいと思ったら、寿がきやの袋めんがスーパーに並んでいる。品ぞろえがいいスーパーでないと並んでいない。愛知県では普通に並んでいるのかもしれない。食べてみると味噌の味を思い出し、名古屋に行ったことを思い出す。

  2010年08月12日

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  クリスピー・クリーム・ドーナツに行く

  心斎橋にオープンしたクリスピー・クリーム・ドーナツに行く。韓国へ旅行に行けば、必ず目にするドーナツ屋。日本では大行列。関西では初店舗らしく、オープンして日にちがたっているが行列だった。無料でオリジナル・グレーズドを食べる。シュガーでコーティングされており、脂っこいような気もするが、メニューの中で一番おいしいと思う。韓国で初めて食べた味を思いだす。機械でドーナツができる工程をガラス越しに見ることができるのも、おもしろい。韓国に行った日本人は箱ごと買いだめする人もいて空港ではクリスピードーナツの箱を見かける。

  2010年08月03日

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  さおだけ屋はつぶれない？（「さおだけ屋はなぜ潰れないのか？ 」）

  会計の入門書。会計の本を読んだことがなくても、関連書を読んだことがあれば、知っている内容が多い。説明を分かりやすくするための、例え話がおもしろい。題名の「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」に対する答えも会計に基づいて答える。入門書というよりは、リラックスしながら楽しめる本だと思う。会計学という学問を勉強するという人には、かなり物足りないはずだ。他の本を読まなくては会計学は理解できない。

  2010年07月28日

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  一日の心構え（「一日一生」）

  映画のように一日の中に、人生に関する何らかのメッセージが込められていることを見いだし、それを生きる糧と出来るならば、毎日が有意義に過ごせるようになる。ふと最近、そんなことを感じた。以前読んだ酒井師の「一日一生」を思い出した。一日を一生のように大切に生きる気持ちがあるならば、人間として成長できる。意味がないことでも、後で何らかの意味があることに気づく。意味のないことなどない。仏様は必ず見ている。酒井師の、経験に基づいた言葉の意味は重く、多くの人々に対して大きな影響力がある。

  2010年07月19日

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  普通自動二輪免許を取得

  10年ぶりに自動車学校へ通い、普通自動二輪免許を取得した。ATを取得したため、MTよりもバイクが大きかった。一生この大きさのバイクには乗らないと思う。教習生や指導員が自分より若い人が多かったので、一生懸命、頑張っている姿にパワーをもらった。一本橋、スラロームは時間以内に通過できず、最後の停車が少し曲がってしまったので、自信はなかったが合格。夏は暑い日が続くが、安全のことを考えて、二輪教習は長そで、長ズボンなので、教習生と指導員は共に大変だと思う。改めて自動車学校に行くと、安全のことを考えて、指示器の出し方が極端に速かったり、教習生同士のため極端に譲り合うことが多かったため、一般自動車道路も譲り合いが多ければ事故が減ると思った。

  2010年07月05日

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  心を磨く（「人生の歩き方」）

  著者は大峰千日回峰行を満行した大阿闍梨。吉野・金峯山寺1300年の歴史で2人目らしい。行を通して得た不動の心に関して述べる。人生において、大きな目標を持てば、必ずや困難に突き当たることがある。前向きに明るく進むことが重要。子供いわく「悪いことをしてしまったら、罪は許されるのでしょうか」。仏様に拝み謝ることです。石を磨き続けるように、自分の心を一生磨き続けることが人生の行です。修行を通じて何かを悟った行者の言葉は重く、私たちの生活で忘れていることを思い出させてくれる。

  2010年06月30日

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  三沢光晴のプロレス論（「理想主義者」）

  実況席で福沢が「ローリングエルボー！」と絶叫している声を思い出す。夢のカードと問われれば、三沢対川田と言い続けてきたが、もう見ることができない。ガチンコでもなく、ショーでもない、両者を超えたものがプロレスである。全日本プロレスをもう一度見たい。プロレスとは何かを、再度考えさせられた。

  2010年06月25日

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  電車では何をしたらよいのか

  移動時間が長い、特急電車の中では何をしたらよいのか。寝るのか、本を読むか、音楽を聴くか、何かを書くか。携帯でメモを取るのもよし。携帯でネットをすると契約していない限り、パケット通信料がかかり費用がかさむ。友達にメールを送りたくても、用もなく、送る相手がいない。

  2010年06月21日

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  若大将、73歳で輝き続ける秘訣

  自分が73歳になったとき、加山雄三のように魅力的な人物でいられるはずはないと思う。輝き続ける秘訣として、感動すること、あらゆることに関心を持つこと、感謝することの3つを心がけること。加山雄三は最近、テレビでよく見かけ、輝き続けている。若大将50周年。「海 その愛」「君といつまでも」「蒼い星くず」いつまでも魅力的な歌の数々。耳に残るリズム感とメロディー。パワーをもらいたい人々、加山ワールドへ引き込まれるべし。

  2010年06月05日

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  霊能力と科学（「劇場版 TRICK　霊能力者サバイバル」）

  占いや霊能力を信じるか。科学で証明できないことは、科学者にとって都合が悪い。最近見かけないが、UFOを否定する大槻教授が代表例だ。作品中では、少年がギター男を殺害したことから、科学で証明できないことが起きており、霊能力の存在を否定していない。科学が絶対だとも言っていないので、中立的と思われる。私たちは、占いや血液型占いを見ることによって、不確実性が伴う未来に安心感をもたらすことは否定できないし、現に安心している人々もいる。いいことが占いに書いてあれば、科学的に証明できなくても、プラスにとりたいものだ。ただ、トリックを持つマジシャンなのに、超常現象を引き起こす霊能力者と偽っている人々を信用できないのだ。マジションの山田と大学教授の上田は万練村に行く。村を治めるカミハエーリが亡くなり、次代を探していた。真の霊能力者が誰かをはっきりさせるため、「霊能力者バトルロイヤル」を開催する事になり、殺人事件が起きる。番組冒頭は、松平健が霊能力者に見えるものの、愛する能力者が自殺し、真の能力者を探しに旅に出ているのであった。サスペンスなので楽しめる。何度も見たいとは思わないが、サスペンスは、大きなはずれもなく、楽しめるので、おすすめだと改めて思った。先行き不安な現代、占い師や霊能力者といわれる人々が人気を集めると思われるが、信用しても不安だという人々が増えれば、世も末かもしれない。

  2010年05月30日

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  大自然を満喫できる立山・黒部アルペンルート

  発電するために、国を挙げ、大自然に多くの人々が向かっていった。多くの犠牲者を出しながらも、今では、観光客も多い。山を切り開く話は「プロジェクトX」や「高熱隧道」、「黒部の太陽」でも取り上げられ、私の好きな中島みゆきも紅白で歌った黒部。行ってみると「地上の星」を忘れてしまうくらいに大自然に圧倒される。黒部峡谷鉄道は、かつて土砂や石、資材などを運んでいたトロッコ電車。かつては命の保証はしなかったらしいが、観光客の増加により、営業免許を受けたそうだ。黒部ダムへは扇沢から関電トロリーバスに乗り、黒部ダム、ロープウェイ、トロリーバス、高原バス、ケーブルカー。乗り継ぎ乗り継ぎの繰り返しだが、大自然を目の当たりにすることができる。雪の大谷ウォーク。天気が良かったため、反射してまぶしい雪の壁。スキーをする人、外国人観光客の姿も見える。遠くには剣岳も見える。外国人観光客が立山・黒部を旅行先として選ぶとなると、日本通のように思われる。黒部ダムの放水は、時期の関係もあり、今回は見ることができなかったが、大自然を満喫できた。黒部は人間ドラマが詰まっている場所だと考えると、日本人も捨てたもんじゃない。中島みゆきが紅白で歌った場所は、帰宅後調べてみると、黒部ダムから黒部川に沿って下流側（北方）に10kmほど向かった地点で、地下200mの黒四発電所と欅平（けやきだいら）とを結ぶトンネルの中。どこのことだかさっぱりわからん。

  2010年05月26日

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  人生は追いつき、追い越せ（「グッド・バッド・ウィアード」）

  イ・ビョンホン、ソン・ガンホ、チョン・ウソンという韓国スターが繰り広げる西部劇アクション。満州時代、地図を手に入れたガンホを殺し屋であるビョンホンが追いかけ、賞金稼ぎのウソンが両者を追いかける。宝の場所だと思われるところに、集る主人公たちと同時に、日本軍が登場し、バイクでデッドヒートする。ラストは3人が打ち合いになり、ガンホは生き延び、ウソンは生きる。ビョンホンは亡くなる。2010/04/18

  2010年05月26日

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  戦争、戦場は麻薬（「ハートロッカー」）

  アカデミー賞作品賞、女性監督して初受賞らしい。ハンディカメラでの撮影が随所に見られドキュメンタリーのようだ。戦争反対を主張するための戦争映画が多い中、戦争を麻薬中毒のように捉える見方が、今までの作品とは少し違う。リモコン爆弾により上官が死亡。新しい上官が赴任してからグループの雰囲気が変わる。安全を試みず、体当たりで爆弾処理に当る新しい上官。男らしいといえば、男らしいが、安全を試みず、協調性がなく、主体的に動く上官に部下は苛立ちを覚えるようになる。部下は戦場が嫌だと述べ、部下の任務は終了。一方、主人公は爆弾処理が快感らしい。戦争は麻薬だという言葉から開始する本作は、自由人であるはずの人間が、死というものと隣りあわせで、生きる姿を描く。自分の死から免れるためは、どんな手段を使ってでも、相手の死は関係ない。作品には存在しない影の集団の存在もちらつき、イラクの戦場自体が麻薬と化している。イラクの任務を終え、地元に戻った主人公だが、戦争のことは頭から離れず、再度、出兵する。任務終了まであと365日。主人公の戦争は続く。2010/03/26

  2010年05月26日

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  時刻表は面白い

  時刻表を見ると自分の住む近場の駅からどこまで行けるかがわかる。以前にどこまで行ったのか、こんな時間にこんなところに行ったのか。いろいろ思い出す。高速バスやフェリーの時間や時刻、料金もわかる。手にとって見ると面白い。あの駅は、本数が少ない、最終列車、始発などいろいろわかる。シミュレーションもできる。2010/03/17

  2010年05月21日

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  やさしさを配ること（「小僧の神様」）

  阿刀田隆の短編小説の紹介によって、多くを読むことができた。今回はその一つ、志賀直哉『小僧の神様』である。久しぶりに本屋で立ち読みした。本作によって、志賀直哉は小説の神様と呼ばれるようになった。読んでみると情景が目に浮かぶ。秤屋で働く仙吉は、すし屋がうまいと耳にし、食べたいと思う。配達中、すし屋の前を通り、配達が終わると店に入ってみた。「海苔巻きはあるか」といったが、マスターに「海苔巻きはないよ」と言われ、置いてあったにぎりを手にとると「1巻いくらだ」と言われ、手にとった鮨を元に戻してしまった。様子を見ていた貴族院議員が、ご馳走すればよかったと思った。次の日、貴族院議員が秤屋に行くと、鮨屋にいた小僧がいたので、秤を買ったついでにごちそうするから、と言って、鮨屋に連れて行った。仙吉は、見知らぬ人にごちそうしてもらったことから驚いて考える。昨日の鮨屋の行動を見られていたのではないかと。議員が神様のように思えてならない主人公。珍しく、議員が良い者になっている。人を喜ばせると、自分もいい気分になり、喜びを振りくことの素晴らしさを伝える。読んで心が穏やかになる。2010/02/19

  2010年05月20日

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  奏で続ければ誰かに届く（「路上のソリスト」）

  主人公の新聞記者がネタを捜している途中、バイオリンを奏でるホームレスと出会う。美しい音を奏でることから興味を引かれていく。取材の結果、統合失調症になり学校を退学して、ホームレスとなったことがわかる。家族とも連絡をとることができない状態だったが、主人公によって引き合わせられることになる。ホームレスにとって、チェロを手に入れ演奏し、過去を思い浮かべながら家族と再会したことが幸せだったのか、それとも路上でバイオリンを弾いていたほうが幸せだったのか。主人公は、思い悩む。実話だが、なんとも感動がうまく伝わってこなかった。2010/02/19

  2010年05月19日

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  幸福は分かち合うもの（「イントゥ・ザ・ワイルド」）

  「幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合ったときだ」。主人公がバスの中で悟ったときは、瀕死状態にあった。ジョン・クラカワー「荒野へ」原作の実話。純粋で、自分の思ったことについて信念を貫いて行動する。成績優秀で、親にはむかい、現代社会、文明に疑問を持ち、金を捨て、証明書も捨て、名前も捨てアラスカへの旅にでる。トルストイや、ソローの影響を受けている。旅では、様々な人々と出会う。ヒッピーが中心だが、旅に出ている男女、恋人になりかけた少女、妻と子を失った老人。ともに生活することを望まれるが、アラスカに行く意志は強く、アラスカにたどり着く。アラスカではバスを見つけ、動植物を食料として、生活を続ける。一度、アラスカから帰ろうとする主人公は、川の強烈な流れにより、たどり着いた道を後戻りできなくなる。その後、毒性の植物を食べてしまい、やせて、瀕死状態に陥る。「人生の楽しみは人間関係だけではなく、神はあらゆるところに新たな楽しみを用意している」。挑戦しようとするアグレッシブな生き方に興味を惹かれる。ただし、人間は一人で生きてはいけない。「イージー・ライダー」を思い出した。本作は、終わり方が悲しく苦痛だ。まだ話が続いて欲しかった。原作を読んで見たいと思った。2010/02/18

  2010年05月18日

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  板東における日本の心（「二つの山河」）

  徳島の板東。バルトの楽園を見てから、行ってみたいと思い、青春18切符で行った。よくここまでやってきたなぁと我ながら思った農村の風景を思い出す。この舞台を取り上げ作られた『二つの山河』は名作だ。松江のドイツ兵に対する思いやりを読むと、忘れてはならないやさしさが心を打つ。平等な気持ち、映画化したバルトの楽園もよかった。参考文献に『二つの山河』が書かれていないことで問題になったようだが、原点は『二つの山河』にある。2010/02/16

  2010年05月17日

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