読みたい放題の一日

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  答えを求めず（「老子と少年」）

  仏教書。表紙が素敵。てごろな価格。本の話題性。4点を理由に購入。去年1回目を読んだ時、繰り返し読もうと思った。以来、そのまま。先日2回目を読んだが、理解できない部分もあり、再度繰り返し読もうと考えた。少年が、老子に会いに行き、少年の悩みに答えるという7日間。「本当のぼくは誰ですか」「人間とは何ですか」「ぼくにはそれがわからないのです」。諸行無常、苦、生死、欲望をテーマとした中で、若き老子に道を伝えた人物は3人。老子の師とは誰か、少年の悩みは解決するのか、悩みに対する明快な答えは存在するのか。少年の悩みは、多くの大人が抱えている点で、読者をひきつける。悩みを解決するヒントはふんだんに盛り込まれているが、答えは出ない。本書は、決して読みやすくはなく、繰り返し読まなくては。読めば読むほど味が出てくる。

  2007年03月15日

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  妖怪ワールド（「墓場鬼太郎」）

  1ヶ月前になるが、青春18きっぷでふらふらと鳥取県の境港市に行ってきた。テレビや雑誌でもとりあげられているように、水木しげる博物館、妖怪の銅像、鬼太郎電車、ねずみ男電車、猫娘電車・・・・・ゲゲゲの鬼太郎一色なのである。大人から子供まで楽しめるスポットで観光客も多かった。水木しげるロードは、鬼太郎関連の土産屋で大賑わい。ちなみに下駄飛ばし大会も行われるらしい。このような場所に言ってみると、ゲゲゲの鬼太郎を読み直したくなってきた。本屋に言ってみると水木しげるが書いた書籍は多い。ゲゲゲの鬼太郎は、貸本時代、墓場鬼太郎といわれていたそうだ。先月復刻版が角川文庫で発売された。読んでみると鬼太郎がどのように誕生したかがわかる。銀行員の家で育てられて、地獄行きの切符を見つけた銀行員は、それを持って地獄に行ってしまう。今週、第2巻が発売される。読むのが楽しみだ。ちくま文庫で発売されているゲゲゲの鬼太郎『妖怪大裁判』も、かなりおもしろい。ゲッゲッゲッ、ゲゲゲのゲー。

  2006年09月20日

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  時代を越えた親子の絆（「オーロラの彼方へ」）

  パソコンが壊れてから、自称アナログ派になってきた。ただ、この作品は、ブログ上で紹介したいと痛烈に思ったので更新しよう。「オールド・ルーキー」に主演したデニス・クエイドは、少し恐竜顔。でも、かっこいいなぁと思いながら、彼の作品を探し、見つけたのが「オーロラの彼方へ」。ラストは今までに見たことのない感動に浸り、映画を見て初めて鳥肌がたってしまった。ラストは10回繰り返し見ました。オーロラがでた夜、息子が30年前の父と交信できる物語。父は30年前に事故で亡くなっているが、息子が事故の様子を伝え、父が事故を回避する。父は命が助かったことにより、過去は変化していく。同時に予期せぬ事故がたくさん訪れて大変なことに。ただ親子は、交信技術によってコミュニケーションをとり、あらゆる困難を乗り切っていく。名前も聞いたことのない作品で、ほとんど期待していなかったが、話の流れがおもしろく、サスペンスの様相を呈するので夢中になれる。ラストシーンでは、あまりの感動とスピーディーな展開に「ほわー、デニス・クエイド」となってしまった。これは、かなり満足。私個人は、純粋な教育物語に近い「オールド・ルーキー」よりも、親子の絆に感動を与えられる「オーロラの彼方へ」をおすすめします。あぁ、またラストシーンを繰り返しみたい。

  2006年09月08日

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  誇りを持って（「バルトの楽園」）

  ブログの更新もままならず、本、映画、ワールドカップ、旅行などさまざまな感動に浸っていたが、先日見に行った松平健主演の「バルトの楽園」はすばらしい映画だった。第一次大戦で捕虜になったドイツ人が、徳島の収容所で出会った所長、松江豊寿の対等な接し方に感謝するところから、いい雰囲気に。海、山、川、人情という日本のすばらしさや、日独の文化交流、史実を伝えるという意味での教育的役割といった、多くのメッセージがふんだんに盛り込まれている。青島で一人のドイツ兵が日本兵を撃たず、空に向かって撃っていたのは、妻や子が日本人であったから。この兵士が、日本のすばらしさを理解していたからだと、死後に理解できる状況も心を打った。あらゆる映画には、この役を演じている役者はイメージ上、少し損ではないかと、つまらぬことを考える私だが、今回は阿部寛だったかも。松平健は、かっこよかった。登場するとなんだか時代劇の雰囲気が。ところどころ笑いも盛り込まれていたが、久留米収容所の所長、坂東英二の後に徳島の坂東収容所に場面が移るのも、坂東続きで笑いの一要素なのだろうか。映画館では、マツケン見たさか、年配の方々が目立ったが、若者も、もちろん学ぶべきところが多いはず。豪華な俳優も勢ぞろいで、いい映画だった。ブルーノ・ガンツはヒトラーを演じたときとまったく違って驚いた。

  2006年07月12日

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  豊かでなくても幸せ（「ALYAWS　三丁目の夕日」）

  かなり前、テレビで日本アカデミー賞授賞式を見ていたら、「ALWAYS　三丁目の夕日」ばかりが受賞して、なんだかおもしろくなかったが、これだけ受賞するならすばらしい映画なんだろうな、ぜひ見てみたいなと思っていた。とうとうレンタル開始。豊かではないけれど毎日、夢がある生活。こんな生活がしてみたいと思ったら、この作品を見て、何かをつかみとろう。心温まる作品。紙飛行機、テレビ、冷蔵庫、くじびき、上京など戦後の下町に住む人々の夢。ところどころ笑いを挟みながらも幸せに生活する様子は、現代人に失われている活気や夢を思い出させてくれるようでなんだか懐かしい。はじめから最後まで夢を持って生きる人々の姿勢が伝わってきて、こちらまでパワーをもらえた。この映画を見て思い出したのは、西原理恵子『ぼくんち（全）』。こちらの作品は、貧しい中にも、愛、苦労、怒り、幸せがあることを強烈に伝えてくれた。どちらもおすすめでハンカチを。2006/02/25に書いた真の幸せ（「ぼくんち〈全〉」）へジャンプ

  2006年06月09日

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  真実とフィクションを楽しもう

  映画館には久しく足を運んでいなかったが、今月は3作品を見るために足を運ぶつもり。いずれの作品も真実とフィクションについて、考えさせられるかもしれない。まず、2作品を見たので、少しいいかげんな感想を。1作品目は「グッドナイト＆グッドラック」。見る前は、あまり期待していなかった。マスコミ批判をする映画とは知っていたので、ボロカスに言って終わりかなと思っていたら、これが予想外にもおもしろく美しい映画だった。私は、ドキュメンタリーが好きなのだが、この作品は、テレビ番組を作成する男性のドキュメンタリーに近い。名言らしきものが、ちらほら登場し、白黒映画で美しい。主役のデヴィッド・ストラザーンという人は、見たことがなかったが、おそらくハマリ役なのだろうと想像できた。雑誌で見るジョージ・クルーニーもハンサム。DVDがでたらもう一度みたい。2作品目は話題をさらう「ダ・ヴィンチ・コード」。見る前は、これもあまり期待していなかった。キリスト教の歴史を覆すような、タブーに切り込み世界から賛否の声が上がっている作品だとは知っていた。作品を見た後、描かれた部分のどこが真実で、どこがフィクションなのかを考えることができる人には、楽しめるかも。個人的な感想としては、エンターテイメントとしてあまり楽しめなかったが、キリスト教に関して学習するきっかけとしてはよかったかもしれない。ちなみに映画で描かれているものは、フィクションと考えてよいと思われる。あと、主人公があらゆる人から追い回されて絶体絶命のピンチに何回かなるが、何度も、ありえない逃れ方をする。そこは確かにエンターテイメントとして楽しめる。

  2006年05月25日

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  感情は自分のもの（「北京ヴァイオリン」）

  久しぶりに集中して映画を見ることができた。わかりやすい作品で、父と子の絆を描く。天才であるヴァイオリン少年を、貧しい生活でありながら父は一人で育てる愛情のこもった映画。最近見た作品の中でも、かなり大好きで、感動した作品なので書きたくなった。3才からヴァイオリンを弾く天才少年。ヴァイオリンは、母の肩身である。ヴァイオリンをもっと勉強するため、父とともに、現在住んでいる田舎から北京に移り住むことになった。田舎とは違う風景に戸惑う少年。貧しいため、授業料を十分に払うことができないが、一生懸命頭を下げる父に先生は授業をすることを決める。作品中のヴァイオリンが美しい。サラサーテのツィゴイネルワイゼンが登場したり、聞いたことある楽曲がたくさん登場する。ラストは、父が授業料を稼ぐため田舎に帰り、子は練習をするため北京に残ることを決意する・・・・・が、少年は国際大会の選考大会を捨て、田舎に帰る父を追いかける少年に感動。空港で奏でるヴァイオリンにも感動。作品冒頭では、肩身だといわれていたヴァイオリン。作品の結末を言ってしまうが、母は存在せず、少年は父によって拾われた子供だった。ヴァイオリンの天才だと気づいた父が一生懸命、貧しい中で育てていたのだった。ほんとに純粋で素晴らしい映画です。感動するでしょう。

  2006年05月12日

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  結婚と独身（「結婚願望」）

  今までこの種の本は、ほとんど読んでこなかったが、楽しいエッセイ。筆者は離婚後、再婚しており、経験と洞察、はっきり言い切る点が説得力を持っていて面白い。題名のとおり、結婚願望はどこから生まれてくるのか。結婚したいと思う人々は、なぜそう思うのか。筆者は、理由の多くを周りが結婚しているからと説いている。みんながやっていること（結婚）を自分もしたほうが楽だからということだ。結婚すれば、時間の自由も減り、他人の自分に対する興味が持続しなくなり（独身の方が他人から興味をもたれる）、好きな場所へ引越しできなくなるかもしれない。それがいやなら、結婚しなければいい。結婚しなくても好きな人と暮らしたり、子育てをすることも可能だ・・・というものの筆者はこの本を書いた後、再婚している。漫画でもっと気楽に結婚について知りたい方は、けらえいこの漫画がおもしろ、おかしくおすすめ。結婚に対する期待とは違いうまくいかない点、結婚の楽しさもわかる。2006/03/10に書いた笑える結婚生活（「セキララ結婚生活」） へジャンプ

  2006年05月01日

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  金には換えられない思い出（「ローマの休日」）

  数ヶ月前までは、皇室典範改正問題が議論になり、男系男子を維持するかどうかが争点になっていた。秋篠宮家に御子息が誕生することになり、話題はほぼ終息した。今日取り上げるのは、皇室のプリンセスが主人公、オードリ・ヘップバーン主演の「ローマの休日」。今頃見たのかと思われるかもしれないが・・・見てよかった。見てない人はすぐに見るべし。プリンセスが毎度の公務にあきあきしてローマを訪問中、夜中にこっそり宿舎を飛び出してしまう。酔っ払ってフラフラのプリンセスを世話した男性は新聞記者（なのに女性をプリンセスだとは知らない）。男性は、主人公を部屋に泊めたが、朝になっても起きないので、寝かせたまま何も知らずに新聞社へ出勤する。男性は寝坊したため上司に怒られながら、新聞の一面を見ると家で寝ている主人公の顔が。新聞記者は、上司にプリンセスが家にいることを伝えず、特ダネを手に入れると宣言し、賭けを行う。しかし、金のことを忘れ、新聞記者の気持ちが特ダネから恋へと変化していくプロセスが美しい。特ダネを持っていながらも公表せず、思い出としてプリンセスに渡してしまうあたりが素敵。プリンセスは、どの時点で男を新聞記者だと気づいたのだろうか。ラストになるまでわからなかったのだろうか。そのようなそぶりだったが。いやぁ、わかりやすく純粋な映画ですばらしかった。皇室に関係する映画を日本では、なかなか作れないだろうと思った。見た人ならわかるが、特に、2人の新聞記者とプリンセスが3人でカフェにおいて食事をするシーンは面白い。

  2006年04月18日

• パソコンが壊れた

  パソコンが壊れたので、コメントと掲示板の機能を制限中です。たくさん書いていただきたいのですが、管理者が定期的にチェック、返信できないのでやむをえず制限しました。今まで書いていただいていた分は保存されているので、いつか元に戻します。書きたい材料は結構あるんですが、復旧はいつになることやら・・・。

  2006年04月18日

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  笑える結婚生活（「セキララ結婚生活」）

  晩婚化が進むだけではなく、結婚したいと思う人が減ってきているようだ。結婚とは何か。結婚に対する理想を抱く人は、本書を読むことで一部砕かれるかもしれない。当初、他人だった2人が一緒に生活することは容易ではないのだ。結婚の日常生活を描く「セキララ結婚生活」。おもしろおかしく、結婚の実態がわかる。笑える。冒頭は引越し。テーブルを置いて食事している姿を想像する妻だが、夫はテーブルではなく、ちゃぶだいをおくことを望み・・・。妻の親が来れば、夫に敬意を払い・・・。家事分担はうまくいかず・・・。夫に節約をせまり、スタンプを集めさせるが、妻だけは浪費し・・・。結婚の失敗談をユニークな漫画を用いて、笑わせてくれるが、結局、なんだかんだいって、筆者は結婚の幸せさを伝えたいのだ。少し筆者の自己満足が伝わってくる。笑わせてくれるだけではなく、ところどころ結婚に対するアンケートがついている点も面白い。

  2006年03月10日

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  指導する方法（「〈教育力〉をみがく」）

  指導に関して、指導経験に基づく書物は必ずしも多くはない。一部ジャーナリズムや教育学者が書いたものは、実際に指導に役立つかどうかあやしい抽象的議論に終始し、具体論は提示していない。何を、どのように指導すればよいかを具体化していくプロセスが指導に欠かせない点だとすれば、抽象論で指導を論じることには、おのずと限界がある。筆者は、教師に教育力が欠けているから、子どもたちが言うことを聞かなくなるとする。ここでの教育力とは、指導力、人格力、管理力の3つで体系化されたもので、いずれが欠けても教育は成り立たない。筆者の17年の経験に基づき、具体的内容をわかりやすく論理的に説明する。具体的に指導する方法を論じる書物が少なく、本書は非常に有用だと思う。経験に裏打ちされた説明が説得力を強めている。本書を読んでみると、指導することは難しいと感じられる。教育者は、自己を磨く気がない人には厳しい職業であり、そういう人に指導された場合、取り返しのつかないことになる場合があると思った。

  2006年03月09日

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  アカデミー作品賞のプレゼンター

  テレビでアカデミー賞授賞式の模様が一部放送されていた。「ブロークバックマウンテン」が最有力と言われていたが。作品賞は「くるぁーーっしゅ」。独特な低音でかっこよく作品賞を発表したプレゼンターは・・・私の大好きな。ジャーック・ニコルソーン！私がテレビを見て印象に残ったのは、「クラッシュ」関係者の喜びよりもジャック・ニコルソンの登場でした。インパクトが強かった。〔ニコルソンのカレンダー〕2005/12/28に書いたジャック・ニコルソン一色（「恋愛小説家」） へジャンプ

  2006年03月06日

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  12才の戦場（「イノセント・ボイス」）

  無実の子供たちが戦争に巻き込まれている事実を指摘する映画。「イノセント・ボイス」はアカデミー外国語映画賞メキシコ代表の話題作。同様の視点では、イラク戦争の真実を描いたドキュメンタリー、「リトルバーズ」がかなり印象的だった。真実を映し出しているかどうかは別として、テレビでは、イラクがよく取り上げられるが、エルサルバドルはほとんどとりあげられないので注目に値する作品だと思う。エルサルバドル。夜になると、ゲリラ戦が毎日行われる。家族はベッドの下にもぐりこみ、冷や汗もの。エルサルバドルの少年は、12才になると軍に連れて行かれ、兵士にならなくてはならない。家族とも離れ、好きな女性とも離れ、自分の行動も制約され、銃を持って戦わなくてはならない。12才になることを恐れる子供たち。作品の中盤だっただろうか。神父の演説が印象的。「戦争が起こるのは神がいないからではないかと嘲笑う人々がいる。しかし、戦争が起こるのは神の法に従わない人々が多いから。祈っているだけではダメ」だと。エルサルバドルはあくまで一事例。おそらく他国には、エルサルバドルやイラク同様の立場に立たされた子供たちがいるはず。映画はメディアでは報道されない真実を映し出すことを改めて認識した。〔文庫版〕2005/06/16に書いた小鳥たちの声（「リトル・バーズ」） へジャンプ

  2006年03月04日

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  うまい棒は全部で何種類？

  先日、コンビニに行くと駄菓子コーナーに懐かしい「うまい棒」を発見した。タコヤキ味を購入。1個9円、うまい。相変わらず、こんなに安くて元をとれるの？ところで、「うまい棒」は全部で何種類あるのか気になる。販売会社のホームページ「やおきんドットコム」にうまい棒大辞典というページがあったので調べてみた。おもしろい。うまい棒は、計14種類あった。とんかつソース味、サラミ味、チーズ味、テリヤキバーガー味、ポタージュ味、やさいサラダ味、メンタイ味、タコヤキ味。ここまでは知っていた。知らない種類。エビマヨネーズ味、チョコ味、キャラメル味、ココア味、チキンカレー味、カバヤキ味。私の小さかった時は、なかった種類がたくさん。食いてぇ。しかし、「うまい棒同盟」というページには、絶滅したうまい棒、ゲーセン限定うまい棒等がある。これらを合わせれば14種類どころではなくなる。紹介するには多すぎるので、検索エンジンで「うまい棒同盟」と検索してページをご覧ください。うまい棒マニアのページです。「うまい棒」だけではなく、「うまい玉」というのがあるらしい。カルシューチョコ、カルシューイチゴチョコ、カルシューバナナチョコ。さらに、「うまい棒」、「うまい玉」だけではなく、「うまいゼリー」というのがあるらしい。うまいゼリー、うまいこんにゃくゼリー、うまいゼリー棒。他には、うまい棒キャンディというのもあるらしい。見たことない種類ばかりで面白かった。スーパーやコンビニに寄った際、これらの種類があるか確認しよう。どんな味がするのか楽しみだ。

  2006年03月02日

• ＮＨＫの探検ロマン世界遺産

  ＮＨＫ「探検ロマン世界遺産」を見た。いい番組。風景がきれいで、音楽とマッチしていたので、見入ってしまった。今日、紹介されたのはスリランカの南にあるゴール旧市街。スマトラ沖地震で津波に襲われながら犠牲者が出なかった。津波を防いだのは、植民地時代に作られた軍事用の城壁。圧政の歴史であったにもかかわらず、城壁を壊さずに残しておいたのは、城壁を作ったのがスリランカ人で、自分たちの文化だと考えていたから。そう信じてきた結果、津波に守られることに。軌跡の世界遺産と紹介されていた。水が入り込んだ地域もあったが、植民地時代に造られた排水溝が地下にあり、全部流れていったという。津波から1年後、イスラム教、ヒンズー教、キリスト教、仏教の4宗教が集まって祈った。悲しみはあっても現実の世界で普通に暮らしていけるように。さまざまな立場の人々が同時に祈ったことで、住民の結束が高まったとされる。一方、日本。阪神大震災11年後の1月17日は、ヒューザー小嶋社長の証人喚問。11年後が政治利用の日になるとは情けない。気を取り直して、来週も番組を見よう。忘れていなかったらよいが。来週はタイ。

  2006年03月02日

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  荒野の七人と大脱走

  いつの時代、どこの国でも、かっこいい役者がいる。味があるジャック・ニコルソン、おもしろいウディ・アレン、アクションや人権を訴えるデンゼル・ワシントンが好きだが、今日はスティーヴ・マックィーン。名作「荒野の七人」。「七人の侍」のリメイクとしても有名な作品で、ガンマン7人が村を助ける西部劇。従来の西部劇は打ち合いがメインだが、身の処し方にも言及したのがオリジナルといわれ、ラストでは「最後に勝つのは農民で俺たちはいつも負けだ」と述べる。登場したスティーヴ・マックィーンがかっこよかったので、次に主演した「大脱走」を見ようと思った。「大脱走」。主演にもかかわらず、マックィーンの登場シーンが少ない。なぜなら、試行錯誤を重ね何度も脱走に挑戦するが、失敗し何度も独房に入れられてしまうから。独房からでて収容所に笑いながら登場し仲間と脱走について話し合う。ある日、地下トンネルができて大量脱走に成功するが、バイクで逃げまくるも、再度収容所に戻される。笑いと幸せは一生懸命から生まれることを教えてくれる。Yahooムービーによると、マックィーンは9歳、12歳の時に母が二度再婚し、ロサンジェルスに移るが不良グループと交際。14歳でカリフォルニアの少年院に収容され1年半を送る。出所後、職を転々とし女友達の勧めで演技を学ぶ。そんなことまで書かなくてもと思うことまで詳細に紹介されている。映画でも現実でも収容されていたことがあったのですね。2006/01/20に書いた暴力は罪深き（「許されざる者」） へジャンプ

  2006年03月01日

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  夜回り先生講演会

  いいんだよ、子供達の代弁者、情熱的といって思いつくのは。夜回り先生。移動時間はかかりましたが兵庫県での講演会に参加しました。昨年から参加が決まっていたので待ち望んでおりました。参加者は子供づれ、教育関係者、高齢者など年齢層は広く会場はあふれかえっていた。情熱的、力強い。こんな先生に早く出会っていれば、私も教員になっていたのになぁ。夜回り先生の教え子には先生になった人が多いらしい。教育は子供達の可能性を育てるもの。勉強は可能性のわずかな一部。勉強しないから、できないからといって、しかられて追いやられる子供。子供達は夜の世界へ。しかられた回数とほめられた回数とどっちが多い。先生が「しかられた回数のほうが多い人」と聞くと、多くの子供は手をあげる。ほめられると子供達の目は輝き、夜の世界にいくはずはない。子供を育てるのは大人の責任。採用されれば教師だという考えは間違え。子供を産めば母親だという考えは間違え。子供達に感謝されてはじめて教師や母親になるんだ。なるほど。夜回り先生の本はたくさん読んだが、最近のおすすめは「こどもたちへ」。テレビの夜回り先生もいいけど、実際に講演を聞くことも貴重な経験になると思う。ぜひ、機会があれば足を運んでみては。〔夜回り先生『こどもたちへ』〕2005/02/05に書いた尊敬に値する教師像（「夜回り先生」） へジャンプ

  2006年02月26日

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  真の幸せ（「ぼくんち〈全〉」）

  西原理恵子という名前だけは知っており、いつか彼女の作品を読んでみたいと思っていた。今日読んだのは、文藝春秋漫画賞受賞の「ぼくんち」。今まで彼女が描いた作品の中で最も高い評価を受けている。非常にシンプルな絵で、ところどころ感情移入ができる素晴らしい作品で興味があれば読んでほしい。ただし、言葉の表現や登場人物の行動に関する点で賛否両論、分かれる。山と海しかない静かな町。はしに行くほど貧しくなり、一番はじっこが「ぼくんち」。母は家出。姉、一太（兄）、二太（主人公）は血がつながっていない兄弟。ある日、家から追い出され、いつか「ぼくんち」を取り戻し再度、兄弟3人で生活したいと夢見る。複雑な家庭事情を持つ人々が各々のドラマを持って登場。貧乏生活の中における愛や苦労、怒り、笑い、夢、幸せの存在をインパクトのある表現や描写が十分に伝えてくれる。普通の生活をしたいだけなのだが、現実は厳しくラストシーンは泣ける。本作品は映画化されているが、残念ながらあまり見たいと思わない。シンプルな絵で表現される主人公の純粋さとかわいさが、作品の完成度を高めているように感じるから。金銭的には貧しくも愛情的には裕福な家庭を描く、あったかいマンガ。繰り返し読みたい。

  2006年02月25日

• １人で1200人を守る（「ホテル・ルワンダ」）

  アメリカにおいて数館でしか上映されていなかった作品が、徐々に口コミで広がり、04年アカデミー賞ノミネート。日本でも上映されることが期待されていたが、テーマの重さや配給県の高騰で上映予定がなかった。そこで、若者が署名を集め日本での上映が決まった。欧米による無関心が引き起こしたルワンダでの虐殺を世界に訴えた作品。主人公の勇気と正義感に感動。引き起こされる悲劇に会場は涙。94年、ルワンダにおけるフツ族とツチ族の紛争。100万人が犠牲になった。1200人の命を救ったホテルマンの主人公。彼はフツ族、妻はツチ族。当初は家族を守ろうとする動きだったが、気づけば1200人が彼の周りに。印象的なシーンは、欧米がルワンダの紛争を解決するために来たのではなく、外国人のみを助けに登場。無法遅滞のルワンダを放置して帰っていく。国連平和維持軍は武器の使用が制限され、ほとんど何もできず、あるメディア関係者は白人として恥ずかしいと述べ、立ち去る。主人公はさまざまな策を講じて、結果的に1200人を守ることに成功する。エンディングテーマの歌詞、United of states, United Kingdomは存在するが、なぜアフリカでは合衆国ができないのか。答えは、かつてキング牧師が述べたことなのかもしれない。「社会が激動しているこの時、歴史に残る最大の悲劇は悪しき人々の過激な言葉や暴力ではなく、善良な人々の沈黙と無関心な態度です。我々の世代が後世に恥ずべきは’’暗闇の子’’の言動ではなく、’’光の子’’が抱く恐怖と無関心さなのです」。2005/09/06に書いた友情は偏見を超える（「ドライビングMissデイジー」）へジャンプ

  2006年02月18日

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  写経体験

  きれいな庭園が広がる山奥の寺で、初めて写経を行う。心で願い事をしながら字を書きましょうと説明を受け、わくわくしながら道場に入る。中学校時代、習字2の経験を持つ大乱筆で願い事を書く。さぁ、集中しようと思った矢先、道場の周りが通路になっており、子供が騒ぎ、誰か携帯電話をならし、おばちゃん軍団がげらげら笑いながら道場に入ってきた。雑念・・・。書き上げた写経を箱に入れるとき、前に提出した人の写経が見えた。うまっ。写経では、きれいな字で書き写したほうがいいのだろうか。大ベストセラー、松原泰道『般若心経入門』（祥伝社黄金文庫）によると、写経は筆写や印刷、習字ではなく、ほとけのこころを写すのです。字の上手下手に優劣はありますが、ほとけのこころに上下はありません。写経の文字の出来具合に心を惑わすなら、それだけ仏心から遠ざかるのです。ははぁーっ。勉強します・・・。読経を聞きたいなら、ひろさちや『ポケット般若心経』がおすすめ。比叡山延暦寺（天台宗）、高野山金剛峰寺（真言宗）、大本山建長寺（臨済宗）、サンスクリット語の読経の4種類がCDで聞ける。筆者の意訳や解説も書かれておりお得感満載だが、なぜかこの本開きにくい。2006/02/09に書いた修行の結果は（「精神道入門」）へジャンプひろさちや『ポケット般若心経』

  2006年02月13日

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  患者をわかる（「精神科医になる」）

  本書の目的は、筆者が精神科医として暖めてきた5つの疑問を再考すること。精神科医療において自明とされてきたことを、現場の視点から捉えなおす。同時に、精神科医の役割、直面する困難、精神科と身体科の違い等が非常にわかりやすくまとめられていて有用。興味深いのが第3章「患者はありのままを話すのか」。精神科医は、診断の裏づけとして検査をしない代わりに、患者の主観的体験と訴えを身体科以上に重視する。患者がありのままを述べているとみなさなければ治療が成立しない。しかし、ありのままは保障されず、治療者と患者の認識がずれることは不可避である。作為的に、脳気質的にありのままを述べない操作が、治療者と患者の間に影響を与えない限り治療は成立する。なるほど。治療者が患者の虚偽を見抜くことが困難なのは、精神科医療に治療者の主観が大きく介在するためである。筆者の論理に従えば、犯罪者Xが精神異常者を装うことで罪を免れるケースも否定できないということになる。このように、患者をわかるということは容易な作業ではない。精神科医、個々の経験が患者をわかるためには重要な要素といえる。正直に真摯に本音を語る信頼のおける著者だと思う。現場経験の重要性を改めて捉えなおすことができる。2006/01/01に書いた幸せという薬（「パッチ･アダムスと夢の病院」） へジャンプ

  2006年02月12日

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  子供から大人へ（「ある子供」）

  子供が大人になる成長過程をたどった作品。本作品を見るだけでは、作品の意義を理解することは容易ではない。自分で考える作業が必要である。そうしなければ「何やってるんだ、この若者は。悪いことばかりして自業自得だ」と感じて終わりかもしれない。見方によっては、なるほどと思わせるメッセージが含まれていることを理解できる。映画は深いなぁと改めて感じた。盗みで生計を立てている主人公（20歳）。恋人（18歳）との間に子供ができる。実感がわかない主人公は、カメラや宝石を売るように子供も売った。それを聞いた恋人との間が壊れていくことを契機として、自らの過ちに気づいていく。命の重さも知らない、真の愛も知らない、道徳もない主人公が成長していく過程をたどる。見方によっては、犯罪者から、いかなるきっかけで更正してくかを描いた作品と捉えることもできる。作品から何らかの示唆を得られるのは、自分と重ね合わせることができる若者や、わが子供と重ね合わせることができる大人だと思われる。題名の「ある子供」とは誰か。主人公と恋人との間に生まれる子供ではなく、これから大人になろうとする若者一般（主人公を含む）を示している。ラストの涙をどう捉えるか。観客に考察の機会を与える。

  2006年02月11日

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  受験生は読むべからず（「笑う入試問題」）

  受験生にとって、教育上良くない本なので、読むべからず。やる気のない学生が、勉強しない根拠付けを学ぶ本としてはおすすめかも。大人の視点から、入試とは何かを捉えなおすのが本書の目的。第一章では、入試問題に突っ込みを入れて笑っている。問題と突っ込み、双方が面白い。第二章では、現在の入試事情が語られている。少子化の時代、大学はいかに学生を獲得しているのか。第三章では、著者が20年ぶりにセンター試験にチャレンジする。結果はいかに。筆者の結論。「入試なんて、その程度のものだ。社会に出たら基本的には役にたたない。大学という狭い世界の中でしか通用しないツールに過ぎず、ギャグ問題も多い」。読む前から予想できたが、結論はやっぱりそうきたか。

  2006年02月11日

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  おもしろい仏教（「マンガ 仏教入門」）

  大和書房から2月28日だいわ文庫が創刊された。第一巻配本から池上彰や斉藤孝、河合隼雄など著名作家をそろえている。今日読んだのは、玄侑宗久監訳の「マンガ 仏教入門」。台湾で発売されている『仏陀説』という書物を翻訳したもの。冒頭「仏教がマンガで学べるとは、ありがたい世の中になったものだ」。仏陀の教えの中核である諸行無常、諸法無我、涅槃寂静を中心として、流れがわかりやすく、面白い。仏教用語を丁寧に説明しているため、全く知識がなくてもよく、全体像を把握しやすい。因果関係がかなり明確になっており、私が読んだ仏教入門書の中でもおすすめできる１冊。本書と内容が重複する部分もあるが、玄侑宗久『私だけの仏教』（講談社α新書）や白取春彦『仏教「超」入門』（すばる舎）あわせてよめば、理解はより深まる。ラストでは仏教を理解だけではなく実践することが大事であると述べられている。ただし、戒律は厳しいものであり、すべてを実践できるわけではない。その点も解説がなされており、現代に生きる私たちにとって守ることができる戒律は何かを考えてみようと。なるほど、己が身心の主人公とならなくては。

  2006年02月09日

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  修行の結果は（「精神道入門」）

  修行すれば幸せになれるかもしれない。余計な雑念がなくなり、苦しみが減り・・・。さて修行初心者の筆者が体験した結果は。筆者は「ダーリンは外国人」の小栗左多里。笑わせてくれる修行体験マンガ。筆者が体験するのは瞑想、写経、座禅、滝、断食、お遍路、内観。中には1回やってやめましたというのもある。瞑想の体験は、気が狂うか解脱するか究極の選択のような疲れた時間だったらしい。ところどころのエピソードや絵がおもしろい。話の流れに必ずといっていいほど、落ちがあり、失敗談も加えて面白い。滝にうたれれば、冷たい。座禅を組めば足が痛い。感情のふり幅をなくし、あるがままに事実を受け止めることができるようになるには、時間がかかる。この本を読んだことで、未知の方法や事実についても理解できるようになった。読者は、ひとつでも修行したくなるかもしれない。修行に興味を抱く人は少しでも理解を深めるためにおすすめ。気軽に読める。

  2006年02月09日

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  恋愛は難しい？（「恋愛王」）

  鴻上尚史『恋愛王』（角川文庫, 1996年）自分のことを恋愛王だという人がいれば、かなり胡散臭い。筆者の鴻上尚史は、自分のことを恋愛王だというのだ。しかも裏表紙に「究極の恋愛を経験するための奥義を恋愛王が伝授します」とまで書いてある。ただし、本書はエッセイであり、恋愛のノウハウ本ではない。恋愛王鴻上は恋愛に万能なのではなく、恋愛に傷つき迷っているという断りを入れている。恋愛王とは出川哲郎のパイナップル博士という名称を、より良くしたようなものと思われる。恋愛は傷つき、苦しむのは当然。期待が大きいほど傷は深くなる。恋愛が続くと、信頼が依存となり、生活となる。失恋すれば傷つき・・・。少し悲観的だが、苦しむ恋愛でも幸福だと言っている。興味深いのは、純愛ブームを引き起こした「冬のソナタ」が放送される以前に、彼は本書でこう言っている。「純愛は非常に描きにくいわけです。「純愛」を描こうとしても、その前に「月収」「身長」「学歴」なんつ、不純物（？）が混じってしまうからです」。不純物が愛にべったりと、まとわりついてくるのなら、彼から見た「冬のソナタ」は何なのだろう。このネタで200ページ近くもかけるということは、よっぽどの恋愛王か、文筆家か、双方か。劇作家、演出家、脚本家、映画監督なので、文筆家は間違いないが、恋愛王という名称が適切かどうかは、読んでから判断してみよう。雑誌で連載されていたものを加筆修正したものなので、読みやすくおもしろい。

  2006年02月06日

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  俺は俺であり続けたい（「英二」）

  長渕剛主演ドラマ「とんぼ」の続編。私は小学生の時に憶えた主題歌「とんぼ」を現在でも暗記している。教育上良くない、暴力シーンの多いドラマがよく放送されたなぁと今になって思う。歌手だけではなく役者における長淵剛の魅力も健在。正義感が強いヤクザ、小川英二。密航でつれてこられた中国人女性を助けるため、一人で組に戦いを挑む。日本人として当然のことだと語る主人公。ラストシーン、ピストルで数発撃たれながらもふらふらになりながら、親分と話し続けた。「人間として忘れてはならないことがあるだろう。義理や人情をけられても、恥がないのか、同じ人間だろう」。なぜかスティーブン・セガールを思い出してしまった。当時と比べ、今の長渕は空手で体を鍛えているため一回り大きい。アクションに磨きがかかっていると思われる。かつて歌番組で（HEY！HEY！HEY！）でなぜか、瓦を割っていた。セイヤー。格闘技参戦のオファーがきたかもしれない。「男たちの大和/YAMATO」で主題歌も歌い大活躍の長渕。ぜひ、続編を期待したい。俺は俺であり続けたい、そう願った♪

  2006年02月04日

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  感謝の気持ち（「オリバー・ツイスト」）

  名作「グッド・ウィル・ハンティング」のIt’s not your faultを思い出した。本作品も主人公は孤児である。孤独だけが友達だった。怒って人を殴り、生きるために盗みを働いた。どんな状況下におかれても、ひたむきに生きる姿。忘れなかったのは、感謝の気持ちと恩であった。主人公役のバーニー・クラークは、テレビや雑誌に登場し、注目を浴びている。本作品で主人公の転換期を作るスリ団の親分役を演じるのはベン・キングズレー。彼はアカデミー作品賞を受賞した「ガンジー」で主役を演じた。本作品で登場する彼の姿を見ると、当時と比べて全くおもかげがない。ガンジーとスリ団の親分という全く違う役柄を演じきったことに感銘すると同時に、本作品では脇役を演じ、主役を引き立てることに成功している。ラストシーンは感動。監督ロマン・ポランスキーが作った「戦場のピアニスト」。終盤のピアノシーンは感動的だった。本作品で流れる音楽も、作品全体を引き立てているように感じた。ディケンズの原作を読んだことはなく、忠実に再現できていたかどうかは不明だが、映画はおもしろかった。いい映画だと思う。2006/01/02に書いた夢を捨てずに生き延びる（「戦場のピアニスト」） へジャンプ〔文庫版〕

  2006年01月31日

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  心を語る（「ブッタとシッタカブッタ」）

  第45回文芸春秋漫画大賞受賞のシリーズ。悩みを対処療法ではなく、悩みの根を探すことを目的としているマンガ。ブタのみが登場し、絵がかわいい。ストレス社会におすすめの一冊。主人公シッタカブッタの悩み果てた姿に、ところどころブッタ様が登場し、アドバイスを行う。つらさの中から自分をみいだすことで、不安、悲しみ、悩みの正体を発見する。私は、1巻を読んだところなので、これから全部読もうと思う。3巻が大賞受賞作のようだ。4コマだけれど流れがあり、気楽に読めて、なるほどと思わせられる。

  2006年01月29日

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  小田和正　58歳を歌う

  今日のＮＨＫ、にんげんドキュメント。いい番組だった。走り回る小田和正。こんな58歳になりたいと思った。同世代も彼から多くのパワーをもらっている。コンサートで楽しそうなみんなが印象的だった。のどが痛くても、全力投球。ごまかせない歌ばかり歌うので、声をどうやってごまかそうか、迷ったこともあったそうだ。体力づくりのためトレーニングジムに通っている姿も登場。私が好きな歌は「伝えたいことがあるんだ」。残念ながら、番組で流れることはなかったがアルバム「自己ベスト」にも収録されているので聞こう。番組を見た後、コンサートに行きたいなぁと思った人も多いはず。小田和正〔自己ベスト〕

  2006年01月22日

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  世界は、愛で変えられる（「パッチギ」）

  パッチギは、キネマ旬報が選んだ2005年映画第1位になった。監督は井筒和幸氏。彼の作品を見たのは初めてだったが、素晴らしい映画だった。厳しい、面白いことを言う普通のおっさんでなかったことが証明された。朝鮮学校の生徒に恋をする主人公。生徒の兄は学校の番長だった。イムジン河を歌ったことをきっかけとして、朝鮮学校の生徒と心が通じ合うようになっていく。イムジン河は放送禁止歌の1つ。主人公が歌うイムジン河をバックに、ハウンドドッグの大友康平が「放送禁止歌なんてあるかい」と言うシーン、恋愛、出産、けんかが同時に流れるシーンは印象的。本作が批判される理由は、暴力シーンが多い点。恋愛やけんかは青春の象徴だと井筒監督が述べているが、人によっては好みがわかれるかも。私は個人的にかなり感動したが。エンディングテーマ「あの素晴らしい愛をもう一度～」は作品の締めとして非常によかった。

  2006年01月21日

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  暴力は罪深き（「許されざる者」）

  クリント・イーストウッドとモーガン・フリーマンが共演していたので、ミリオンダラーベイビーを思い出した。共演した2作品でアカデミー賞をとっているのですね。老いた農夫である主人公は元ガンマン。亡くなった妻と一緒になったとき、酒や人を撃つのを止めたという。現在は、2人の子供と一緒に生活している主人公は、賞金を稼ぐこと持ちかけられる。女性に傷害を負わせた2人組（賞金がかかっている）を狙うこと。ただ、久しぶりに馬に乗ることに失敗し、ずっこけた姿は、内心大丈夫かと突っ込んだ。仕事を終えたが友が殺されたと知ったとき、止めたはずの酒を飲む主人公。友が殺されたことへ復讐するために町へ向かう。バン、バン。強すぎる。「燃えよドラゴン」のブルース・リーのように強い。町を去る主人公に魅了される女性。殺人や暴力は罪深きものである。本作品のメッセージはそこにある。ラストシーンにおける主人公は強すぎたことのインパクトも印象的。西部劇の醍醐味もかなり味わえる。

  2006年01月20日

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  生きた仏教（「仏教のこころ」）

  五木寛之こころの新書シリーズの一冊。言うまでもなく筆者の表現力は素晴らしい。特に第1部で書かれている仏教の魅力や筆者独自の視点には翻弄された。本書を読んだ後、仏教に関する本や五木氏が書いた本をもっと読みたくなった。本書が提起する課題は、私たちにとって仏教とは何なのか。疑問を提起しながら読者を引き込む、流れるような文体に魅了された。河合隼雄と玄侑宗久との対話も収録されており、その中でも疑問について語り合っている。各々のエピソードを通じて、こんな見方もあったのかと思わせられた。帯に書かれているとおり、学問ではなく、教説でもなく、生きた仏教を知るための最良の一冊。仏教に関する入門書ではないが、わかりやすくかかれているため、読みやすくおすすめ。

  2006年01月19日

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  犯罪はやめよう（「実録！刑務所のヒミツ」）

  筆者は元受刑者であり、15年間刑務所にいた経験がある。経験に基づき、刑務所の実態を本書で示している。刑務所の実態は、あまり公にされることがないのでかなり衝撃的な内容。筆者によると、刑務所では刑務官が神である。刑務官は受刑者の進級や仮釈放において大きな影響を与え、実権を握っている。そのため、ささいなことがあっても刑務官に反発することはやってはならないというのだ。第５章では死刑問題、終章では逮捕から出所までの流れがわかりやすく説明されている。筆者による経験談も盛り込まれ実態がよくわかる。本書を読むと刑務所の悲惨さが伝わってくる。刑務所に入りたくなければ、犯罪はやめよう。

  2006年01月18日

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  立ち上がれ（「スタンドアップ」）

  この時期になると、映画の宣伝でアカデミー賞最有力という言葉が見受けられるようになる。いくつかの作品を見ながら、今年のアカデミー賞作品賞を予想するのも1つの楽しみである。今年映画館で見た最初の作品は、スタンドアップ。題名がいいね。原題はnorth country。北国で1人の女性が起こした行動は、アメリカ中に影響を与えることになる。実話に基づく作品。作品の後半は、怒涛の感動が引き起こされるため、必ずハンカチを用意する必要がある。1989年の鉱山では、30：1の割合で男性が多い職場であった。鉱山は男性の職場であると考えられ、女性労働者は非常に弱い立場にあった。男性は女性にセクシャルハラスメントを行っている。しかし、そのような問題が生じても自分の生活を維持するため、労働者は見て見ぬふり。作品の前半、このような状況を中心に展開する。前半は差別を見せ付けられるため、かなり苦痛。しかし、後半では一転、感動が引き起こされる。上映中なので、ネタバレはできるだけ控えるが、1人の女性が立ち上がったことによって、状況が一変する流れがすばらしい。お父さん役がいい。不当な差別を告発した主人公の行動によって、状況は改善され、多くの企業に影響を与えた。ただし、現在でもあらゆる箇所で差別がなくなっていないことを忘れてはならない。すばらしい作品でした。〔原作の文庫版〕

  2006年01月14日

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  生きている限り、夢を持ち続ける力がある限り（「北の零年」）

  ラストサムライで見た、渡辺謙は非常に印象深く、この映画でもかっこいい役柄を演じるのだろう。文科省も推薦している映画なので、作品中で何か起きるに違いない。そう期待して映画を見た。政府から北海道への移住を命令された稲田家は、北海道で政府から独立した自らの国を作ることを決意する。そして、移り住んだ人々は、苦労しながらも、国を作る夢を持ち一致結束していた。しかし、政府から独立しては、食料が維持できない。移住してきた人々の食料を維持するため、小松原（渡辺謙）は1人で北へ。しかし、半年たっても、数年たっても帰ってこない。いやいや、渡辺謙はラストでかっこよく登場するはずだ。おいしいところを持っていくはずだ・・あれれ。政府に反対していたはずの小松原は、政府の役人として村に登場。生きている限り、夢を持ち続ける力がある限り、私たちを何かが救ってくれる。予想外の展開は興味深かったが、あまりにも、渡辺謙に期待していたので、ラスト･シーンは、ちょっと後味が。この映画は、渡辺謙よりも豊川悦司の役柄がかっこよかった。トヨエツファンは、おそらく増えた。

  2006年01月04日

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  孤独との戦い（「アバウト・シュミット」）

  深い大人の映画。主人公は定年で仕事を退職し、妻は亡くなり、一人娘は結婚。今から何をして生きていけばよいのだろうか悩みながら前向きにはなれない主人公。アフリカに住む少年のチャイルド･スポンサーになり、手紙が気持ちのはけ口になっていく。主演はジャック・ニコルソン。一応コメディだが、今までの作品とは異なり、彼に大きな何かを期待してはいけない。この作品では「イージーライダー」のように怪しいヘルメットをかぶった謎の弁護士を演じず、「恋愛小説家」のように暴れまわってハッピーエンドともならず、「恋愛適齢期」のように、何度も病院送りになったりもしない。この作品では、一般的なおじさんを演じている。愛、友情、あらゆる喜びを忘れ、孤独である主人公に一瞬で安らぎを与えたもの。ラスト・シーンで、アフリカの少年からもらった手紙に書かれている絵を見て、涙する主人公の感情を解釈するのは難しい。歴史を振り返った時、自分はたいした人物ではなく、何の役にも立っていないのではないかと悲観した主人公は、アフリカの少年が主人公の健康と幸せを願っていることを知ったことで、愛を感じたのか。読み書きのできない子が絵を描いてきてくれた喜びか。身近なところで人の役に立っていたことに気づいた自分への反省か。うーん、難しい大人の映画。

  2006年01月03日

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  夢を捨てずに生き延びる（「戦場のピアニスト」）

  新春の1本目。この映画を見て韓国映画「ＪＳＡ」を思い出した。国と国との間には国境が存在するが、人と人との間には国境は存在しない。ナチスとユダヤ人との間の中にも、境界は一部存在しなかった。「アンネ・フランク」、「ライフ・イズ・ビューティフル」、「ヒトラー」、「独裁者」など当時のドイツを題材にした作品は数々見てきたが、この作品は、ナチスとユダヤ人の関係が少し近く見える点に特徴がある。多くのドイツ人が協力して、ユダヤ人である主人公シュピルマンをかくまう。見つかったら死刑になるにもかかわらず、隠れ家や食料の提供、医者を呼ぶなどしてなんとか主人公の逃げ道を作る。ラストでは、主人公をかくまうドイツ軍人も登場する。そのドイツ軍人の前で、ピアノを弾く主人公。この作品の中でも最も感動できるシーンかもしれない。ぼろぼろになっても、ピアノを再度弾くことを夢見て生き延びる主人公に感動した。ちなみに、この映画は主人公の伝記を作品化したものなので全て実話。興味深く、作品から目が離せなかった。今月末には、ポランスキー監督の「オリバーツイスト」が公開される。アカデミー候補に挙がっているらしく、こちらも目が離せない。

  2006年01月02日

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  幸せという薬（「パッチ･アダムスと夢の病院」）

  今年の1冊目。久しぶりに読み込んだ本。題名は病院でも、あらゆる人々に向けて書かれている。パッチは「自分を愛し、楽しい心が満たされることで、幸せになる努力をすること」を患者に伝えている医者、うーん、素晴らしい。パッチが言う健康とは、幸せな状態にあること。健康は、自分の考えや他者とのかかわりで決まるので、それを手助けするために、患者と信頼できるパートナーになる。そして、ユーモアが有効な治療法だと考えている。薬を出すだけが治療ではなく、幸せをサポートすることが真の治療だと。彼のユーモアさは、文中から伝わってくる。ある患者は、次のように書いている。「バスには「このバスの乗客は全員ピエロです」と書かれ、そのバスの周りを一輪車でぐるぐる回るくちひげをたくわえた長い髪の男。彼が着ているＴシャツは「笑いまくろう！」という文字の上に、男が笑いすぎて脚が宙に浮いてしまっている漫画が描かれたＴシャツを着ていた。・・・・一輪車に乗ったまま、その場でぼくの問診にとりかかった」。なんとも想像しただけで面白い医者だ。ユーモアがわからない初心者はまず、先人の功績から学ぼうということで紹介されている先人にチャップリンやウディ・アレンなどがいる。パッチは、診療代を請求していないため、資金の調達を必要としていた。ユニバーサル映画が本書の映画化権を買い取り、「パッチ・アダムス」を作成したため、資金の調達に希望が見えた。暗い社会にユーモアの素晴らしさを提供する作品。本書も映画も両方おすすめです。

  2006年01月01日

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  プロジェクトＸと中島みゆき

  昨日のプロジェクトＸ最終回は、わずかながら、中島みゆきが登場。ビデオにとってそこだけ見た。かつて、紅白出場時もビデオにとって、黒部ダムの熱唱を数10回見た記憶がある。あれは、3年前だったか。はやいな。少しぐらい話してほしかったけど、話さないのもまた、彼女の魅力なのでしょう。話はラジオで聞きましょう。プロデューサーによると、彼女に番組のテーマ曲を依頼した理由は、「デビューして30年間、日本人の歌を歌い続けてきた。街角を生きる人々の背中であったり、好きな人を待ちわびる女性の心のうちであったり、普通の人と同じような目線で歌い続けることができた、ただ一人の歌手」であり、「登場する無名の人々に光を当ててほしい」から。なるほど、印象に残る素晴らしい言葉。私が、初めて中島みゆきのＣＤを買ったのは約10年前。96年発売のベストアルバム「大吟醸」。力強い歌声の「空と君とのあいだに」から穏やかな歌声の「ファイト！」、工藤静香が歌った「慟哭」、まわるまわるよの「時代」まで。幅広さを感じると同時に、メロディと詩がまたまたよろし。プロジェクトＸが終わったということは、当分の間、中島みゆきをテレビで見ることはなさそうだ。残念だが、ＣＤでも聴こう。

  2005年12月29日

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  ジャック・ニコルソン一色（「恋愛小説家」）

  何度見ても、感動を味わったり、笑うことができるので、飽きづらい作品だと思います。ラブ･コメディですが、笑いの方が強い気がする作品。コメディ好きには、ぜひおすすめ。潔癖症で強迫神経症である小説家が、シングルマザーのウェイトレスに恋をしてしまう。小説家は、恋を通じて、優しい人間に変化していくが、なかなか本心を切り出せない。切り出そうと様々に行動しては、失敗するが・・。主人公とシングルマザーとゲイである隣人と犬だけでほぼ成立しており、作品自体あまり金がかかってなさそう。主人公はお騒がせだが、隣人も、シングルマザーもお騒がせな人々で、笑えない役なのだが、個性的なジャック･ニコルソンのこまかいしぐさや大げさな演技が、おもしろい。彼が主演だから、コメディが成立しているというか。作品自体も分かりやすく、時間があっという間にすぎてしまう。笑える場面は、非常に多いですが、車に乗って最初にかかる音楽や主人公がピアノを弾くシーンは、特に爆笑でした。

  2005年12月28日

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  後悔のない人生を（「ミリオンダラー・ベイビー」）

  アカデミー賞受賞作、ミリオンダラー・ベイビー。主役を演じることのできる3人をキャストに迎えて贅沢です。単なるボクシング映画ではありません。映画のメッセージを簡単に言ってしまえば、「日々、精進し、後悔のない人生を全うすることが幸せだ」ということでしょうか。ウェイトレスのアルバイトをしながら、それ以外の時間、深夜まで練習をする31歳（には見えない）の女性、マギー（ヒラリー・スワンク）。名トレーナー、フランキー（クリント・イーストウッド）は、女性ボクサーを育てるつもりはなく、帰れと言うが、住み込みで雑用係の元ボクサー、スクラップ（モーガン・フリーマン）がサンドバッグの叩き方を彼女に教え始める。その後も、ひたむきにトレーニングを積む彼女に、心を動かされたフランキーは、とうとうボクシングを教えることに。ボクシングのデビュー戦から、連続ＫＯ勝ち。何試合目かにおそらく負けてしまうのだろう、ＫＯされてしまうのだろうと、予想していたのだが、ハズレ。主人公は試合に一度も負けていません。マギーとフランクは、共に家族関係がうまくいっていないので、前半部は愛。後半部は愛に死が加わってストーリーが展開します。死が加わるのは全くの予想外でした。「ボーイズ・ドント・クライ」でもそうでしたが、ヒラリー・スワンクはかっこいい。他方、クリント･イーストウッドの映画は、内容が重い。ミスティックリバーは、もっと重かった。共にハッピーエンドで終わらないので、好き嫌いが別れそうな気がします。今回の作品も別れるでしょう。

  2005年12月27日

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  まず人間になろう（「パッチ・アダムス」）

  ロビン･ウィリアムズが登場する映画ってなんだぁ。「グッドウィル・ハンティング」「いまを生きる」にとても感動したので、今日は「パッチ・アダムス」を見たが、これまたすごい。実話の感動コメディ。ラストシーンは圧巻。自殺未遂で入院する主人公は患者から生きる方向性を学んだ。その方向性とは困っている人々に治療を施すだけではなく、笑いや夢、喜びを与える医者になることだった。その後、医学部に入学するが、主人公は笑いを与えることに熱中するのに対し、他の学生は暗記、成績、学問に熱中している。主人公は、その体制に反抗して、同僚の学生を取り込み、行動し、自分の考えを広め、患者や学生、看護婦、一部の教師から慕われるようになっていく。この作品は、笑いの重要性を伝えながら、いくつからでも挑戦できる可能性を教えてくれる。そして、成績よりも、医者になるよりも、まず人間になろうと教えてくれる。この映画を見れば、誰もが、何にでもなれるチャンスがあるとわかる。勇気と笑いを与えてくれる映画。主人公であるパッチ･アダムスの本が日本でいくつか出版されているようだ。ぜひ、読んでみたい。

  2005年12月09日

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  それは、子に対する心理的虐待です

  今でも忘れられない、苦しい話。嫌な話。10年前の一瞬の出来事が忘れられない。その時の怒りを今でも、覚えている。悪いことをしていない子が、なぜ怒鳴りつけられるのか。ここは、約10年前、朝のコンビニエンスストア。高校生だった私は、昼食のパンを買いに1人でコンビニに入った。そこには、幼児を連れた中年の母がいた。その母がレジにいる間に、幼児がてくてく。その瞬間、母が子どもに向かって「どこ行ってるの、頭悪い！」と大声で怒鳴りつけた。どう思われるだろうか。当時は学校においても、先生が生徒を叩くことは見受けられたが、この例は思い出しただけで怒り心頭である。自分の子に向かって頭悪いとは何だ。この幼児は何か悪いことをしたのだろうか。立派な心理的虐待である。このような心理的虐待は、子に対してだけではない。同時に、家庭においてのみ見られるものでもない。学校においても然りである。職場においても然りである。何も悪いことをしていないのに怒鳴りつけられる光景。また、身体的虐待は見つけやすいが、心理的虐待は見つけにくいため、問題にされにくい。最近の子は、我慢が足りないといわれる。本当にそうか。もし、そうだったとしても、暴力や虐待に対して、我慢する必要はない。告発することも可能である。放置すれば、傷となり、病気となることもある。インターネットで検索すれば、幼児虐待、子どもの虐待、高齢者虐待防止センター等々、電話やメールで相談に応じてくれるところも多い。何も虐待だけではなく、あらゆる困りごとに、無料で応じてくれる施設やボランティアは数多く存在しているようだ。その意味でインターネットやメールは便利なツールだ。この世の中は「友情、人情、愛情、何かがたりねぇ（長渕「泣いてチンピラ」）」。長渕剛「いつかの少年」

  2005年12月05日

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  Highwayでストレス解消

  ストレス解消のために音楽を大音量で聴く。その際、使用するヘッドフォンは安物でも、かなり利用価値があります。それは、ヘッドフォンの利用によって、周りの雑音や心の雑音をシャットアウトし、音楽に集中できる環境を整えることができるからです。音楽には、個々人によって合うタイプが異なるようで、私はロック系がタイプです。リズム感が最高と思える音楽はいくつかあり、その中の2曲を紹介。その1つはDeep purpleの「Highway star」。もう、10年近く前だろうか、王様という歌手がDeep purpleの音楽を日本語バージョンで歌い、ＣＤにして発売した。そのため、一部ファンから批判を受けたことがあった。それでも、ＣＤはかなり売れたのを覚えております。高速道路を猛スピードでぶっ放し、俺に追いつける奴はいないだろうというイメージで’’I’m a highway star’’。もちろん、そんなことをしては、どかーん。車の運転中、あまり聴いてはいけない音楽です。もう1つは、頭の中から離れないSteppenwolfの「born to be wild」。映画「イージーライダー」を見てから頭の中で流れ続けています。1フレーズ目はGet your motor running'と歌いだし、2フレーズ目で力強く’’ Head out on the highway’’がお好みです。偶然、２曲ともhighwayが登場です。まさにロックを聴きながら、暴走しているイメージを作ることでストレス解消できます。

  2005年11月25日

• 高橋尚子と武蔵を見る

  ２日間続けて、テレビでスポーツを見ました。どちらも非常におもしろかったです。今日は東京国際女子マラソン。高橋尚子に大感動しました。けがをしていると聞いて、いやな予感がしたのですが、33歳で大復活。大復活といっても、前回は2位ですから2位でもすごいのですけど。インタビュー中の、数回にわたる小出監督のガッツポーズが最高でした（笑）すごいね。インタビューで「一度止めようと思ったんですけど、続けてよかったです」って前回2位ですよ。それだけ、金メダリストへのプレッシャーはすごいのだ。これからもがんばってほしいです。昨日はK-1グランプリ。武蔵vs.カラエフ戦の判定。「ドロー、延長戦に入ります」（観客のどよめき、ざわざわ）。武蔵vs.カラエフ戦の延長戦後の判定。「むぅーさしぃー」（観客のため息、そわそわ）。やっぱり（笑）。そんな予感したファン、多いのでは。司会者もフォローに大変だよね。試合中：一茂「武蔵選手は手数が少ないですね」。試合後：谷川「手数ではカラエフでしたが、ダメージの点で武蔵選手が有利」。今回はダメージをとっているが、手数をとることはないのだろうか。全く不明な判定基準。武蔵の試合だけで何度も疑惑の判定が置き続けるのは、日本人びいきといわれてしまう。このような判定が続けばファンは離れ、選手のモチベーションも下がってしまうのでは。KOで武蔵が勝つことができれば、何も疑惑はおきないのですけどね。この疑惑をばねにがんばってほしいと思います。でも、スポーツ選手はすごいですね。あれだけ多くの観客を沸かすことができる。感動を与えることができる。人々の記憶に受け継がれる。このようにスポーツについて考えていると、スポーツ観戦したくなってきます。その感動の時と空間に観客として立ち会うことも、あぁ今度はそうしよ、そうしよ。

  2005年11月20日

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  Seize the day（「いまを生きる」）

  個性的な教師をテーマにする作品は日本でも数多く見られる。ヤンキー先生、ドラゴン桜、金八先生等のような個性的な先生方が教育の現場で求められるというのが理想なのだろう。ロビンウィリアムズ演じるこの教師キーティングは進学校の新任教師として赴任し、詩を通じ、生徒の自立を促している。「人生の奴隷となることなかれ」。おもしろいシーンは冒頭、とある博士はある書物の概論で、詩を評価する際に、完成度、重要性をそれぞれ縦軸、横軸にとり、その面積の大きさが評価になると述べている。それに対して、主人公「敵は学者ども、言葉を数値で表すとは。お断りだ、自分の力で考えることを学ぶのだ。言葉や表現力を味わうことを学ぶ。言葉や表現は世の中を変えられる」。生徒にこのページをやぶれと言って、教科書をビリビリ。マジかよと思う生徒だが、喜んでビリビリ。このような個性的な指導をする教師に生徒は興味を抱いていく。主人公は生徒の自立を促す教育を行う中で、ある生徒は演劇を行うことを希望した。そのため、演劇をやることに没頭し、親から非難される。進学校に入れさせ、家族は犠牲を払っている、医者になれと。親と子の価値観の相違から生徒は自殺。やりたいことがやれない。むしろ、親はレールの上に乗っかる手法で教育を行ってきた。主人公とは対照的か。主人公の自立を促す教育内容は正しい。その主人公の教育姿勢に共感し、授業を楽しみにする生徒。生徒たちは、この生徒が自殺した後でも教師に尊敬の念を抱いている。自立させようとせず、レールに乗せようとした親が自殺に追いやったのだと。しかし、学校側はこの責任を主人公に押し付けた。演劇に没頭させたのは主人公であるから。生徒の中でも対応が割れる。教師側につけば退学させられるかもしれないが、学校側につけば将来がある。ラストシーンはまた、おもしろい。学校を辞めさせられる主人公の代わりに、校長が登場。教科書は生徒が全員ビリビリにしてしまったので、校長は自らの教科書を生徒に読ませる。「縦軸、横軸・・」。校長を無視して、荷物を取りに来た主人公に対し、半分の学生が机の上に立ち「オーマイキャプテン」。教科書をビリビリするので、テレビで放送すれば、苦情殺到間違いなし。映画「グッドウィル・ハンティング」や「コーラス」が好きな方はおすすめ。つまらぬ授業を高い費用を払って１時間受けるより、数100円でこの映画をレンタルして1本見たほうが得られるものは大きいと私個人は思います。

  2005年11月17日

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  親子の絆は途切れない（「カーテンコール」）

  日本映画って何なのでしょうね。私が見た数少ない日本映画は偶然なのか名作ぞろいです。ハズレがない。やはり、日本映画は世界に誇れる文化であり、世界に勝るものなのでしょうね。本作品を見て改めて、そう感じました。本作品は一言でいうと親子の絆を描いたものです。私が見た印象では、ストーリーがわかりやすくメッセージがストレートな映画です。かつて、映画と映画の幕間に形態模写などをおこなう芸人がいたそうです。映画の人気が低迷していくともに、その映画館の入りも悪くなり、その芸人はリストラされてしまいます。それ以後、その芸人は消息不明になってどこかに行ってしまったのです。この作品はその芸人の家族にスポットを当てた作品です。詳細や結末は上映中の映画館でどうぞ。素晴らしい作品です。若き日の芸人役を演じるのは藤井隆です。いつもと違い、かっこいいセリフを。それも映画館でどうぞ。リストラされても、差別を受けても、家族は常に存在し、親子が表面上では結ばれていないように見えても、必ず絆で結ばれているのです。多忙な現代人が忘れてしまっているものを伝えてくれる、そんな作品だと思います。〔書籍版〕

  2005年11月15日

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  子どもによる大人への疑問（「あなたが世界を変える日」）

  92年リオで開かれた環境サミットに参加し、スピーチを行った12歳の少女によるスピーチ。少女は子どもが参加しないのはおかしいと思い、地元の支援で、環境サミットに参加。運良くスピーチするチャンスを議長から与えてもらった。しかし、与えられた時間はたったの6分。わずかな時間の中で、少女は何を訴えたのか。サミットでは感動を巻き起こし、涙を流した人々もいたと評されるこのスピーチ。その内容は環境問題の深刻さを訴えただけではない。最も強調されたのは環境問題の原因となった大人たちの行動である。私が特に共感したのは「なぜ、あなたたちは、私たちにするなということをしているんですか」。私も幼いときから、今日に至るまで、このようなことが日常茶飯事に引き起こされていることに対し疑問を感じてきた。だから、私が信用できる大人は少なかったし、きれいごとをつらつら述べる人間、このような大人には絶対なりたくないと思ったものだ。きれいごとが一切ない少女のスピーチ。冒頭に述べられるように確かに「ウラもオモテもない」のである。詳細は本書にあたってほしい。こうして、少女のスピーチは伝説となった。このように考えてみると、子どもから遠ざかれば遠ざかるほど、真実から遠ざかっていくような気がしてならない。素直な疑問から遠ざかるにつれて、世界は抽象的かつ虚偽である言論に基づいた行動に満ちていく。このような世界にしてはならない。

  2005年11月13日

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