|
カテゴリ:カテゴリ未分類
「あなたの歌はナマね」
と食事をともにしながら言われた。 「そうだな」と思う。 「もっと女らしくしなさいよ。それじゃダメ。 私恥ずかしい」 と旅行先で言われた。 「悪いな」と思う。 前後の場面を抜いてここだけを書くと、大変印象くなるが、 二人とも私の大切な友人で、楽しく過ごした時間の一場面だ。 週刊誌の記事の構成も、こんな感じなのかもしれない。 今日はどんよりとして寒い日曜日。 久しぶりに予定がないので、あれやこれやと片づけようと決めていたのに片づかない。 こういう時は歌集を読もう! あ・・・出会ってしまった。 汚したくなきもの何かわからねど 十一月の白い石けん/小島ゆかり『エトピリカ』 後ろには時間、前には空間あり 一分間の信号待ちす ふりかへるわたしのなかに紅葉ちる 人に深入りしてはいけない 言葉はやはり愛すべきものだ。 いい歌に出会えるのはいいひとに出会うより嬉しい。 いいひとだと思っても嫌なひとになることがあるけれど、いい歌はずっといい歌だ。 こういう曇った日は外へでないでナマな歌を詠むことに決めた。 秋ごとに足裏の紅葉けちらしてつまらぬ女とつひになりたり/yomogi お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 19, 2006 12:44:06 PM
コメント(0) | コメントを書く |