『こころ』
夏休みの宿題らしいです。漱石の『こころ』がリビングに放り出してありました。懐かしいなあとつい手に取って、あらら・・・昨日は家事をいつも以上にさぼりました。今読むとまた違うものですね。息子はどう読んでいるのでしょう。「・・・・私の答は、思想界の奥へ突き進んで行こうとするあなたに取って物足りなかったかもしれません。けれども私にはあれが生きた答でした。現に私は興奮していたではありませんか。私は冷かな頭で新しい事を口にするよりも、熱した舌で平凡な説を述べる方が生きていると信じています。血の力で体が動くからです。言葉が空気に波動を伝えるばかりでなく、もっと強い物にもっと強く働き掛ける事が出来るからです。」この辺り、今の息子達は「熱すぎ」とか言いそうですが、ふと思い出したのが魔女の宅急便のキキの台詞。「うん、血で飛ぶの」魔女は魔法ではなく「血」で空を飛ぶという。私にはどんな血が流れているのかわかりませんが、今の私へたどり着くまでの血の流れに思いがゆきました。息子はいい国語の先生に出会えたようです。成績はひどいものですが。。「おい、くるみ。それだから太宰 治に嫌らしいと言われるんだぞ」何のことかと思ったら、『畜犬談』。私も読み返して、くるみを見て笑いました。何も分からずに尻尾を振っているので、思わずぎゅうと抱きしめたら、遊びだと思ってはしゃぎ始めました。「ねえ、くるみ~♪」ミスチルを聞こうか。あ、やっぱりマッキーがいいね。こころざしもたざることをすこやかにこころざすべく照り透る夏/村木道彦*題詠マラソン2004 こころに残った歌 (こはくさん、ゴールおめでとうございます)080 縫い目 浦好 2004年07月30日 (金) 08時36分皮膚移植の縫い目痛々しくあれど晒せり土門拳を信じて027:天国 池 まさよ 2004年07月31日 (土) 00時35分天国へ見に行きましょう天国をこの空の下(もと)マグリット展070:にせもの 飛永京 2004年08月01日 (日) 02時15分にたものだって にせものだって みせものだって みんなみんな生きているんだ043:濃 内田誠 2004年08月01日 (日) 16時33分2Hの濃淡だけではじめから描かれたようなわたしの自画像058:八 大辻隆弘 2004年08月01日 (日) 23時38分八月の敗者となりて見た空は背後あまりに音楽だつた001:空 兎原なおこ 2004年08月03日 (火) 16時50分ふるものはしろくつめたくあたたかいおくゆきのない銀鼠の空014:オルゴール 林 ゆみ 2004年08月04日 (水) 00時34分どうしよう今度の恋はオルゴールバージョンで聴くサザンみたいだ016:乱 林 ゆみ 2004年08月04日 (水) 00時39分助手席にわざとピアスを落としてる「乱乱乱」と呪文唱えて