情報の保護と隠匿…
日曜日はよく子どもを連れて私立図書館に出かけます。大量の雑誌や仕事関係の本を借りたりするのですが今日は行きませんでした。理由?地域の清掃日で朝早くから汗だく…田舎だから川掃除もあります…ついでに家の庭掃除に始まり家の掃除も…頑張ってるお父さんの1日でした…(^_^;夜になってさすがにストレスがたまって…一人で息抜きしに本屋へ…1冊本を買いましたが読む時間はあるのか??さて今日は図書館からの話題ですが私たちの業界でも見過ごすことができない問題です… 「文集:個人情報? 茨城・土浦市教委が図書館から回収」 茨城県土浦市教育委員会が、市立図書館が所蔵する児童生徒の文集を 回収していることが分かった。「文集は個人情報に当たる」が理由。 図書館は既に閲覧を差し止め、回収に応じる方針。 他人に見られる前提で書かれた文集が個人情報に当たるのか。 また行政が図書館の資料を撤去できるのか。 専門家から市教委の対応を疑問視する声が出ている。 <中略> 作品の掲載は原則保護者の同意を取り、希望者には販売もしている。 教員らが「お手本にしてほしい」と、図書館に寄贈することもあり、 現在計10冊が蔵書となっている。 <中略> 個人情報に詳しい国立情報学研究所の岡村久道弁護士は 「文集は他人に見られるものであり、敏感な個人情報は載せない前提で 作られているはず。個人情報の名を借りて情報を隠す『過剰保護』 と言われても仕方がない」と指摘。 そのうえで「市教委は(文集が取材に使われることで) 問題になったらどうしようと考えたのではないか」と話した。 一方、司書らでつくる日本図書館協会は、図書館の資料収集や提供の自由、 不当な検閲に反対することを定めた「図書館の自由に関する宣言」 (54年採択、79年改訂)を決議している。 松岡要・同協会事務局長は 「図書館は独立して資料の選定にあたる責務がある。 行政が図書館の所蔵に立ち入って判断するのはおかしい」と述べた。 【2008年7月5日 毎日】私たちの業界でもこのような文集や読書感想文集などを作ることは珍しくありませんがそれらが個人情報に該当するという理由でこのような処置を行うのはどうでしょうか?しかも,問題なのは,図書館側の判断ではなく行政からの指示で行われたことだということです。これは表現の自由に対する検閲に当たると私は思います。公共の福祉に反するのならともかく,このような事例が続けば子どもの表現を縛るような結果にならないでしょうか?角を矯めて牛を殺すようなことにつながると私は危惧しています。←励みになりますのでクリックをお願いします