一票の格差って必要かも…
さて,ちょっと気になるニュースから…この問題は前々から気になっていましたがなかなか考えがまとまらないのですが取りあえず私見を… 1票の格差、参院5.03倍に拡大=衆院は2,35倍?総務省発表 総務省は24日、今年9月2日現在の選挙人名簿登録者数と 在外選挙人名簿登録者数を発表した。 この結果、議員1人当たりの有権者数の差(1票の格差)は、 衆院小選挙区、参院選挙区ともに前年から0.04ポイント増の 2,35倍、5.03倍に拡大した。 1票の格差をめぐっては、最大5.00倍だった今年7月の参院選を 「違憲」または「違憲状態」とする判決が相次いでいる。 参院は西岡武夫参院議長の案を基に制度見直しの議論に着手したが、 格差是正が早急に迫られる。 議員1人当たりの有権者数を見ると、 衆院は3年連続で千葉4区(49万4708人)が最多、 高知3区(21万222人)が最少となった。 高知3区との1票の格差が2倍以上の選挙区は、前年の47から55に増えた。 参院選挙区の最多は神奈川県(122万2455人)、 最少は鳥取県(24万3254人)。この組み合わせは5年連続だ。 【2010年12月24日 時事通信】さて,法の下の平等における参政権を考えると住む地域で同じ1票に格差が生じることは明らかな憲法違反だと思いますただし,あくまで法律上の建前の話です…例えれば,最大5倍の格差と言うことは1票と数えるべきところを0.2票としかカウントされない…ということなんですね…建前的には…私が問題にしたいのはもし,仮に一票の格差がなくなった場合つまり,議員定数が適切になるように選挙区を区分けし直すと地域によって議員数に差が生じます…当たり前ですが…なぜそんな当たり前のことを言うかというと国政の場に反映される地域の声に差が生じる可能性がある…もちろん,選挙の区割りや比例代表制を行うことでその可能性を是正することは可能ですが極論ですが…仮に2つの選挙区で5倍の格差があった場合単純に5倍の格差をなくすためには格差が生じた選挙区の議員定数を5人にするその場合2つの選挙区で2人だった議員は6人に増えるのですがその時2つの選挙区の住民の声はどちらが反映されやすいか…もちろん,現実はこんなに単純ではないし多数決の原理が民主主義の基本ルールなら多くの声が反映されるべき…という理論も分かりますしかし…また極論ですが例にあげた2つの選挙区で基地の移設問題が生じたら…どちらの選挙区の方に押しつけられるでしょうか?あくまで仮定の話で暴論・極論というのも承知していますがそれでも,単純に数字だけを捉えて格差を是正すべきではない…そう思います