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昨日の話の続きです。
奥さんがおかしくなられたとご主人が相談に来られました。 おそらく狐憑きではないかと話すご主人の苦悩が伝わってきた。 早速霊視に入った与乃登にはタヌキが憑いているのが見えた。 早々にタヌキと対決し、あちらの世界に追い返した。 数日後、ご主人から電話があり、今朝から奥さんの様子がおかしいというのです。 急いで、ご主人がお見えになりました。 与乃登「奥さんの様子はどうですか?」 ご主人「はい、やはり、今朝から前の状態に戻ってしまいました。」 与乃登「うーん、原因は何だろうか。」 ご主人「あのう、タヌキのことでちょっと。」 与乃登「何か心当たりでも。」 ご主人「実は私はそば屋を経営しておりまして。この前、知り合いの方にタヌキのはく製を店の飾りにいただいたのです。」 与乃登「タヌキのはく製ですか。」 ご主人「それが、私は知らなかったのですが、下さったのがうちの父の友人でして、どうもその方が車で撥ねたタヌキだったらしいのです。」 与乃登「これはまた因果な。」 ご主人「そのタヌキを撥ねた時にうちの父も車に乗っていたらしく、丁重に弔うように言ったらしいんですが、その人は元猟師さんで、はく製にしてしまったらしいんです。」 与乃登「はぁ。」 ご主人「それで、僕がそば屋をしているので飾りに良いだろうと言うことで、ちょっとユーモラスな姿に仕立てて、下さったということなんだそうです。」 与乃登「それで怒って、タヌキが奥さんに憑いた。」 ご主人「そうなるかと思います。」 与乃登「しかし、そのタヌキはこの前あちらの世界に返しました。今になってまた祟るのは不可能なはず。なぜ、また奥さんがおかしくなったのでしょうね、何か心当たりはありますか?」 ご主人「いえ、そこまでは。」 与乃登「分かりました、視てみましょう。」 早速、神前に座り霊視に入りました。 そこで見えたものは。 小さな子狸が5匹。 こちらをじーっと見据えていた。 あ、あのタヌキは母親だったのか。 生まれて間もない子狸も母を亡くして餓死したか。 これは罪深い。 丁重に供養の経を上げ、香を焚いた。 与乃登「ご主人、子供がいたのですよ。あのタヌキには。」 ご主人「え!そうでしたか。これはかわいそうな。」 与乃登「原因が分かったからには丁重に供養をしてやらないと。」 ご主人「そうですね。あのはく製はどうしたらいいですかね?」 与乃登「こちらにお持ち下さい。祓い清めをしましょう。そして葬ってやって下さい。」 ご主人「わかりました。そうします。」 それから、ご主人は一生懸命、タヌキの供養に努められた。 奥さんの状態も薄紙をはぐように回復に向かわれたと聞いている。 不思議なこともあるものです。 与乃登(よのと)の神霊心療室 http://yonoto.com/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年02月11日 20時00分15秒
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