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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。
男性が食事のことで悩んでいるといって相談に来られました。 与乃登「どうされました。」 男性 「あの、食事のことでちょっとご相談が。」 与乃登「はい、どういったことでしょう。」 男性 「先生は何か食事制限をされておられますか?」 与乃登「最近太ってきたので脂っこいものは食べないようにしていますが。」 男性 「いえ、ちがいますがな。食事の戒律のことですがな。」 与乃登「あぁ、戒律。四つ足物は食べないようにしていますが。」 男性 「私は完全精進なんです。」 与乃登「ベジタリアンですね?」 男性 「私はサラリーマンですが僧籍を持っていますので、出来ることなら肉食を避けて生活をしたいのです。」 与乃登「それは、それは。ご苦労が多ございましょう?」 男性 「はい。日本は精進料理を食べるところがほとんどありませんので外食は大変です。」 与乃登「そうですよね。フィッシュ・チキンベジタリアンで卵、牛乳オーケーの私ですらファミリーレストランでは食べるものがなかったりしますから完全精進は大変でしょう。」 男性 「えぇ、でも、まぁなんとかなる物です。居酒屋には野菜メニューは多いですから。」 与乃登「そうですよね。行あけの食事は居酒屋の限りますよね。私も肉を全く受け付けなくなりますから他の選択肢が無くなります。」 男性 「実は、普段は完全精進の私ですが、月初めになるとどうしても餃子が食べたくなるのです。」 与乃登「餃子ですか?たまに食べたくなると言うのは分かる気がしますが、そういうものではないわけですね?」 男性 「そうなんです。」 あ、御霊さんが食べたがっているな。 与乃登「どなたかお身内の方で餃子がお好きな方がいらっしゃいませんでしたか?」 男性 「叔父が大好物でした。」 与乃登「おじさまはご存命ですか?」 男性 「いえ、3年前に亡くなりました。え!やはり、もしかして。」 与乃登「月初めというのは命日の頃ではないですか。」 男性 「そうです、3日に亡くなりました。」 与乃登「命日にお供えされてはいかがですか。食べたくなるのが治まるかも知れません。」 男性 「はい、そうします。豚肉を食べさせられるのは臭くてかないませんわ。」 与乃登「おじさまが食べたかったのでしょう。」 男性 「早速試してみます。」 男性は納得して帰って行った。 そして、しばらくたった頃、また電話があった。 男性 「先生、この前はどうも。うまく治まりました。」 与乃登「それは良かった。」 男性 「今度は甥っ子が。」 与乃登「また、餃子ですか?」 男性 「いえ、饅頭です。すぐ伺います。」 この続きは明日と言うことで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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