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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。 女性がご家族のことでご相談に来られました。 与乃登「どうなさいました?」 女性 「はい、実は家族のことでちょっと。」 与乃登「何かご心配事でもおありですか?」 女性が語るには、嫁いだ先の家族、兄弟が全員ギャンブル狂でなおかつ持病が重いのだそうだ。 与乃登「それは大変ですね。」 女性 「えぇ。夫も今は元気ですが、いつガンになるかも知れないと思うと心配で。」 与乃登「あなたは大丈夫ですか?」 女性 「はい、おかげさまで、私は健康ですし、ギャンブルもやりません。」 与乃登「そうでしたか。」 おかしいな。これだけきつい霊障のご家庭へ嫁いできてどうもないのは珍しい。よほどのご縁があって嫁がれたのだろうか? 与乃登は手渡された家系図と病名を見ながら考えた。 与乃登「とりあえず、見てみましょう。」 早速、神前に座り霊視に入った。 おお、これは。 四代前のご当主がお出ましになった。 うらめしそうに与乃登を見据えた。 与乃登「あなたがこの因縁の当事者ですね。」 当主は黙った頷いた。 与乃登「あなたが身上をつぶされたのですね。」 事の起こりは、こうだ。 莫大な土地を相続した四代前は時節柄に乗って船の運輸会社を創設した。 とんとん拍子に莫大な富を得た四代前は残念ながら経営者の器ではなかった。 飲む、打つ、買う、にのめり込んだ四代前は一代で築き上げた富をすべてすってしまった。 しかも、かなり強引であくどい手法だったために恨みまで買ってしまった。 さぁ、それから大変だ。 飲む、打つ、買うのDNAはしっかり受け継がれ、商売に手を出しては失敗するというおまけまで受け継いでしまった。 与乃登「なるほど。それで何か言いたいことでもおありか?」 四代前は供養が欲しいと言った。 与乃登は家系図をじっと見つめた。なるほど。後継ぎはどいつもこいつも供養など、しよらんヤツばかり。 しょうがないな。自業自得だろうと言ってはみたものの、仏さんの希望とあれば無視も出来まい。 与乃登「わかった。家族には伝えよう。しかし、あんたの息子達だからな。まじめな供養は無理かも知れんぞ。ま、そこに座りなはれ。」 与乃登は飲む、打つ、買うの執着を切るための特殊な札を焚いた。 香を焚き、経を上げた。 四代前が泣いた。 泣かせただろうご婦人方の姿も見えた。 与乃登「よしわかった。供養の欲しい者は皆揃ったか?」 与乃登は霊璽(神道で使う位牌のような物)に供養の欲しい御霊を載せ込んだ。 与乃登「さて、ご先祖様で事業に失敗をされた方がいますね?」 女性 「はい、ずいぶん前の先祖が大きな商いをしていたと聞いています。」 与乃登「その方がギャンブル狂の原因ですよ。」 女性 「はぁー、やっぱり。」 与乃登「とりあえず、供養の途絶えておられるみたいなので、この霊璽をご供養なさって下さい。」 女性 「はい、仏壇もないので心配はしていました。」 与乃登「至急、ご家族と相談されて、ご供養の準備を整えて下さいね。」 女性 「はぁ、主人がするかどうか。」 与乃登「お金を掛けないでも良いですから、あなたから始めてみられてはいかがですか?でないと息子さんに悪い因縁が受け継がれてしまいますよ。」 女性 「それは困りますね。一番心配していました。上の子は高校生なのでパチンコでもし始めてしまったら取り返しが付きませんしね。」 供養を必ずしますと約束されて女性は帰っていった。 それからしばらくして女性から電話があった。 与乃登「どうされました?」 女性 「実は、亡くなった実父が枕元に立ったのです。」 与乃登「それで?」 女性 「血まみれでした。」 与乃登「え?」 この続きは明日と言うことで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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