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【プロローグ】
真っ暗闇の中で、俺は見てしまったんだ。 恐らくは見てはいけないものを。 それが全ての発端だった。 *** どごっ ぐしゃっ 音がする度に赤い液体が花のように散る。 出来ることなら逃げたい。この体を恐怖が支配する前に。 なのに体はいう事を聞かない。 それもそのはず・・・。 「どうだ?大事なものを目の前で殺される気分は」 最悪だ。 そう言って殴りつけてやりたい。けれど、出来ないんだ。 声も奪われてしまったから。 俺は自分の無力を呪うしかない。 「くくっ。最高の気分だよ。」 あんただけだろう。皆俺のせいで死んでしまった。 守りたかったのに、守れなかった。悔しい・・・、悔しい!! <我に声を届けよ。・・・そなたの思いを込めて叫べ> 唐突に声が聞こえた。それは重々しい男の声。 俺にとっては救いの声だった。 だから、俺はその声に素直に従った。 力が・・・、皆を殺した奴らを殺すだけの力が欲しい!! <その思い・・・聞き届けたり> 目の前が光って俺の視界を消した。 気付いた時、そこには誰もいず俺はただ血溜まりの中に座り込んでいた。 *** <我は、オウガ。深淵に住まう者。> 「俺は、本城雫唯です。よろしく、オウガ」 手には、円輪(チャクラム)を持って。 俺は家を後にした。 さぁ、復讐の目的を探さなければ・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.04.23 19:46:44
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