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2006年10月14日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さあ、東京に帰りましょう。

久しぶりにおばあちゃんに会って、10年ぶりに墓参りして、回転寿司食って和んで、もう手に入らないと諦めていたCDを買って、後はここには書いていないけど、でっかい公園でママンと山歩きをして、大阪ではいつもどおり友達と遊んで。

何の意味もない旅行になるかと思いきや、まぁ、確かに何ということはなく、ただただ遊んでいたのですが、気分的には意外と充実してた、今回の帰省。

しかし、それももう終わりです。


さあ、東京へ。

ワタクシにとって、大いなる日常の地へ、帰ろうじゃありませんか。




・・・ということで、荷物をまとめているのですが、ママンが変な動きをしています。

前に東京にやって来たとき、この人は、普通なら海外旅行でしか使わないような、キャスターのついたバカでかい旅行カバンに死ぬほど重い荷物を詰めて、一体どういう手段を用いたのかは知りませんが、とにかくそいつをズルズルと引きずってきたのですが、そのカバンを出してきたのです。


「そうか、いよいよアタマの方が始まっちゃったか」

とワタクシが思っていますと、見る間にそのバカでかいカバンにワタクシが持ってきたイカしたカバンを放り込んで、さらに変な袋を入れようとしています。

この変な袋が、持ってみると異常に重いのですね。


ワ「何、これ?」

マ「米」


ママンの答えは簡潔でした。

しかし、それはワタクシがほしかった答えではありませんでした。

答えを得るためには、なおも問いかけを続けなければならないようです。


ワ「何で米やねん?」

マ「東京の米はマズくて高いから、昨日のうちに安くて美味しい米を買っておいたんよ。持って行って、食べなさい」

ワ「(なんとか気を落ち着けつつ)何キロあんねん、これ?」

マ「20キロ」






ワ「いらん!!!」






間髪を入れず喚いてみたのでしたが、モチロンそんなの無駄でした。

着々と荷造りが進められていきます。



そして、とうとうそのバカでかい旅行カバンと一緒に、実家を放り出されてしまいました。




みなさん、どう思います?


そりゃ、まぁ、確かに、東京で売ってる米はマズくて、高いかもしれませんよ。

実家の近くで売ってる米の方が、美味いでしょう、きっと。



しかし!

だからって、どうして、ワタクシは、楽しかった連休の最後に、20キロの米を、キャスターつきのバカでかいカバンに入れて、新幹線に持ち込まなきゃならんのでしょうか!?


何の罰ゲームよ!?



いいんです。いいと言ってるんです。本人が。

たとえ、いくら東京で買える米がマズくとも、それを買って食うのだと。


そりゃあ、米が美味ければ、ワタクシだって嬉しい。

白いご飯は、ワタクシだって大好きなのです。



しかし!

そのために、バカでかい旅行カバンに米を入れて、新幹線に乗って帰れと言われるなら!

そりゃあ、話が別なのです!!


別に、そこまでしたくはないのですよ!!

いくら味が違うったって、東京にだって米くらい売ってるんです!!

喜んでそれを食おうじゃないか!!

今までだって、別にワタクシが


「東京の米はマズい」


って泣き言を言ったわけでも何でもないじゃありませんか!



いや、モチロン。


それを押してまで、息子に美味い米を食べさせたい、というのは、確かに親心だと思います。

ありがたい話です。


でもね、ママン。

そこまで言うなら、どうせなら、送ればいいじゃないか。

宅配便ってものがあるんですから。


頼むから、送ってくれ、ママン。




しかし。

たとえワタクシがどんなに大きな声でそう怒鳴ろうとも、ママンはそのどれもダメだというのです。


この米(20キロ)は、断じてお前がその手で持って帰れ、と。


この、恥ずかしいカバンに入れて持って帰れ、と。


それしかお前に選択肢はないのだ、と。


何度言っても同じなのだ、と。




一体、何の嫌がらせだ、これは!?



誰に頼まれて、ママンはこんなことをするのでしょう!


そして、どうしてこうも頑ななのでしょう!


誰だって、ワタクシの方が理屈にかなっていると言うに決まっているのに!


あまりにも理不尽です!

いや、むしろ、もう、シュールですらあります!



そもそも、いろいろと遊び回った連休の終わりに家路につくときくらい楽にしたい、というワタクシの自由を、人権を、どうしてこうもアッサリ無視できるのでしょうか!?



しかし、何を言っても無駄だというのは、ワタクシだって解っているのです。

だって、ワタクシは、このママンの息子ですからね!


実家近くの駅まで、パパンが車で送ってくれました。


この馬鹿げた荷物を持たされて、楽しい休みの最終日だというのにスッカリぶっさくれてしまったワタクシに、ワタクシよりほんの少し長くママンと共に生きてきたパパンは、


「まぁ、そんなに怒るな」


と、同情を込めて言いました。



解ってます。解ってますとも。

でもね、これが怒らずにいられるか!?


今回は京都駅から新幹線の自由席で帰るのです。

新大阪からなら、少し待てば始発列車があるので、自由席でもすぐに座れます。

しかし、京都発の列車というのは、ありません。

まず、座席が確保できるかどうかという、無駄なプレッシャーがかかるのです。

そこに、この大荷物。

否が応でも動きが緩慢にならざるを得ません。

東京までデッキの床に座るなんてのは、絶対にゴメンです。


こういう、ワタクシにかかる余分なストレスのことまで考えて、米でも何でも持たせやがれ。


考えた末、ワタクシは、まず荷物と一緒に列車に乗り込み、荷物を一旦デッキに放置して、座席を確保しました。

その後、列車が動き出して、充分に車内が落ち着いてから、デッキに荷物を取りに向かいました。


モチロン、こんなバカな荷物を持っていくほど、この国の置き引きはマヌケではありません。

でも、万が一、この荷物を持っていった置き引きがいたとしたら、ワタクシはその人に全力で謝らねばなりますまい。


せっかく必死で盗んだのに、中身は20キロの米(多少美味い)だったなんて。


ゴメンねゴメンね。

そうだよね。誰がこんなバカな荷物を持って新幹線に乗ったりするもんか。

そう思うよね。そう思ったんだよね、アナタも。

ゴメンね! バカな家族を持っててゴメンね!


結局、全乗客に迷惑をかけながら、ワタクシは東京に帰ってきました。



新幹線から中央線への乗り換えの際の移動については、全部エスカレーターが使用できました。

しかし、中央線の荻窪駅は、そんなことありませんでした。


中央線の、中野、高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、西荻窪、吉祥寺、あたりの駅は、どれも非常に感じが似ています。

初めての人には見分けがつきにくいと思います。


しかし、この中で唯一荻窪駅だけは高架駅ではなく、ホームがほぼ地面の高さにあるのです。

ですが、改札は地下にあるため、荻窪駅東口から電車に乗ろうとすると、一旦地下にもぐって改札を通り、その後階段を登ってホームに出なければなりません。

高架駅なら、高さ移動は一度で済むのです。


ついこの間まで西荻に住んでいたワタクシ。

そして、大荷物で移動する機会が多いワタクシ。


この、高架駅のありがたみについては、イヤというほど心得ております。

頼むから。頼むから、荻窪駅も、周りとおなじ高架駅にしてほしかった!




この時ほど、心から思ったことはありません!




しかも!

荻窪駅にはエレベーターがない!!

現在エレベーター設置工事を行っていやがるのです!



間に合わせろ! ワタクシに間に合わせろ、JR東日本!!

ワタクシが20キロの米を持って来るまでに、エレベーターをつけておけ!!

でなけりゃ、そんなエレベーターに意味などない!!!




心の中で理不尽に罵りながら、工事のため狭くなっている荻窪駅を何とか脱出しました。


疲れた身体で、アジトまでの道を、バカな荷物を、引きずって、引きずって、引きずりました。

アジトにエレベーターがついていたのが、せめてもの救いでした。


玄関の鍵を開けるや、靴も脱がずに倒れこみました。

1分ほど、じっとしてしまいました。


それから、無理矢理気合を入れなおして、このバカな荷物を床に引き上げようと、最後の力を振り絞った途端、





カバンの取っ手が壊れました・・・。





カバンも、ようやくアジトに着いて、気が抜けてしまったのでしょうね・・・。


いや、もう、全く、これで米が美味くもなかったら、大笑いです。


で、米が美味かったのかと言いますと・・・。





まだ、食べてません。




だって、これまで食べてた「マズい米」がまだあるんですもん。


そっちを先に食べてますよ。



結局、死ぬ思いで生駒山から引きずってきた20キロの美味い米は、ワタクシのアジトでゆっくり時間をかけて、着々とマズくなっていってるのでした・・・。







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最終更新日  2006年10月15日 00時46分25秒
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 母とは   rosemarie さん
実家に帰るたび,私もまったく同じやりとりをしています。
しかも,こっちなんざ電車で1時間ほどの距離,
月に1回は帰っているというのに,
帰りには「こんなん持てるか!」というぐらい
野菜だの惣菜だのがてんこ盛りです。
私が帰りに交通事故にあったら,
1泊用のバックの中から野菜や冷凍のパンや
小いもの煮っころがしが飛び出ているわけです。
親の心遣いがありがたく,
ほんとは声を荒げたくないのですが,
しまいには本気で怒鳴ってしまいます。
「いらんっちゅうたらいらん!
 こんなに持てるか!!」
怒鳴ったあとに
ほんとに母に申しわけないと思います。
でもおかあさん,手がちぎれるよ・・・。
(2006年10月15日 20時52分31秒)

 全くその通り   吉田ナゴヤ さん
>rosemarie姉

どこの家庭も同じなのねと思うと、なぜかちょっと安心して笑えました。
冷凍のパンもキツそうですね(満面の笑みで)!

それにしても、どうして母というのは、やり過ぎてしまうまで止まらないのでしょう!
ホントに心遣いだとは解っているのに、必ずこちらが怒鳴るまで止めませんもんね。
・・・っていうか、怒鳴っても止めないのだが。

この好意の押し売り感。
「愛しているからこそ、相手に嫌がられるまでやってしまう」
というこの感じは、実はワタクシのようなモテない男の愛情表現と似ているような気がしてなりません。

ママンは喪男と似ている・・・。
愛って奴は、常に不器用なものなのですね。
(2006年10月16日 21時23分32秒)

 深いっ!   rosemarie さん
深い・・・深いわナゴヤ。
(2006年10月17日 01時15分57秒)

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