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2009.12.02
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先月の末、あのアメリカのスリーマイル島でまたしても原子炉1号機から微量の放射能が漏洩するという事故があった。
しかし、作業員150人は一時避難をして、重大な事故にはならなかったようだ。

この時、アメリカの原子力規制委員会によると、「建物内の空気中の放射能汚染を測定する警報が鳴り、施設内にいた全作業員に対し放射能検査を行ったところ、数人の被ばくが確認されたという。被ばく量は人体に影響するほどではなく、周辺住民への健康被害の心配もないとしている。」

と言う通り一遍の発表である。

このスリーマイル島と言えば、1979年3月28日、原子炉2号機で、炉心部が一部溶解する事故(メルトダウン)が起きて、外部に放射能漏れており、アメリカはこれを受けて慎重になり、その後、原発は新設されていない。それでも現在は103-104基の原発が稼働中であるという。

この時の事故は、世界中に喧伝され、各所で検証されているが、炉心給水ポンプの故障が発端で、燃料棒が折れ、弁の閉鎖や故障により云々とある。さらには、判断ミスが起こりやすいシステムと、アウトソーシングによる運転員の故障に対する誤判断の誘発による作業ミスがその原因とされている。
所謂ヒューマンエラーが絡んでいる。

この時は、妊婦や子供を優先的に避難させたが、結局は近隣住人2,000,000人が避難をするという大事件となった。

アメリカに於ける総供給電力に対する原子力発電の割合は20%程度であるという。
これに対して現在、日本で稼働中の原子炉は55基あり、総供給電力の30%近くを占めているという。

アメリカは約50%を石炭火力発電が占めているのに対し、日本では、石炭石油などの化石燃料は70%を占めているという。さらにエネルギーの自給率は4%程度と、低いと言うよりも全く海外依存なわけである。

アメリカの原子力発電所の1基当たりが影響を及ぼす面積は、国土が広いこともあって、単純割り算で約9万km2であるのに対し、日本のそれは、約7000km2と1/10にも満たないわけである。
すなわち逆に言えば、1基が事故を起こしたときの影響が10倍だという事である。
スリーマイル島がペンシルバニア州にあり、たまたまニューヨーク州や、ワシントン州に隣接しているから余計に問題になったのだが、日本はそれより過密に原発が存在している。

かのチェルノブイリもウクライナのキエフに近いが、こちらの方は、言うに及ばず、その被害の甚大さは、史上最悪のものであった。
この場合は4号炉が、動作試験中の電源に切り替え時、責任者の不適切な指示や、炉の特性による予期せぬ事態の発生により、不安定状態から暴走に至り、最終的に爆発したと言うことである。
又、ここでもヒューマンエラーが介在している。

日本でも、2004年8月9日の死者5人、負傷者6人を出した、美浜原発の炭素鋼製蒸気配管の破断による事故は言うまでもなく、原子炉の本質である臨界事故によって東海原発で死者2人を出している。
さらについ昨日、浜岡原発3号機で、濃縮廃液貯蔵タンクの点検作業中、補助建屋内の4カ所で、高濃度の放射性廃液53リットルが漏れる事故が起きたとの報道があったばかりである。

この原因については、「配管を流れていた廃液が何らかの理由で逆流し、排水弁からあふれたという。今後、逆流を起こした原因を詳しく調べる。」としている。
この場合も、何らかの人為的ミスによる事が考えられるし、もしそうでない設計上の問題であれば、さらにゆゆしき問題である。

こういった国内の事故については枚挙にいとまがないわけで、その時必ず公式発表で言われるのが、同じ論調である。今回は、「21人が最大0.05ミリシーベルト被ばくしたが、健康への影響はないレベル。」であると言うことだ。
要するに漏れたけれど、問題ないよと言うことで、もみ消しの方が先に立っている。

原子力を総括する部門の抜本的対策が成されていないと考えざるを得ない。ヒューマンエラーは必ず起こる。ハインリッヒの法則を持ち出すまでもなく、重大事故の直前のこういった事故の底辺には、多くのヒヤリ・ハットが存在し、事故のピラミッドの底辺では、多くの問題が山積しているはずである。

原子力発電は安全だ、さらにCO2を出さないクリーンなエネルギーだと、世間ではもてはやされているし、現に原発を放棄したドイツなどでも、再び原発を有するようになっている。

さらに近隣の、中国では、原発健造のラッシュであり、日本の企業もこれで儲けようと虎視眈々である。あの中国の毒入り餃子事件だけを考えても、中国人によるオペレーションが、まともにいくとは到底考えられない。
中国の炭鉱事故の続発を見ても、CO2削減のために、主力が石炭から原子力に置き換わったとき、その危険性は中国国内の惨事には留まらず、黄砂同様、日本もまともに放射能の影響を受ける事になることは必定であろう。

スリーマイル島の原発も建造後30年を経過しており、日本でも美浜原発や浜岡原発などすでに同様の年月を経過している原子炉が沢山ある。40年以上経過した原子炉の廃炉は行われているようだが、現役の原子炉についても十分な点検と、作業員の徹底的訓練を望みたいものである。

いきなり原発を廃止せよ、他のエネルギーで代替せよと言うにはあまりにも現実離れした意見であることは分かっているが、核融合による発電なども、もっと早急に実現できない物かと考えるところである。





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Last updated  2009.12.03 08:50:25
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