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2024年01月31日
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カテゴリ:!なことば
耳にするたびに不思議だと思ってしまう言葉が「地球にやさしい」。両手でふわっと地球を抱きかかえている絵もありますね。地球にやさしいって何でしょう?地球温暖化を改善しようとすることだとか、生物多様性を維持することだとか、リデュース、リユーズ、リサイクルの3Rの生活を送ることだとかですか。

そうした、環境破壊を食い止めようという活動の意義は分かります。

プラスチック使用の削減や二酸化炭素の排出を抑えることが我々が生きるために大事だというのは否定しません。極端な気候が多くなり、記録的に暑くなったり寒くなったり、また大規模水害や超大型台風、ハリケーン、山火事が増えたりしているのも恐らく地球温暖化と関係しているのだろうとは思います。

でも、そうした事態を食い止める活動のことを「地球にやさしくする」と言うのですか?

地球の立場に立つと、何をされたらやさしいと感じるのでしょうか。何がいやなことなのでしょうか。山肌を削られてトンネルを通されたり、地面を掘って地下鉄を通されたりするのはいやではないのですかね?木を伐られたり砂を掘られたりして建築資材に使われるのはいやと思っていないのでしょうか。

思ってないでしょう。というか地球をそうやって擬人化すること自体、変。だと思います。

地球と言っても土や水などの無生物だけでなく木などの生物もその構成員です。そしてそこには人間も含まれています。各種の生物が互いに今ある環境を利用しながら存在しているのが地球全体のシステム。環境が変われば絶滅する種があり、新たな種が生まれるのも地球の歴史の一部。

たかだか数百万年しか存在していない人類が滅びれば、地球にはまた別の種の生物が栄えるでしょう。

何が出てきても、何がなくなっても、地球は痛くも痒くもありません。地球は新しい姿に変化するだけ。人類や他の生物が地球環境を変更させることがあっても地球はその都度それを受け入れ、姿を変えてまた新しい環境を用意して新しく栄える種を生み出すだけ。

地球は変化を粛々と受け入れるだけのこと。地球は厳しいともやさしいとも感じません。

地球環境の変化を厳しいと受け止めているのは現在地球上に存在している生物だけです。環境の変化が起こると、それまでの環境に適応していた生物は絶滅し、新しい環境によりよく適応できる生物が取って代わり、栄えていきます。その結果、地球はそれまでと違った様相を見せることになるでしょう。

いわゆる環境破壊は地球そのものにとって、厳しくはありません。

それは現存する生物、とりわけ人類の生存に適した環境を維持しないという意味に過ぎず、地球からしてみると環境が変化しているだけ。破壊でも何でもないはずです。それを「厳しい」と感じているのは我々人類だけです。繰り返しますが、地球は痛くも痒くもありません。「人類の生存にやさしい」と言うべきところを「地球にやさしい」と言っているのではないですか。

「地球にやさしい」って何て変てこでナンセンスな言葉、と私は聞くたびに感じます。





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最終更新日  2024年01月31日 11時14分29秒
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