テーマ:箱根駅伝を楽しもう(744)
カテゴリ:2008箱根駅伝関連
あまり目立たなかったが、4区で珍しい記録が生まれた。平塚中継所で最下位の20位で襷を受けた国士舘大学・阿宗選手は、小田原中継所で最下位のまま襷渡しをしたが、これが何と区間賞だったのである。つまり、最初から最後まで最下位を走り続けての区間賞だったのだ。
最も孤独な区間賞といえるだろう。 長い歴史を持つ箱根駅伝だから、こんな記録が過去にあるかどうかはわからないが、珍しい記録であることは間違いない。 平塚中継所では、19位の順天堂大学との差は1分57秒だった。前が見えない位置で受け取るとよい走りができないのが普通だが、本人も「どんな位置で受け取っても自分の走りをしようと心がけた」と語っているように、実にすばらしい走りをした。 国士舘大学としても35年ぶりの区間賞である。 この快走で、小田原中継所では、19位の法政大学と27秒差にまで詰めた。そして往路13位に躍進するきっかけをつくったのである。 箱根は、こんなところにもドラマがある。全員で作り出す壮大な物語の1ページであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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