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カテゴリ:杉山千佳(子育て環境研究所)
今日は、某国会議事堂前の会議室で、4つ葉のタウンミー
ティングの打ち合わせ。 その前に榊原さんと内閣府に立ち寄り、猪口さんの秘書さん たちに今回のタウンミーティングの趣旨説明を行なう。 「これは、子育てしている当事者、子育て支援をしている 当事者たちが声をあげて子育ての社会化を進めていこうという 活動なんです」 と、ぱきぱき説明をする彼女を見ながら、 「ああ、そうだった、そうだった」と、思い出すわたし (おいおい)。 松田さんたちアミーゴが事務局を担当してくれることに なり、そちらも着々と準備を進めてくれている。 明日も4つ葉の打ち合わせだ。 ・・・・・・・ 溜池山王でお昼を食べながら世田谷の子育て支援の状況 などを聞く。 「子育てバウチャーの話とか聞いても、 どういう制度だったら利用しやすいかの視点はあるんだ けど、 自分たちが支援する立場になったらという視点がないんだ よねー」 という松田さんの話に、 「あー」 という感じ。 当事者の子育て支援の弱点ざんすね。 子育て支援者じゃなくて、子育て者につい、なっちゃう。 その、物足りなさ(ごめんね。でもわたしはもう物足りない。 なんか「お母さん」に逃げてる感じで。「あれ? たった今まで、 子育て支援者として話してなかった? 急に『お母さん』でしゃ べってるよねー」みたいな)。 自覚して切り分けて話をしてくれるようになると、 こちらも混乱がなくていいかもしれません。 ・・・・・・・・・・・・・ でも、それは、ある意味、相当高度なテクニックだと思っていて、 「サービス提供者になる」という選択肢もあるけれど、 それは一部の子育て支援を仕事にしたい人の話であって (あくまで「仕事にしたい」人です。ボランティアでやりた い人にそこまでは求めません)、 相当数の親はそんなことは考えていなくて、となると、 大事なのは、 「(子どものために)正しい選択ができる消費者になる」 ということなんだと思う。 そもそも、子を持つ親が、わが子にとって何が最良か、 そして、自分たちにとって何が最良かを見極められる ようになって、 それができる人が、 「ああ、いろいろ子育て支援のメニューもあるけど、 わたしのほしいものはここにはないのよねー。 いっそつくっちゃおうかなー」 といってつくるのが、新たな子育て支援の事業であり、 そのとき初めて、最強のサービス提供者になれるわけ ですね。 ・・・・・・・・・・・・・ わたしは、この前、つい「母親は腹をすえて子育てしないと」 ということを口走ってしまってから、そのことを時々考える のだけど、それは、 逃げないこと であり、 「どんなことがあっても、お母さんはあなたの味方 だからね」ということを伝えること であり、 必要なものと、必要でないものを見極めること であり (今、ここで、子どもに必要ないものは近づけない ぐらいの毅然とした態度)、 今やるべきことと、あとでやればいいことの優先順位を つけながら、賢くふるまうこと であり、 クレジット(信頼と共感)レベルを高めること であり、 情報編集力をつけること であり、 それらを使って、 自分の人生すら対岸の火事を見るみたいな 評論家になりさがらず、 「ここぞ」のときには、きちんとモノを言い、 自分の判断で行動に移せること であり、 それを、 身を持って、子どもに伝えること なのだと思う。 それができるようになるための「子育て支援」こそが、 わたしのやりたいことなんだけど、モンダイは、 母親たちが「そんなふうに子育てしたい」と思っているか どうかなんだよね(ニーズがあるかどうか)。 え? 目の前の子育てでいっぱいいっぱいで、 そんなこと考えるヒマもありませんって? あ、そうか。 でも、ときどきは、目の前の事象をさかのぼって考えてみて ほしいな。 どうして? どうして? どうして? と、たまねぎをむくみたいに。 全部を自分と、子どもと、夫と、自分たちの生い立ちで 理由付けしなくていいと思っていて、まちの問題、地域の 問題、社会の問題・・・について、思いを馳せれば、 どうして4つ葉プロジェクトなんてものをやろうと思う 酔狂な人が現れたのか、思い至ってくれるんじゃないかな と思う。 今日、夜参加した会議で、ワークライフバランスについて 意見交換があったのだけど、 「企業はこうだから・・・」 と言う話が出て、 「社会はこうだから・・・」 というのもよく聞くんだけど、 それって、だけど、絶対的な関係性ではなく、 「あなたが動けば、相手は変わるよ。 あなたが変われば、世界は変わるよ」 と、わたしは、結構当たり前のように思っている。 (もちろん、「ああ、ここ。」「ああ、今なんだね。」 「ああ、こうきたか。」 「ああ、この人センスいい。」 みたいな感触はあるけれど。 それを感じながら、強弱つけながら、やってます) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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