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November 18, 2006
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わたしが子育てしていたときの、愛読書は河合隼雄さん
だった。
出産前にその人のお名前を知っていたわけではないので、
さまざまな事件が起きたときなど、新聞などで専門家と
してコメントを寄せているのを見て、「どんな人かな?
読んでみよう」と思って、何冊か読み進めてみたのだ。

それは、育児のハウツーというより、わたしのこころの
糧になる、ほんとうにありがたい本ばかりだった。
(ちなみにわたしは、育児雑誌の存在を息子が生後6ヶ月
になるまで知らなかった)

キリキリしそうになるとき、「まあ、ええやんか。肩の
力抜いてぇ」と言われているような気がした。
その風貌も合わさって、本の装丁もおしゃれなものが多く
て、「ありがたいなあ」と思いながら、「ほくほく」し
ながら読んだものだ。


ちょうど同じマンションに、上智大学の心理学を卒業した
お母さんがいて、わたしたちは、本当によく子どものここ
ろのことや、自分の気持ちのぶれについて、コーヒーを
飲みながら語ったものだ。

この前、
「今のお母さんって情報過多で、何を選んでいいのかわから
なくて、それで不安になってしまっているんですよね」
と、子育て真っ最中の人に言われた。

たぶん、そうだろうなあ。と、容易に想像できる。

「河合隼雄さん読んでないの?」
「読んでません。そんな人知りませんでした。情報は、
育児雑誌とか、ネットとか、携帯メールで友だちに聞く
とかで手に入れてます。それに、そもそもメディアリテ
ラシーなんて、習ってませんし、杉山さんに言われるまで
知りませんでした」

といわれた。

「河合隼雄」と育児雑誌やネットが同等!?ってのも
なんか、わたしにとってはびっくりだし、「河合隼雄」
さんの本が「情報」っていうのも、なんか違う気がする
んだけど(笑)、

しかし、それを教えてもらったわたしは、一体どうしら
いいんだろう?
と、立ち止まった。


「今のお母さんの実情」なるものは、だいたいわかった。
「そうなんだ。大変ね」と受け止めることももちろんできる。

で、どうしたらいいの?

だって、メディアリテラシーの勉強をしてこなかったと
言うんだったら、今からしたらいいだけだと思う。

30歳も過ぎて、「わたしたちは習ってこなかったし、
誰も教えてくれなかったからぁ」とかいう言い訳するのって、
かなり格好悪いと思う。


「教えてほしい」というオーダーがあるなら、わたしで
よければ、教えに行きますヨ。
女子大で講義したみたいに、クレアとひよこクラブを使って
講義することだったらできると思う。


「今のお母さんは本はあまり読まないんでぇ」
と現状を教えてもらっても・・・

だったら、携帯メールの返事をする時間とか、
ネットに費やす時間を削って、時間をつくって、
本を読んだらいいだけじゃん。


と、思う。


「どの本を読んでいいのか、選べないんですよね」
なんてのは、かなり末期的で、
「お気の毒ね」
って、微笑むしか方法がない。

子どもがぐずって、本屋に行けない。
という声も聞く。

本当だろうか?
本当に本が好きな人は、本屋や図書館にベビーカーを
押して行っているんじゃないだろうか。
だったら、「子どもがぐずって」本屋にいけないのか、
単に本人に興味がなくて、本屋に行かないだけなのか、
わかったものではない。

できない言い訳はたくさんあるのだけど、

(「今のお母さんはこうだから」ってのも
どうやら最近は、「わたしができない言い訳」のひとつに
している人もいるようだけど)


そんなのは、冷静に、客観的に、ちょっと考えれば
わかることで、

自分が「これは課題だ」と思って、
「なんとかしたい」と、きちんと思っているんだったら、
おのずと道は拓けてくるし、心配しなくても早晩
自分で解決できるんだと思う。



「わたしは、こうだから」
「今のお母さんは、こうだから」

と、訴えられても。

で、わたしにどうしろと??
と、困惑するだけだ。
(たぶん、「杉山さんにもわたしたちの気持ち、
わかってほしいんです」ってことかなあ・・・
いわゆる、「受けとめる」ってやつ?

わかることはできるだろう。ただ、報告してもらって
わかっても、どうすることもできない。

それよりも、
「自分はこの課題を解決したいんで、具体的なやり方を
教えてください」って言う人と、課題を解決するワークを
やるほうが、ずっと好きだ。ごめんね、性格がガサツで)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

わたしは、情報過多で苦しむことはない。
自分なりの基準で選ぶ練習をずっと重ねてきたから。

できなくて本当に「つらい」なら、できるように
努力すればいいのだと思う。
その、努力の方法は、少しだったら、伝えられる。

結局は、つらいと思う自分が、なんとかしたいと思い、
自分でなんとかするしかないのだと思う。
最終的には、自分自身の意志の問題だと思う。



ちなみに、子育て中の人たちが、河合隼雄さんも読まずに
子育てしていることを知って、わたしは、かなりショック
だった。

いま、久々に読み返しているけれど、平易で、わかりやす
く、でもかなり深いところまで書かれていて、でかつ
文化の香りがして、さすが「文化庁長官」という気が改めて
した。

こういう「お墨付き」の人は、やっぱり「お墨付き」なり
のところがあって、信頼するに値すると思う。
(ちなみに、そういうわけで、わたしはベストセラーは
あまり読まない。むしろロングセラーや古典を読む。新書に
ついては、著者の肩書きは必ずチェックする。小説は、特に、
最近は用心していて、昔のものを読むことのほうが多い)


河合さんの本は、本屋さんに行けば、必ず手に入る本だ。
図書館にだって、ぼろぼろになってたくさん置かれている
と思う。
そこで買って(借りて)読んでみようと思うか、日々の
惰性に流されるかは、その人次第なのだと思う。


河合さんの一日も早いご回復をお祈りしています。






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Last updated  November 18, 2006 10:38:45 AM
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