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カテゴリ:杉山千佳(子育て環境研究所)
今日から約2年にわたり、年金制度について議論する
厚生労働省社会保障審議会の年金部会が始まりました。 わたしは、前回に引き続き、今回もその議論に加わる ことになりました。 前回の議論のときは、制度について知らずに議論に 参加するわけにはいかない!と、大真面目に労働大学 という社会人大学に通ったり、読んだこともない 社会保障関係の本を読んだりして議論に臨みました。 今回は、パート労働者の厚生年金適用の是非も議論する ことになるので、たぶん、わたしは(まじめなので)、 ない時間のなか、労働経済の本を読むんだろうなあと 思います。 そして、ニートやフリーターと呼ばれる人たちの生活に 思いを馳せ、「なんとかするにはどうしたらいい?」と、 考えるんだと思います。 そして、今日の部会の議論のなかでも、学識経験者の 先生方が、説明資料をもとに、共済年金と厚生年金の 制度一元化について細かい指摘をしているというのに、 わたしは、 「年金制度と少子化対策は切っても切れない関係にある ので、この部会でも折に触れ少子化関係の動きについて 報告してほしい」 ということと、 「若い人たちの負担が増えていないか、働き方の問題も 含め、気になっている。この点は実態を踏まえた議論が できるよう、配慮してほしい」 といったことを発言しました。 そんなに鈍感でもないので、このような場の空気を読ま ない、ひとりだけ浮いた発言をするのは、結構勇気がい るんですが、・・・ ここまで書いて気づいたのは、そういう「普通」の発言を するために、わたしはいるんだろうと思います(とほほ)。 年金制度そのもので、少子化対策や子育て支援をする ことは、難しいのだと思いますが、 「年金」「介護」「医療」の3本柱と言われている 社会保障制度のなかに「子ども・子育て」を加えて 4つ葉のクローバーにしてほしい という4つ葉プロジェクトの願いをかなえるためにも、 がんばらなくちゃな・・・。 と、思います。 (4つ葉ちゃんのお守りがほしいな。マジで) 帰りの電車を待つホームに、ぼーっと突っ立っていたとき、 1998年の「少子化への対応を考える有識者会議」に参加して いたとき、わたしは「多様な働き方」について、目を輝かせて 夢みたいに語っていたことを思い出しました。 雇われない働き方。自分の働き方は自分で決める。 みんながフリーエージェント・・みたいな。 これから、そんな時代が来てほしい。。。。 それから、「ニート」という言葉が生まれ、フリーターが 若者の夢の話ではなく、厳しい現実の話として語られるように なり、誰も「多様な働き方」とは言わなくなりました。 でも、やっぱりわたしは心のどこかで「夢」を見ています。 制度からのアプローチは、結構有効ではあると思うんです けどね。 だから、年金部会は、「夢」をかたちにするための ステップであり、チャンスでもあるのかもしれません。 それにしても、言うのは簡単だけど、それを現実のものに するのは、ほんとうに難しい。 という当たり前すぎることを、思い知った1年であった・・・ と、思いました。 数年前のわたしの言葉の落とし前をつけさせられている感じ(笑)。 「あーあ・・・」とか「とほほ」とかいう気分もあるんですが、 なんの。 「望むところダワ」 と、言ってしまおう。 ひとりでやっているわけじゃ、ないから。 たくさんの人たちが、おんなじように 思いを持って、願いを願って、 かかわってくれていると信じられるから、ね。 ・・・・・・・・・ ところで。 中島みゆきの大昔のうたに、「世情」というのがあって、 いつ聴いても切ない気持ちになるうたなんですが、 シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく 変わらない夢を 流れに求めて 時の流れをとめて 変わらない夢を 見たがる者たちと 戦うため というフレーズがあって、最近気がついたんだけど、 「変わらない夢を流れに求める」人が、 「時の流れをとめて変わらない夢を見たがる者たち」 と戦うんだね。 わたしは、変わらない夢を流れに求める者で ありたいな・・・と、つくづく思うのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 27, 2006 09:26:12 PM
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