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カテゴリ:杉山千佳(子育て環境研究所)
4月に入り、高野さんが新しい「4つ葉ちゃん」を送ってきて
くれた。 「2歳おめでとう!!」 うふふ。もうすぐ2歳なんだね。 今年もちゃんとお誕生日お祝いするからね。 何ができるわけでもないけれど、わたしはできるだけ毎日 ブログを書くことで、4つ葉プロジェクトというものを やっています、わたしはこう思っていますという意思表明 をしようと決め、今日に至っている。 あちこちに賛同してくれる人が増え、わたしのメッセージ を真摯に受け止め、「アクションを起こします」と、メール をくれる人も増えた。 ありがとう。 それが、毎日の元気の素になっています。 そして、杉山ゼミのような、リアルなかたちで、 ワイドショーネタとか、噂話とは違う話が、びんびんで きるようになった、そんな場をつくれたのも大きかった。 十分ではないけれど、政府とか行政に意見表明したこと などを報告できる場ができたことも、ありがたいことだ と思う。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ とはいえ、このところわたしの心は、どうも晴れない。 それは「あるある」の検証番組を見たショックがまだ 癒えていないからかもしれない。 影響力はさほどないけれど、長年メディアに携わってきた 人間として、そして一視聴者として、先日の検証番組を見た。 「わかりやすく、おもしろく」することだけに腐心した とディレクターは繰り返した。 わかりやすく、おもしろくさえすれば、内容そのものに ついての吟味はどうでもよかった・・・ようだった。 仕事柄医療情報を扱う記事を何度か書いた。 超えてはいけない一線を超えないように、 みんなでチェックはしていたが、それでも、 読者に「わかりやすいように」と、心を砕いた。 (おもしろくするつもりはなかったけれど、 イラストやマンガをつかっておもしろくする手法は 当たり前のように使われた) でも、世の中には、おもしろくも、わかりやすくも ならない事柄って、実はたくさんあるんじゃないのか? と、最近思う。 「あるある」への批判は多かったようだけど、 (わたしもディレクターやプロデューサーが証言して いた番組の作り方のずさんさには心底絶句で、とても 気分が悪くなってしまったのだけど) でも、「わかりやすさ」と「おもしろさ」を 常に常に求めていたのは、わたしたち視聴者ではなかった か?と、一方で思うのだ。 それをやめない限り、同じことがたぶんまた 繰り返されるのではないかと思う。 「伝えたいこと」なんかなくても、 数字のためだけに、 技術があるから、ツボさえわかっていれば、 あんなふうに「つくれちゃう」ってことが、 本当に恐かった。 ニュースがバラエティになったのは、そう古い話でも ない。 わたしが子どもの頃のニュースは、ただ事実をできるだけ 正確に伝えようとするものだった。 みのさんやタレントコメンテーターのような「お茶の間 代表」みたいな評論家はいなかった。 余談だけど、 流している映像の隅っこに、画面を見ているタレントの 顔を映すあれ、なんなんだろう。 なんで、タレントのうけて笑っている顔までわたしたちが 見なければいけないのか、全然わからない。 でも、みんな、世間の人は、わかりやすくて おもしろいモノが好きなんだよね。 もちろん、吉本とドリフとカックラキンで子ども 時代を過ごし、 たけちゃんマンとしっとるけを見ながら腹を抱えて 笑って過ごし、 とんねるずのみなさんのおかげですも、ダウンタウン のごっつうええ感じも毎週見ていたので、えらそうな ことは言えませんが。 なんか、もう、下手な素人の瞬間芸はいいですワ~ の気分。 笑う番組もいいんだけど、そればかりもねえ。 トシとったのかな、わたし。 思想とか、哲学とか、理論とか、 歯が立たない難しい内容とか、 それにチャレンジして、ものにしたいという気持ち、 わたしにはある。 でも、そういうのは、うけないから、 どんどん消えていくのだろうか。 ま、それは個人の選択で。 古典を活字で読めますから。 選びさえすれば。 (で、そういうものこそ、探さないと出てこない。 本当に知りたいことは、そう簡単には手に入らない) そうそう。鶴見和子さんの『遺言』を読み終えた。 涙が出るほど(何度も泣いたけど)いい本だったので、 それについて明日書きます。 何をして時間を過ごすかは、個人の選択。 テレビを見るか、本を読むか。 パソコンに向かうか。 時間はみんなに平等で、1日は24時間なんだ。 結局は、自己責任なんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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