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カテゴリ:杉山千佳(子育て環境研究所)
4つ葉のタウンミーティングには、わたしの「マザリング
マザー」たけながかずこさんも駆けつけてくださった。 たけながさんは、わたしが4つ葉プロジェクトを始める と聞いてから、年に数回、折にふれ、あたたかいメッ セージとともに賛同金を送ってくださっている方だ。 わたしはたけながさんを見ると、どうしても涙腺が緩み、 じわーっと泣いてしまう。 先日もやっぱり人目もはばからず泣いてしまい、 「鬼の目にも涙・・・」と仰天した人も少なくなかった のではないだろうか。 「わたしたちが、3歳児神話なんて気にしなくていいよ、 あなたの思うように生きていけばいいんだよと、声を 挙げても、振り返ると誰もいなくて(笑)。 杉山さん、よかったね」 と言われて、あっ、と思った。 子どもが多分、2,3歳のときだったと思う。たけながさん に出会って、 「わたしも何かしたいんです」 と言って、こぶ付で、ほんと、スキルもなにも持たない わたしに、その熱意だけかって、 「じゃあ、うちに仕事にくる?」 と、言ってくださった、初めての人。 その後、ご縁がご縁をよび、ライターへの細い道が開いて、 現在に至るわけなんだけど、そのときのわたしは、たけなが さんから「もらう」ことは思っても、「力になる」ことは 思えたかどうか、怪しいものだと思った。 「子どもが小さかったからね」 「自立=仕事(カネ)にしようと必死だったからね」 とか、まあ、できない言い訳は言えるけれど。 今、ようやく余裕ができて、子育て支援にもっと財源を と、自分にはおよそ流れてはこないであろうカネの話を 大真面目にしているわたしに、 小さな子どもを抱えた人たちが、あんなにもたくさん 駆けつけてくれ、彼女たちにだって、ちっともカネに なってないのに(笑)、よくまあ・・・。 たけながさんは、わたしではなく、わたしをとりまく そんなありようを見て、 「よくがんばったね」 と、言ってくださったのだと思う。 それは、わたしのお手柄ではなく。 10年前のわたしは、4つ葉のような活動をたけながさんが やるよと言っても、のってこなかったのではないか? という「痛い」思いを、思い知るのだった。 10年たつと、わたしは10年分年をとり、息子は27歳になって おり、下手をすると、孫がいるかもしれない。 今とは違っているだろう。 子育て支援も変容しているし、わたしたちがこんなことを やっていたことを知っている人もいなくなってしまって いるかもしれない。 たぶん、その可能性のほうが高いだろう。 そのとき、わたしは、何をするのだろうか。 後輩の足を引っ張るような、情けないマネだけは、したく ない。 たけながさんのように、そっとエールを送る女性に なっていたい。 と、心底思う。 明日、大学でお話をさせてもらうことになっている。 4つ葉タウンミーティングのプログラムを教材に使う 予定だ。 10年後は、間違いなく、あなたたちの時代だ。 だから。 彼らには、とびきりの、 黄金のバトンを渡そう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 3, 2007 08:58:24 AM
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