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July 16, 2007
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4つ葉プロジェクトでも、「選挙に行こうキャンペーン」
を開催しようということで、現在も準備を進めている
ところなのだけど、

先日の朝日新聞に「マニフェストを読み解く」という
記事が出ていたので、そこからいくつかコメントを
紹介したいと思う。


マニフェストとは、「国民との約束」というのは、
言論NPO代表の工藤さん。

今回のマニフェストは、「やりたいこと集」でしか
なく、何を達成するために、何をどのようにいつまでに
やるのかという具体的な約束がほとんどかかれていない
と、指摘。

与野党ともに、歳出をカットすれば何とかなるという
フィクションの上で、すべての政策を語ろうとしている。

 だが、有権者はうすうす気づいている。いまの社会の
しくみでは明日以降やっていけなくなるのではないか、
と。



 分権とは、決定権を国から地方に移すこと。という
のは元鳥取県知事で今は、慶応大学院教授の片山義博
さん。

いまの仕組みでは明日以降やっていけなくなるのでは
ないかと思う、わたしたち有権者は、もっと身近な
単位で、政治に参画したいと思う。

具体的に言えば、自分の住んでいる市町村単位だ。

本気で分権する気があるなら、中央集権のしくみを
分権のしくみに変えなければならない。

それは、首長ではなく、地方議会に判断権を移す
ことを意味する。
まずは議員の選び方から変えよう。
そのためには、地方自治法や関連する法律を改正する。

 こうした改革こそ求められている。この本質を
見抜いている政党がひとつもない。



 で、本質を見抜けない政党の背景にあるのは、
「現場を軽んじる日本の組織文化」と、一橋大
教授の高山憲之さん。


 それにしても、与党が社会保険庁の職員や労組
を攻撃し、中世の異端審問のようになっている風潮は気
がかりだ。
問題は、人は間違えるということを前提にシステムが設計
されておらず、ガバナンスが決定的に欠けていたことに
ある。


 いずれにせよ、大事なことは職員がやる気をもって
組織が説明責任を果たし、法令を守るようにすること。
年金の制度以前の問題で火を噴いているのだから、
制度論は2番手のテーマということになる。


というのは、同感。

計画をつくったり、予算を通したりしたら、それで
「できた」「終わった」と思って、すっかり冷めて
しまう人を、実はすごくたくさん見ているので(笑)、

計画も、予算も、それは「はじまり」
でしかなく、実は、それからが勝負なんだよ・・・
事件は現場でしか起こらないのよ・・・と、
わたしなんかは、思っちゃうのだけどね。


決定者だけ優秀でも仕方がない。
大事なのは、現場の担い手がどれだけやる気を
もって、いきいきと、賢明に仕事ができるか、だ。

教育を十分行い、国民総体のレベルを上げるのが、
国家戦略だろう。

不用意な競争を行い、スローガンで人をしばり、
いわれたことしかできない人を育成するのではなく、

自ら考え、学び、行動できる主体的な国民を
育てずして、この小さな島国が生き残る方策は
ないのではないか?と思う。

そのときに、着目すべきは、

「教育に金をかけ、現場の裁量を広げる改革が必要
だろう」
とは、日大教授の広田照幸さん。


教育は結果が出るのに時間がかかる。
数値目標と実施期限を示すマニフェストには
なじみにくい。政治の役割として数字で表現しや
すい政策だけでなく、制度の枠組みの提示が欠か
せない。




そして、最後に、言論NPO代表工藤さんからの
コメント。

 問われているのは、有権者の眼力だろう。
こうしたマニフェストを許すことは、結果として、
有権者がバカにされていることになる。


そうなのだ、自分と子どもたちと大事な家族を
守るには、自分が強くなるしかないのだ。
(「もののあはれ」と「をかし」でうっとりだけ
していちゃ、ダメなのよね)

そう、眼力を磨きます。


*上記の太字の引用は、いずれも7月15日朝日新聞
「’07参院選 マニフェストを読み解く」より抜粋。






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Last updated  July 16, 2007 12:08:46 PM
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