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カテゴリ:杉山千佳(子育て環境研究所)
朝の連続ドラマを見るともなしに見ていたら、
主人公の女の子がほかの登場人物たちを前にして、 「わたし、●●さん(彼女の恋人でその家のあとと り息子)のお父さんのこと知りたいんです!! 教えてください!!」 と言っていた。 草笛光子が答えたくないと明確に意思表示をしていた にも関わらず、その他関係者にその女の子は 「教えてください!」 と言っていた。 ほんとうにたまげた。こんな女の子主人公にしちゃって いいの?? ってゆーか、この前見た映画、「ボルベール」との 質の違いに唖然だ。 ・・・・・・・・・・・ 彼氏の携帯の着信やら発信やら、メールの履歴やら 見ないと気がすまない女の子がいるらしい。 気持ちが悪すぎる。 そんな女の子とつきあっていて、いいの? と、その男性に尋ねたい。 あなたの選択眼を疑っちゃうね。 ついでに。 わたしは息子の持ち物検査など、したことない。 親に知らせなければならないことがあるなら、 彼はきちんと言いに来る人だ。 それぐらいの信頼関係はできているし、 いくら親子であっても、夫婦であっても 自分がされていやなことは、彼らにもしません。 ボルベールで、17歳の娘は自分に関する重大な 秘密を知りたがったが、 母が、「いつかきっと話す(今は言えない)」と言った ので、「ママを信じる」と言ったのだ。 なぜ、こそこそと探る? なぜ、きちんと対峙しない? なぜ、本人が言うまで待てない? なぜ、秘密を持つことを許さない? そして、周囲は なぜ本人に黙って知ろうとする、その品の悪い 行為を許すのだろう? わたしはごめんだ。 ・・・・・・・・・・・・・・ 妻が参加しているMLに、妻に無断で書き込みを する夫がいるのだそうだ。 本当に仰天してしまって、くらくらしていたら、 「妻は俺の所有物なんじゃないですか? 夫の名前の アドレスでメールよこす人もいますしね。夫に環境設 定してもらえないとPCが使えない人もいますしね」 とアシザワに言われた。 仮に一家に1台しかPCがないとして、夫がいないと ネットがつなげないとしても、 彼女に届いた私信を家族全員が読める環境は、絶対 おかしい。 それに違和感を感じないような家族関係こそ、 絶対ヘンだ。 そんなとき、わたしはどうしても、開発途上国の 女性たちが十分な教育を得ることができず、 いつまでも地位が低いままになっていたのを、 思い出す。 学校ができたり、意識ある女性たちの手によって、 計算ができるようになったり、 ミシンを使って手に職を持つようになることで、 希望を持ち、めざましく成長する、あの姿と、 この、悲しすぎる関係性をだぶらせて見てしまう。 人のメールを平気で読みそうな夫と暮らしている妻 が、もしまだいるなら、 お願いだ、読み書きそろばんができることと 同じだと思って、PCを自分で使いこなせるように してほしい。 「わたしに来た私信は、夫が平気で読むものではない」 と思う見識を持ってほしい。 それこそ、わが身を守る、第一歩になるに違いない と、心底思う。 とはいえ、夫の携帯の履歴をチェックしたり、 子どもの携帯の履歴をチェックしたりするのが、妻や 母の日課になっているような家では、どうにも 手の施しようがないけれど。 でも、「それは、おかしい」と思っている人も たくさんいる、ということを、 知っておいてほしいと思う。 そんなわけで、うちは、「サザエさん」は見ていません。 「何か隠しているわね。カツオ!言いなさい!!」 みたいな、あーゆーの、ほんと、ダメなのです。 (最近は少しは改善されたのだろうか) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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