|
ゆく河の流れは絶えずして、
しかも、もとの水にあらず。 淀みに浮かぶうたかたは、 かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし。 「方丈記」鴨野長明 amigoの子連れボランティアスタッフの夫君の転勤の内示がでて、 今日は自転車を漕ぐたびにこのフレーズが頭をめぐりました(笑)。 この夏から、 メンバーが立て続けに転勤やら引越しやらで 動いてはいたのですが 「まさか!」の知らせに、さすがに動揺が・・・。 ------------------------------ 産前・産後に特化した支援をしているamigoは 妊娠期からハイハイが始まるまでの子どもと母親向けには プログラムや訪問支援。 子育てサロンやおでかけひろば事業で 3才までの子どもと親に関わっているので 自ずと人(利用者)は通り過ぎてゆく、当たり前だけど。 今のところ、 支援にまわる側の人間も未就学児をもつ母がほとんどで “当事者感”は割と強めです。 未就学児のいる家庭というのは 親も働き盛りの頃だから、転勤もつき物だし 今は転職も珍しい話ではない世の中。 不動産購入などのライフプランに合わせた移動や 家族形態が変わったことをきっかけにした引越しも少なからず。 考えてみると、 利用者にしても、スタッフにしても 妊娠期から3才まで顔を合わせながら付き合える人数は 一体どれほどいるのかしら?と考えてしまった。 どんな遠くに暮らすことになっても、 職場復帰などでどんな生活環境になっても、 なんだかあの頃を思い出すと温かかったなとか、安心していたな と母親が思っていてくれたら 産前産後支援のグループとしては本望。 思い出に浸ってしまうのは寂しいと思うけれど 今を温かく過ごす灯火を消さない燃料になってもらえたら、嬉しい。 ちゃんと熱を蓄えられる石になるためには 瞬間的な「いい思い」ではなく、 ある程度の言葉と眼差しを交し合える時間が必要かもしれない。 イベント性のある場ではなく 産前産後の日常的にある場が欲しいと思った理由はそれかと思う。 先の異動話を受けて、 スタッフそれぞれに思うこともあったらしく、 一人の子連れスタッフが 他のメンバーの子どもの年齢や、自分も転勤族であることを鑑みて 発信してくれた。 「子連れスタッフのための手引き、いまから作っておきましょうか? これから子連れスタッフになる人が困らないように。」 1才児を抱える23歳女子が発信してくれた言葉、 私のamigo人生の中でも忘れられないひと言になりそうです。 このボール、キャッチしないでおくべきか!と言わんばかりの 瞬間でした。 ああ、方丈記が身にしみる秋の夜です。 河は絶えず流れてゆくのであります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 19, 2008 01:03:35 AM
コメント(0) | コメントを書く
[いしやまきょうこ(子育てサークルamigo)] カテゴリの最新記事
|
|