|
カテゴリ:杉山千佳(子育て環境研究所)
杉山です。
いまさらながらに、「子育て支援ってなんですか?」 と思ったりしています。 なんなんでしょうねー。 先日、子育て支援をしているであろう人達と話を したとき、その時、わたし、かなり具合が悪かった のだけど、誰一人、その具合の悪さを感知して、 早く帰してくれたり、「大丈夫ですか?」と 声をかけたり、してくれませんでした。 「支援っていう以上、支援しろよ」 みたいな(笑)、心の声?? もちろん、その人が自立していくためのエンパワ メントも大きな「支援」のひとつであり、その人 の状況に合わせて、「必要な」支援ができてこその、 子育て「支援」なのでしょう。 子育て支援やってるつもりのヒトは、 そのあたり、よくよく自己確認・自己評価された ほうがよいと思います。 そして、つくづく、ミクロなくして、メゾもマクロ もないだろう。 と実感しています。 ミクロが分からない人に、制度や仕組みが作れる はずがない。 当たり前だけど。 「支援」は奥深いと思います。 本当に本当に支援が必要な人に、必要な支援が行き 届いているんだろうか。 そこにこそ、税金をたくさん投じてほしいと、 再三わたしが訴えてきた、三角形の一番上の場所。 (放っておいたら、子どもが死んでしまうかもしれない、 家族が壊れてしまうかもしれない、ギリギリの領域) そこはプロに任せたいし、それができるプロを たくさんたくさん養成しないと、だめだと思って います。 それができないんだったら、 インフラ整備でしょう。 子育て環境に何が必要か。 マズローの定義を持ち出すまでもなく、 一番必要なのは、生きていけるだけの衣食住、 その次に必要なのは「安全・安心」の場で生きている 実感、三番目に必要なのは、仲間。四番目に必要なの が、楽しみ、みんなで何かをやっているという実感。 その中で自分が認められている、求められていると いう手ごたえ。 五番目が「自己実現」。 そして、五番目の先に、自己実現を超えて、大きな もののために自分の力を尽くすというステージまで 用意されているのです。 ママのための自己実現を応援する前に、 (そんなのは、誰だってすぐやろうとするし) インフラ整備だろう・・・と思ったので、 「子どもの事故予防講座」を作りました。 これは必要だと思ったから始めたわけです。 やりたいことばっかじゃねえ。 支援にはならないでしょうね。 優先順位とか、 木だけでなく、森も見るセンスとか。 子育て支援をやるヒトには、求められているの ではないかなと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[杉山千佳(子育て環境研究所)] カテゴリの最新記事
|
|