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Dec 31, 2008
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(前回から続く)

それでは、「芸術という価値観」とは、どのようなものか?

ゲージュツなんて言うと、すぐに「金かかる」とか、「金持の趣味だ」なんて言われるかもしれませんけど、僕の中での解釈は違います。一言でいうならば、「金銭的な価値観とは、全く別の価値観である」ということです。金とは何の関係もありません。

もう何度もこうして説明してますが...

たとえば、あるゲージュツ家がインスピレーションを得て、イルカのオブジェを作ろうと決めたとする。頭の中であれこれとイメージを膨らませてゆくうちに、胴体はクレイ、目玉はダイヤモンドにしよう、ということになったとする。

この場合、このゲージュツ家のイメージは、ダイヤモンドが手に入らなかったら、実現しません。

しかし、クレイが手に入らなかったとしたら、やはりこのゲージュツ家のイメージは実現しません。

この意味において、このゲージュツ家の中では、クレイとダイヤモンドが同価値なのです。

市場価格では、ダイヤモンドの方がはるかに高額かもしれませんが、ダイヤモンドの方が価値が高いということは、決してありません。

要するに、イメージを具現化する事のみを念頭に考えなければならないのです。

それ以外の雑念は、極言すれば自由な「芸術的・創造的」活動を阻害するものになってしまいます。そうしたことにとらわれるということは、「芸術ではない」ということです。

これが「ゲージュツはわけわからん」と言われるゆえんになってるかもしれませんね...

より具体的な例として、たとえばエリック・クラプトンのギター「ブラッキー」を考えてみまーす。

ちょっとウィキペディアから拝借

ブラッキー(ギター):
「クラプトンはナッシュビルにあるショー-バッドの楽器店に入り、ここで6本のヴィンテージ・ストラトキャスターをそれぞれ100ドルで購入した。6本のうち3本をジョージ・ハリスン、ピート・タウンゼント、スティーヴ・ウィンウッドに譲り、残された3本を分解して最良のパーツを選び出して(1956年~1957年のものだった)、このブラッキーを組み上げた。」

なるほど、そんじゃあ、中古車でいうところの「6コ1」ってわけか...

「クラプトンが設立したドラッグとアルコールのリハビリ施設、クロスロード・センターを支援するために、ブラッキーをクリスティーズの競売に出品。これを楽器チェーン店を経営するギター・センターが95万9500ドルで競り落とし、史上最も高価なギターとなった(これは2004年に260万ドルで競り落とされるまで続いた記録)。」

うげ、95万9500ドルってことは、1億円!!そのあとがすごい。2億6千万円。

文字通り「2足3文」6万円で6本買ったギターが、1本で1億円になってしまった、と言うことです。

それだけではありません。このギターをクラプトンが使用したことにより、この時代(1956年~1957年)のストラトキャスター全般が、200万、300万円で取引されるようになりました。べた塗りだと1000万円近くになることも。

「ホレ見ろ、ゲージュツは金かかるじゃないか!!」と言われるかもしれませんが、それは違います。

この時代のギターを200万円、300万円、あるいは1億円出して買うことがゲージュツなのではなく、売れ残りのギター6本を買ってきて分解し、「イメージ通りの音を求めて、一つ一つのパーツを組み合わせてブラッキーを組み上げること」がゲージュツなのです!!

(最初から全部読みたい方はこちら






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Last updated  Jan 1, 2009 09:52:38 PM
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