猫と一緒に

３年経ちました。
地震と津波の犠牲者の方々のご冥福をお祈りします。
そして、今もご苦労されている被災者の皆様が、一日も早く普通の日常を取り戻せますように。


３年前の今日、
私は居間にいて、強い揺れを感じた直後、停電になりました。
てっきり、話題になっていた東海大地震が来たのだと思いこみ、被災地になったのだと思っていました。

姉と妹が、阪神淡路大震災の時、被害の大きい地域に住んでいて、いろいろ聞いていましたから、
まず電話は繋がらないだろうから、かけるのは止めました。


水道は、一度止まって、すぐ出ましたから、水は確保。
ガスは、ボンベで配達されるプロパンガスなので、チェックして使えるのを確認。
猫フードは、いつも余裕が有るから大丈夫。
人間用食料は、非常用食料は無かったけれど、水とガスが使えるから大丈夫。

停電が続く事を考えて、家に有る懐中電灯とロウソクを集めました。


ただ、寒さに弱い猫たちの暖房が使えません。
水＋ガス＝湯たんぽ
と考えて、車で買いに出かけると、信号が止まって、渋滞が始まりかけていて、歩道を人が歩いていました。
（普段は、小中学生とジョギング以外に、歩行者はみたことが無いので驚きました）

たどり着いた近所のスーパーやホームセンターは、入口にバリケードが作られていて閉鎖されていました。


それから、翌朝３時まで停電は続き、情報は全くなく、何が起きているのか分かないので、
明るいうちに夕食を済ませて、使い捨てカイロで暖をとりながら猫たちと寝ていました。

真っ暗な中、突然テレビがついて、時計を見ると午前３時ちょっと前で、テレビ画面には、ちろちろ燃える海が写っていました。
携帯が鳴って「ああ～　やっと繋がった」と息子の声が聞こえました。
息子から地震の話を聞きました。
そして初めて、東北で地震が有った事と原発がダメかもしれないと聞きました。

それから毎日、悪い知らせばかりを、計画停電の中で聞いていました。
悪夢の様な日々の始まりでした。
どうか、あんな事がもうおこりませんように。