欲情していた…性欲とは違う。肉体を貪りたい、暴力的な欲情だ…。俺は心の何処で望んでいた…彼、ヨシ君に話し掛けられる事を…絡まれる事を。アルコールのせいか?その欲情は、普段以上に強く熱いモノだった。奥底に眠っていた、もう一人の俺が…鎖を引き千切り、今にも体を突き破って出てきそうだ…。「ちょっと!そこのアンタさ…結構いい体してっけどぉ~。何かやってんの?」「わ、私の事ですか?」欲情した俺を悟られない様、ワザとゆっくり丁寧に話した。「そうだよ!アンタだよ」「…いえいえ、特に何もしてませんよ」「何だッ!タダでけぇだけか?」「そうなんですよ~。タダの木偶の坊なんですよ」もっと俺を誘惑してくれ…焦らされれば焦らされる程、恍惚の絶頂へと俺を誘う。「どうよ…アンタ!俺とスパーリングしねぇか?大丈夫サ…ちゃんと手加減してやっからょ」「見たーい!見たーい!ヨシ君の強い所、見たーい!」調子に乗りやがって…。「お願いできますか?」俺は考えるより先に、言葉が口から漏れてしまった。酔っているのか…?もぅ自分の意思で、自分を止める事が出来ない状況だ。俺はゆっくり立上がり、ヨシ君の正面に立った!身長
で10cm以上…体重は倍は違う、俺とヨシ君の体格差!薄暗い店内で、改めて俺を見たヨシ君…一瞬たじろぎ「えッ?」っと小さな声を上げた。そして…遂に!