今思えば
入院していた時のこと おばさんが病室へみえた 歩いてきてベッドに横になった早速治療が始まったが痛み止めが主流のように思えた 医師は痛いか痛くないかばかり聞かれる看護師さんは何でも言うことをきいてくれているそれなのに 日に日におばさんは体力が無くなっていく家族は旦那さんは 寿司や刺身をクーラーボックスにいっぱい差し入れる子供たちは 土日には連れ出す つまり外泊させるのだ毎日夕方は毎日大勢の見舞い客が押し寄せる 何も知識の無かった私もっと治療に専念するべきなんじゃないかとか痛み止めばかりではなく 治療に目をむけたらどうなんだろうなんて思いながら見ていた今思えばの話なんだけどおばさんは 余命が秒読みだったんじゃないだろうかだから 好きなものを食べ 行きたい場所へ行く お見舞いも多かったんじゃないか 私と言えば 生死の境をさまよっていたしそういう方面の知識も無く 自分のことで精一杯私は無事退院できて そのことはすっかり忘れていた先ほど介護の番組を見ていて ふと思い出した次第です