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やすらぎへの道

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2005.01.06
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鍼灸の専門学校は3年間で入学金や授業料もばかにならない金額で、蓄えがほとんど底をついてしまった。

文枝が働いてくれていたおかげでなんとか生活できている状態だったが、不思議と将来に対する不安は二人ともまったく感じていなかった。

どんなことをしても食っていくくらいならなんとかなるという妙な自信が海外の生活で養われていたようだ。

朝は新聞配達をして、昼学校に行き、夕方からは治療院の手伝いと漢方の勉強会、あの頃は本当によく勉強したと思う。

学ぶというのがこんなに面白いことだと25歳になってはじめてわかった。

学校に入って半年ほどで学校の勉強だけでは限界を感じて、個人的に漢方の勉強も始めた。

鍼灸院と漢方薬局をやっている先生のところで漢方と鍼灸を学び、治療院の手伝いもさせていただいた。

ここの先生が素晴らしい先生で、漢方や鍼灸などの東洋医学だけではなく、易や四柱椎命、風水、気功、精神世界など幅広い分野で独自の世界観を持っている先生だった。

学校ではなく私塾のような形で個人的に教えているだけだったが、医師や衆議院議員、薬剤師、鍼灸師、普通の主婦など多彩なメンバーでおこなわれ、先生は現在の松下村塾だといっていた。

先生は時々東洋医学から話が脱線して精神世界の話になるのだが、それがまた先生という人を学ぶいい学習になっていた。

私はこの先生から東洋医学の神髄を徹底的に教え込まれた。

この先生は素晴らしい先生にもかかわらず、筆無精で本を出されていなかったので、全国的にはあまり有名ではなかった。

そのおかげで、本当に手取り足取りマンツーマンの様な形で教えてもらうことができた。

私がいまゲストの方にアドバイスしているさまざまな健康法の要になっている体質の見分け方は、ほとんどこの先生に教わったといってもいい。

またそれ以上に先生の生き方を通して、常に学び続ける姿勢と、物ごとの本質を見る大切さを身をもって教えていただいたような気がする。

たまたま2次募集でそこにしか受からなかったので暮らすことになった仙台で、それも学校以外のところで出会えた先生との出会いは、私の人生の大きなターニングポイントになった。





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最終更新日  2005.01.06 10:32:58
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