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ほんとの日々

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2008年05月17日
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カテゴリ:創作ことば

近所のさほど親しくはない家に犬がいる。


彼だか彼女には正式な名前があるのだろうが、

わからないからここはオーソドックスに「シロ」で。


彼だか彼女だかが白い犬なのは言うまでもない。


「シロ」は私を見ると「とりあえず吠える日」と「全くのシカトをする日」がある。


そりゃあ、激しくある。


前者ではひたすら、けたたましく、全身全霊をかけて吠える。吠えまくる。

後者では、こちらを見向きもしない。


長い年月、私は考えていた。

吠えられる日とシカトされる日の私は何が違うのか。

お弁当に肉でも入っているのか。
シロの好きな色の服でも着ているのか。
納豆を食べた朝か。
背中に羽根でも生やしてしまったか。


しかし、どの答えもしっくりはこない。


そして、また年月が過ぎた。


それは何てことない日のことだった。


突然、私は悟ったのだ。


シロは2匹いる。

シロAとシロBがいる。

シロAは常に私を見れば吠えるが、シロBは常に私には興味がない。


なんてこったい!!


こんな簡単なことに私はなぜ気が付かなかったのだろう。


この続きは、

シロAとシロBのチェンジの瞬間が見られた場合にのみ、ご報告いたします。


また、いつまでも仮名ではシロも切なかろうと思うので、

本名の調査もしてみようかと思います。


スパイの名にかけて。






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最終更新日  2008年05月31日 23時00分26秒
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