遊びココロ
機械工学を少しでも学んだ方は知っているかもしれませんが・・いえ、僕はもともと、電気工学と美術と化学が得意だったのだけど今の仕事に変わってから、機械工学にすごく興味を持ちました。ところでその「機械」なんだけれど特に駆動部分には「遊び」と呼ばれる部分があります。簡単に言えば・・・・そう、自転車のブレーキブレーキを握ってもすぐに効き始めるのではなく10mmほど動いてから利きはじめます。車のブレーキやアクセルもそう。この、レバーなりを実際に動作させてから機能が働くまでの間を「遊び」といいます。また、ギターなどの弦楽器も使用していないときは、弦を緩めておきます。これも、広い意味での「あそび」です。要するに、機械などは、常に緊張している状態では故障が起きやすいのです。特に、精密になればなるほど、故障する率は飛躍的に高まります。精密であるということは「遊び」部分が少ないということなんです。さて私たち人間にも遊びココロは必要です。ココロに少しばかり余裕を持っておかないと壊れてしまいそうになります。そもそも人間は、24時間緊張を持続できるようには設計されていません。休息と遊び、労働や勉強、適度なストレス(あくまでも適度)、運動快楽と幸福感、充足感、などなどこれらがバランスよくあってこそ、充実した人生を送れると思います。ところが、現代社会においては、競争に明け暮れ他人より秀でている事こそが美徳だと教わり、結果的に精神的にも、肉体的にも余裕がなくなってしまいました。遊ぶことをしなくなったのです。私たちは・・・・。遊ぶことは、たとえば、贅沢したり、おいしいものを食べたりすることではないと思います。もっと、心の奥深いところにあるものを開放すること。精神的にも、もっと自由になること・・・・。うーん・・・。うまく言えないのだけど、自由に発想し自由に話し自由に行動する。(自分勝手・・・という意味ではありません)そういったことができる「余裕」みたいなものだと思います。たまには杓子定規で物事を考えずにココロを軽くして、ふわふわした気持ちでいることも大事です。もちろん、毎日ふわふわしててはいけませんよ(笑)何事もバランス感覚が大事です。すこしだけ、ココロに余裕ができたならまた新たにエネルギーが沸いて、明日への気力がわいてきます。ちょっと、気持ちを自由にしてみましょう。 ★ ★ ★ ★ ★ ★最近、少しばたばたして気持ちにも余裕がなくなってきたみたいです。イライラしたり、落ち込んだり。でも、遊びココロを持たない大人にはなりたくないなって思いました。モノつくりの現場で働いている僕だけどいろんな企業の製品を見るときに、「あっ、遊びココロがあるやん♪」って製品を見るとそれを作った人の嬉しそうな顔が浮かんで、なんだかこっちまで嬉しくなります。きっと人間も、そういうときには周りの人を嬉しくできるのかもしれません。僕はまだまだ、そういうところには至ってなくて、人間的にもひよっ子だけど、年をとっていったときに、あっかるく楽しいおじいちゃんやねーって言われるように、なれたらいいなと、思いました。というわけで明日はお休みだし、天気もいいしお外で、いい空気を吸いに出かけるつもりです。ええ、多分。家内に家の用事を言いつけられない限りね。わははは♪