仕事にどっぷり浸かった2週間。
唯一の楽しみは食事だった。
なにしろ本場の中華料理である。
広東料理ってやつですね。
それにしても中華ってすごいね。
ある先輩が言っていたが
中華にハズレ無し!!ってのは
本当だな、と。
世界のどこに行っても必ず中華料理屋の一軒や二軒はあるし、
それが、間違いなくウマイ!
それぞれの料理の味は間違いなく違うのに、それでいて全部
「中華味」なのはなぜ?
泊まっていたホテル「中国大酒店」は、地下1Fがすべて中華料理レストラン
であった。
注文は全部、同行の酔っ払い中国人がしてくれた、というかしちゃってた。
わしはただ出てくる料理を食べるのみ。
これがまぁ、実にウマイ。
ここで初めて知ったのだが、マーボー豆腐をごはんにのっけて食べるのって、
ウマイけど汚い食べ方なのかと思ってたら、
中国の人はみんなそうやって食べるんですね。
安心した。
さて、中国編を締めくくるのはとっても心温まるお話。
全ての研修を終え、壊れていた機械もすべて直し、
明日帰国するのみ、という夜。
仕事をやり遂げた満足感と達成感。
そしてやっと終わったという安堵感。
そんなこんなで、すっかり緊張感から開放されたおいら。
それまで断り続けてきた酔っ払い二人の「一緒に飲もうよ」って誘いをOKしてしまった。
すると二人、白酒(たしかパオチュウって言ってた気がする)を飲もうという。
それ、火がついちゃうくらい強い酒らしいんです。
まぁ、いいか!やっと全部終わったんだし!
ソレソレー!ぐびぐび!
え?もう一杯?バチコイ!頂きます!ぐびぐび・・。
くぁー、酔っ払ってきた・・。あ、もう一杯れすか?いたらきます。ぐびぐび・・。
ちゅーごくサイコー!ぐびぐびー!
・
・
・
翌朝、今まで味わった事のない強烈な二日酔いが襲った。
後悔先に立たず。
いっそ殺して欲しい、ってくらいの頭痛と吐き気。
しかし、帰りの飛行機は待ってくれない。
約束の時間にロビーに降りると、くやしいことに例の酔っ払い二人は平気な顔して
「あ、おはよう」だと。
「大丈夫?顔色悪いけど」なんて聞かれる。
「は?全然平気ですが?」
で、タクシーに乗って空港に向かう。
陽気に話しかけてくる奴ら。うるさいんだよ。こっちはそれどころじゃない。
胃から込み上げてくる熱いものを、必死で抑えているんだよ!
が、限界がきた。
一気に窓を全開にすると、走行中の窓から身を乗り出し、
げろげろげろ~
中国の街に、すてきなプレゼントを残して走り去ったのでありました。
中国編 END
追記:二日酔いで飛行機に乗るってのが、この世で味わえるもののなかで
一番の地獄だと思いマース(T-T)
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