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テーマ:海外生活(7775)
カテゴリ:海外
バカンポ君が最後に言った「サソリ・・」が気になるが、まあガイドは「寒いよ」とは言ったけど、「危険」とは言わなかったし、大丈夫でしょ!と勝手に解釈。 ごろりと横になって空を見ると、まさに思ったとおり、視界はすべて星空に覆い包まれる。 すごい!すごい!すごいぞ! おいらは一人興奮して、天然のプラネタリウムに酔いしれていた。 ただじっと星空を見ていると、星は少しずつ増えていく気がする。 これは自分なりの解釈なのだが、 光の弱い星は、時間をかけてずっと見ているうちに、目に映るようになるのではなかろうか。 そうして、ずっと眺めていると、星の光がどんどん大きく目に焼きついていき、星が迫ってくるように感じる。 よく「星が降る」と表現されるのは、この状態を表しているのだ!と思う・・ その星降る夜空に魅せられたまま、どれくらい時間が過ぎただろう。 ふと気がつく。 ん・・・・・確かに・・・寒くなってきたぞ・・・・。 毛布にすっぽりくるまり、スキマを塞いで体温が逃げないようにするものの、 さらに気温はぐんぐん下がっていくようだった。 むむむむむ。これは思った以上に寒い。 テントを振り返ると、中は人がいっぱい居るだけあって、暖かそうだ・・・。 が、しかし。 いまさらもぞもぞとテントに戻っては、「ほら、言わんこっちゃない。ヤレヤレ」と言われることは間違いない。 さらに、おいらは寝ると歯軋り全開な人なので、 おめおめ戻ったあげく他の人の安眠を妨げた暁には、らくだに縛り付けられて 砂漠の果てへ放逐されるに違いない。 ダメだ!そんな恥ずかしいことはできぬ。 おいらは、意地で踏みとどまった。 寒い・・・・ああ、寒いよ。 やがて寒さはピークに達し、とても寝られたもんじゃない。 ああ、バカなおいら。 なんで外に寝るなんて言っちゃったんだろ。ああ寒い。 ・・・寒い。 ・・・・そして寒い。 ・・・・・・・・・・・・・さ・・むい・・。 一睡も出来ぬまま、時間はゆっくりと過ぎていく。 星?もう見てません。頭まで毛布ですっぽりです。 でも寒い。 やがて東の空が明るくなり始める。 朝だ。朝が来るのだ。 太陽のありがたさを、これほど感じたことは無い。 ああ、ありがとう、太陽のダンナ。 アンタ、あったかいぜ! しばらくして、テントでも目覚めの時を迎え、パラパラと人が出てきた。 あくびをしながら、それでもさわやかな目覚めであろう。 おいらときたら、一睡もしていない上に、髪の毛からパンツの中まで砂まみれ。 なんとか生きてますって状態なのだが、それを悟られてはならぬ。 日本人の女の子がおいらの元にやってきて尋ねる。 「どうでした?砂漠の夜は」 おいらは言う。 いやもー、最高でしたよ! ブログランキング←見栄っ張り部門があれば、1位は間違いなしなおいらに清き一票を! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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