四季のある美しい日本には、月毎に伝統行事があります。昨日は平安時代の京都で始まった伝統行事のひな祭りでした。京は右に雄雛、左が雌雛ところが江戸は置き方が反対です。また米酢で作ったちらし寿司やあられ菓子や白酒が桃の節句のご馳走という日本の伝統食文化があります。また日本各地の地方によって特色ある多様な伝統食文化があることも嬉しいことです。
ところで、橋下大阪維新に刺激され、これではいかんと、二大既成政党は危機感を感じ、民主と自民の党首が会談したと噂されています。民主党政権や自民党などの政治家のリーダーシップ欠如が指摘され続けていますが、そうでしょうか。それではリーダーシップとはなんでしょうか。ひな祭の日にリーダーシップとは何かを考えてみました。
メディアの意図は不明ですが、記事を扱えば売れるという商業主義偏向メディアのいうリーダーシップ欠如の民主党との対局にいるのが、橋下大阪市長や東京都の石原都知事ということになっていいます。
田勢氏の桃の節句の「週間ニュース新書」に小沢一郎元民主党代表が政治は何を為すべきかを語りました。官僚丸投げの官僚政治から政治主導にといっています。政治家のリーダーシップがないとできません。橋下氏は学者や評論家の批判に対して「現場のことを何も知らない、現場で実際の仕事をしたことがないくせに、机上の空論を振りかざす姿勢に我慢がならない」と一刀両断に切っています。全くその通りで、彼に批判的な学識者やイデオロギー的な思想家、国会議員では彼に簡単に論破されてしまいます。何故ならリーダーシップを発揮したことがないからです。
橋下大阪市長のブレーンの多くは米国ハゲタカファンドマッキンゼーを退職した人たちで、日本の行政改革に携わりっていました。 上山氏はかつてマッキンゼーのパートナー(共同経営者)も務めた方です。マッキンゼー時代には企業向けの経営コンサルティングに加え、ボランティアで自治体向けのコンサルティングもやっていました。マッキンゼーには確か、行政やNPOに対してほぼ無償でコンサルサービスを提供し、そのプロジェクトを若手コンサルタントの育成の場として活用する仕組みがあったはずで、おそらく、プロジェクトのマネジメントも手がけていたのでしょう。
マッキンゼーを退職した後も行政改革に取り組んで、関連書籍も多数出版しています。著書は、2005年から2007年に大阪市で実施された行政分析の事例が載っているということです。読んでみましたところ行政の経営分析のハウツーものでした。いかにもマッキンゼーという図もいっぱいありました(BCGっぽい図、アクセンチュアっぽい図もあります。ドキュメントには特にコンサルファームの色が反映されています)。
行政分析の代表的な方法として、「事務事業評価」というものがあります。これは、行政の予算を構成する「事務」、「事業」という単位ごとに、ムダや非効率を網羅的に洗い出すのが目的です。いわば、もぐら叩きのような行政評価です。もともとは三重県庁が1995年に試験的に実施し、96年から制度化したのがきっかけで、全国の自治体や中央官庁へ広がったという経緯があります。
ただし、行政が規定する「事務」、「事業」の範囲は、企業でいう事業の範囲とは比べものにならないほど細かいため、分析をしても限定的な改善策しか出てこないというデメリットがあようです。そこで上山氏は、大阪市の各事務・事業について、目的や機能が類似するものをまとめて67の「事業ユニット」を定義し、事業ユニットごとに企業と同じような経営分析を実施したそうです。以下、事務事業評価と大阪市の経営分析の違いをまとめておきます。
<事務事業評価>
・分析対象は予算とリンクしている「事務」、「事業」。
・予算のムダや業務の非効率を洗い出すのが目的。
・担当者自身が評価を行う。
・議論の対象となるのは、現場の担当者レベルの視点から見た課題が中心。
・統一フォーマットに従って評価を進める。
・評価シートは一般に公開されるが、シートの記述が細かすぎて、市民はおろか有識者でも理解が難しい。
<大阪市の経営分析>
・分析対象は「事業ユニット」。
・ムダや非効率の洗い出しに加え、今後の事業の方向性や投資分野も検討する。
・行政改革の担当部門に加え、コンサルタントや民間の委員がパートタイムのボランティアとして参画し、第三者の視点を反映させる。
・議論の対象となるのは、局長と市長との間で話題に上るような大きなテーマ(企業でいう経営課題に相当するテーマ)。
・統一フォーマットは存在しない。よって、事業ユニットごとに分析プロセスが異なる。
・報告書は一般に公開される。報告書は市民が読むことを前提に、事業内容や行政サービスの費用対効果、経営課題と改革の方向性などを、数字や図表を交えて解りやすく構成しています。(上山信一慶應義塾大学総合政策学部教授) |
上記にあるこの本には報告書の一部が図表入りで紹介されているし、大阪市のHPには
全67の事業ユニットの分析資料が全て公開されています。
評論家の発言には対案を持っていない、頭の中は常にピーマンで空っぽで、必ず韓国や欧米などの例を持ち出しては、「だから日本はダメです。欧米はこうです」という決まり文句で安直にかたずけます。
昨年の「3・11」で表した。民主党政権のブレーンとなる官僚や既得権保護の御用学識経験者の無力と無能によって、リーダーシップを発揮できなかった。首相にも総合的判断力とブレーンとなって箴言できる軍師の不在が問題になりました。危機が起こったときや政治の政策実行のときにればリーダーシップが発揮されるのです。加えて必要なものに哲学と人間力による大局的判断力を瞬時に発揮する智慧というものでしょう。
当時の瞬カン湯沸かし器といわれていた菅首相は周囲に当り散らすばかりで、官房長官や大臣や側近たちやブレーンを困惑させました。
民間の調査報告書によれば「首相や官邸首脳陣が現場に無用な混乱を招き、事故の危険性を高めた」と指摘しています。菅首相は大震災翌日の早朝に視察を強行し、現地に向かうヘリ機中で、種々の懸念を説明しようとしたが、菅首相は「俺は基本的なことは分かっている。俺の質問だけに答えろ」と斑目委員長も無責任ですが、その人や東電や省庁の官僚たちも智慧がなくなんの力にもならなかったようで能力がなく首相も信用せず、聞く耳を持とうとしなかったという。加えて地方公務員の無恥無能の人材不足、これでは被災者支援も復旧・復興もなかなか進まないのは当然の結果です。原発の稼働停止で、追加的に中東などから輸入しなければいけない化石燃料だけで年間4兆円ほどかかります。すでに産業用の電気代は大幅に値上げされることが決まっています。
コストアップに耐えられなくなった工場は海外移転を加速させ、国内に留まった会社は安い海外製品に駆逐されて廃業においこまれ、結果失業者が増大していきます。反原発のムードで国の政策が歪められては、国が没落していくばかりです。もし野田首相がリーダーにふさわしいならば、米国追従だけでなく国家産業、経済のため「電力不足解消のためイラン原油は確保しつつ、急ぎ次期再生エネルギーを構築、それまで頑張りましょう」と国民に緊急発表するでしょう。
リーダーは常に現状を踏まえて10年以上のスパンで物事を考え行動するのがリーダーシップの重要な根幹です。そうした行動はずっと後になってから評価されますが、それまでは激しい抵抗にあい、「非常識で自分勝手」時には「独裁」という烙印まで押されます。
リーダーシップを発揮するには常に既得権者の反対がともないます。橋下氏が公務員組織内の不合理を正すのを見て、その動きを押し戻そうとする国家官僚や市職員組合員が必ず抵抗します。彼は市民の側が必ず批判できる行政の細かい具体例の改革必要性を市民たちに明示して政治不信を巧みに利用してマスメディアを通して世論を味方に付けます。例えば「市バスの運転手の給料が年収750万もある、とんでもない、民間の私バス並みの給料に下げる」と宣言します。これを聞いた市民は拍手喝采で彼を称えるシュミレーションです。
憲法改正や公務員法や道州制や米軍から国軍に代替えなど国の根幹を変えていく法案を国会で通すには時間がかかります。人は変化それ自体に抵抗するのではありません。本質的には、人は何かを失う事に対して抵抗します。ようするに諸団体や世の中の様々な既得権をなくすことは大変なエネルギーがいります。
また日本のリーダーとして責任ある立場に立てば、いつでも答えを知っていることを期待されます。しかし組織や社会が抱える問題全てについていつも正解が分かるなどということは人間である以上難しいのです。ですからリーダーは哲学や人間学や判断力を持っていなければいけません。そして優秀なブレーンたちや賛同する国会議員たちがいなければ実行できません。
単年度予算という財源は国民や市民の納めた税金です。それをムダ使いすることに慣れきった国や組織はいずれ財政破綻します。その腐りきった組織を暴いてくれる稀有な政治家が必要です。政治に求められるのは時代に寄り添う変化です。抵抗勢力は強く、リーダーへは数で屈しないように出来なければ仕事ができません。
明治以来の官僚制度や法律は陳腐になってしまったところも多く、時代に沿わないこの国のシステムを是正することが政治です。憲法改正を実現できる覚悟ある真のリーダーの出現を期待したいとおもいます。
よく私が例に挙げることに、「反戦平和」のブラカードを掲げて「反米」や「安保反対」を叫ぶ若者やメーデーの「賃上げ」プラカードを掲げる組合労働者がデモをしている様子がテレビで放映される。その顔は真摯で誠実でナイーブな若者です。ところが戦争は反対と叫んでデモをすれば平和になるのではない。戦争はみんな反対です。ここが重要なことで、勝利への戦略や兵器の準備と、時には兵士の血を流さす覚悟と行動がなければ平和は勝ちとれないのです。
ところで、日本はこのままでは震災復興も原発も税制も年金も同様でグランドデザインを明示すること、いままでは国会議員もメディアもぬるま湯に浸かっていた。
これからの国家財務=行政の経営分析=優秀なブレーン集団
少子化対策と若者の雇用の問題に対処すること、個人消費を頼りGDPを3~4%を目指すことで急務であることを理解して政治が実行することで、政治とは時代に寄り添って変化を猶予は1年である。 (文責:尋牛亭日常)
←ブチっとありがとうございます【Today is the first day of the rest of my life!】