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テーマ:ニュース(100210)
カテゴリ:元社長の経営について独言(ひとりごと)
我が家には車載テレビを除き4台と各自の部屋でみているが、妻が好きなシャープアクオスが2台、妻の部屋と息子の部屋に各自置いて見ている。東芝レグザが好きな小生と母はそれぞれの部屋に各自1台づつ置いて見ているのである。ところでシャープはどこでボタンを付け間違えたのか、結論から言うと栄光と挫折の10年の間に好調時の振る舞いがアダになったのであろう。
結論から言えば、亀山工場は中国企業に一部売却した。液晶パネル生産でコア工場して国内のソニー、東芝に部品供給していればよかったのだが、テレビの一貫生産で利益増大を狙った経営判断がアダとなった。根本原因としてあげられるソニー取り込みは不発に終わったこともあり、ソニーは09年末、100億円を投じて堺工場の株7.04%を取得したが、その後、出資比率を上げることはなかった。今年になって、ソニーは堺工場の株を見切り(シャープの経営陣たちに信頼性が乏しく、液晶パネルの供給が遅れに遅れていた。これは東芝も同様であった)シャープに売却したのだ。 ツイッターhttp://twitter.com/yukemuririki(国家意識のあるフォロワー募集) その真相の一部を紹介するとソニーの元役員はその当時を振り返る。「06年以前にシャープと液晶事業の合弁交渉をしていた。当時、片山さんを訪ねると、『どこの誰だ?』といった偉そうな態度でげんなりした」という体験があった。経営方針から自社工場を敢えて持たなかったソニーに対し、交渉はシャープ優位で進み、嫌気の差したソニーは韓国のサムスンと合弁会社を設立した。ところが、ソニーは韓国のサムソンから思うようにパネルを調達できず、08年に堺工場への出資を決断したのである。 しかし提携後もシャープはソニーを大事にしなかったようだ。堺が稼働した直後の09年秋、国内では自民党のバラマキエコポイント制度導入で液晶テレビが売れに売れた時代。そんな中、シャープはアクオス用のパネル生産を優先し、納入遅延をたびたび起こした。当然、ソニーは態度を硬化した。ソニーのパネル購入量は大きく増えることがないまま、現在はほとんど取引がない状態となっていったのである。 「鴻海は、もともとソニーと関係が深かった。シャープは3月の鴻海との提携でソニー向けの納入が再開できるのではともくろんでいた。だが、郭台銘董事長のトップ営業でも実現できていない」のである。(関係者及び東洋経済からの情報による) シャープはソニーだけでなく東芝などほかの国内有力顧客に対しても、液晶パネルの需給が逼迫していたとき、納入遅延を起こした。そのため、需給が緩和されると国内有力顧客の多くはシャープの元を去った。堺工場の外販は年を追うごとに減少していった。12年3月期の堺工場の外販比率は約1割しかなかくなっていたのである。 「堺工場を作った時点で、シャープはアクオスを捨ててでもパネルの外販に集中すべきだった」と、業界関係者は一様に指摘する。慢心し満身創痍となった典型がシャープである。いい商品が売れるのではない。商品は人が人から買うのである。取引は信用と信頼なのである。 ■一時の成功に酔い味方作りに失敗 好調時の振る舞いがあだになったというのは言い過ぎなのだろうか?銀行との関係でも同じ構図が見て取れる。00年代、有利子負債を膨らませたが、高い信用力をバックに直接金融で多くを賄ってきた。直接金融の手段であるコマーシャルペーパーへの依存が今、シャープを苦しめている。銀行首脳のシャープに対する姿勢はどことなくよそよそしいのである。 高精細と低消費電力を兼ね備えた新型パネル「IGZO液晶」の量産で先行するなど、"頼みの綱"とする中小型液晶パネルでのシャープの技術力は今でもトップクラスである。だからこそEMS最大手の鴻海が出資を検討し、世界のアップルもシャープに新製品の部品生産を依頼している。ところが、どん底の今こそ、プライドを捨てて再出発すれば、再生への道は開かれるはずなのだが、なかなか但識ある人間力ある信頼できる経営者が出てこないのである。小生の経験から云えば、いい商品をつくれば売れるのではなく、人から人が買うのだ。商品とは人から人へ売れるのである。 ←ご意見いつもブチっとありがとうございます 欧米の隣国を敵国とする反日を煽動して欧米が覇権国益のため、欺瞞で満ちた常套手段で国際社会をつくりあげた。その陰謀術数を見抜くことである。つけ入る隙を与えている朝日新聞や毎日新聞、赤旗、産業スパイに狙われている日経新聞等、NHKを筆頭にテレビ各局のメディアの責任も多大なのである。 ←読後にいつも応援ブチっとありがとうございます。ブログ更新の励みになります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2012年09月07日 11時35分40秒
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