ニーハオ中国

今日は、仕事しているマンションの
ガスの配管工事を行うということで、
午前中に、工事の人が3人やってきた。

工事の人って、どこも同じだなーって思う。
汚れた服に、なまりのきつい言葉。
部屋の中を興味津津に見回されて、
ちょっと怖かった。

彼らが工事をしている間、仕事はできない。
だいたい、こういう工事をしてもらっている間は、
それを見張っているのが、中国では普通。
変なことされるかもしれないし、
その辺のものを盗まれる可能性もあるからだ。
だから、部屋に民工を入れた時点で、
家主側は緊張の糸を張りつめる。
（表面上はニコニコしていても！）
このへんの事情は、日本と全く違う。

3人いたけど、その内一人は、玄関で入ってくるときに
私に向かって挨拶してくれて、いい感じだった。
でもうち一人は、部屋をなめるように見たり、
様子もなんか、野獣を思わせる。
そんな風に思ってはいけないと思うのだが、
とても同じ世界の人とは思えない。
こわい。

日本では、人間皆平等と教えられて、
それを信じていることのできる社会だった、と
今更ながら、そう思う。

中国では、人間皆平等とは、だれも思っていないのでは
ないだろうか。
キレイなマンションの工事をしているのは、
地方から出てきた民工。
教育も受けていないのは、その言葉遣いからも
分かる。標準語が話せないのだ。
あの一番感じの良かったお兄さんでさえ、
話をしてみると、半分以上聞き取れないぐらい
なまりがきつかった。

教育も受けず、礼儀も知らず（靴を脱がずに土足のまま
部屋に上がったりする。靴を脱いでも、靴下が汚いので、
床が汚れたりする）安い給料で、労働する人々。
中国は、思いっきり階級社会なのだ。
みんな世の中は不平等なものだと認識しているし、
だから、下級層の人は、よっぽど何かの手を用いないと、
上の層に登るのは難しい。
下級層の人には、権力も、地位も、お金もない。
お金は、お金のあるところに集まり、
権力があるから、さらにお金が集まってくる。
ないところには、いつまでもないのだ。

そんな中国も、どんどん変わりつつあるようだが、
日本から来たつばめには、はっきりした差別感のある階級社会、
不平等社会には、とまどいを隠せない。