カテゴリ:中国発見・気づき
今日は、北京の両親の会社から支給された
買い物カード(600元分)を使い切るために ジャラフで大量に買い物。 夕方頃にやっとうちに戻った。 家のドアを開けると、初めて見る顔が。 聞くと、お義父さんのいとこだそう。 叔父さん、家は河北省の田舎にあるのだが、 民工として北京に出稼ぎに来ているらしい。 うちのすぐそばのビルの工事現場で働いているとか。 今まで、民工の人に家の物の修理などに 来てもらったこともあったが、民工さんというのは、 なんか自分の住んでいる世界とは違う世界の人、 という感じを持っていた。 それが、自分の親戚にあたる人が民工をしていると知り、 なんだかショックを受けた。 お義父さんは、河北省の田舎から北京の大学に合格し、 国営企業に勤めて、今は北京に家も分配されている。 片やいとこは、北京で出稼ぎの民工。 仮設住宅みたいなところに住み、日々食うものも 切り詰めてギリギリの生活をしている。 人間の質に、それほど違いがあったとは思えない。 大企業の会社員も、出稼ぎ民工も、 ほんの紙一重なのだ。 ひとつ歯車が違っただけで、 人生まったく違ったものになるのが、 中国の現状だ。 あとから夫に民工の話を聞いた。 ある建設会社がビルを作ると決めたら、 現場監督といくらで施工するという契約を交わす。 するとその監督が民工や電工を雇って、 施工を始める。 民工はもともと、月給数百元(数千円)の薄給なのだが、 監督は施工が完了するまで、その給料のうち、 最低限の生活を保てる金額しか渡さない。 それ以外の給料は、施工が完了した時点で一括して支払うそうだ。 しかし、施工完了しても民工に払うべき給料をポケットに入れたまま ドロンしてしまう監督が後を絶たないらしい。 ひどい話だ。 その親戚の叔父さんも、1~2年分の給料を 踏み倒されたことがあるらしい。 一歩間違ったら、義父も民工をしていたかも しれないことを思うとき、 とことん徹底した不平等社会である中国社会を 再度思わずにはいられない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/10/07 02:36:11 AM
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